「ばんえい競馬今昔物語」(古林英一、ソーゴー印刷、2019)
ついに出ました、われらが古林教授によるばんえい紹介本です。「本にしてまとめたいんや~」と長年話しておられましたが、ようやく!!ありがたいです。
草創期から黄金期、そして存続について。一冊でばんえい競馬がわかるようになっています。
農業・環境経済学が専門ですがギャンブル学の論文も多いので、ホームページでご確認ください。
http://a-ichi.blue.coocan.jp/
「馬を巡る旅 ~厩舎の四季~」(小檜山悟、三才ブックス、2019)
JRAの小檜山悟調教師による競馬ブックの連載。4冊目は第4章がまるまるばんえい。そのほかにも重種馬の話題があります。
その前は「馬を巡る旅」(2016)、「馬を巡る旅~遥かなる旅路~」(2017)、「馬を巡る旅~旅路の果ての夢~」(2018)と発行されています。
こちらは紹介を忘れていた本です。あとで絵本のところにも載せます…
「仔馬のハル」(みしまてんとう、福音館書店、1996)
ばん馬レースに出る仔馬のハルのため、兄弟は草をたくさん刈ってあげます。レースの次の日、ハルに大変なことが……
不思議な内容ですが、その理由がわかれば涙が止まらない、切ない本。大好きな本です。なのに忘れてた…
以下は、重種馬や、馬の仕事、北海道の馬の歴史などについて書かれた本。
「馬と生きる」 (月刊たくさんのふしぎ2019年11月号) 澄川嘉彦著、五十嵐大介イラスト、福音館書店
岩手県遠野市で、馬を使って木を運び、ともに生活する「馬方」、見方さんを紹介しています。大人が読んでもわかりやすい、というより大人が読んでほしい。
現在、馬搬や馬耕が見直され、全国各地で研修会が開かれるほどになりました。一度はなくなりかけたこの文化を継承、発展させてきたのが遠野市の岩間敬さん。岩間さんの師匠の一人が、見方さんだそうです。
「颶風の王」(河崎秋子、KADOKAWA、2015)
別海町在住で酪農を営む(当時)作家のデビュー作。「ぐふう」と読みます。明治から現在まで、馬とともに生きた開拓者を壮大なスケールで描く。ばんえい、というよりは農耕馬ですが、ユルリ島や帯広畜産大のうまぶと思われる団体などか登場。これは多くの方に読んでほしいです…。2015年度馬事文化賞受賞。今は帯広にいらっしゃるそうです!
「がんばれ銀太クン 札幌幌馬車ものがたり」(守谷久、共同文化社、2009)
札幌市内をかっぽかっぽと歩いていた、観光幌馬車について書かれた本です。馬の銀太君や御者の渡部さん、創業者の土屋さんについて紹介しています。今は銀太くんが残念ながら亡くなったこともあり休業中。幌馬車はできれば復活させたいそうなので、陰ながら応援しています。