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昨今の若い人は、車に対する関心が薄らいでいるらしい。
車を持ちたいという気持ちが、昔の若者に比べて希薄なのだそうだ。
私が若かった頃、周りの友人たちの中には、車を持ちたがっていた奴はけっこういたと思う。
もっとも、車というのは高価なので、いくら車が欲しいと思っても、誰もが持ってたわけではなかったけれど。
でも、家が裕福で、しかも実家暮らししている友の中にはマイカーを持ってる奴もいたし、あるいは親の車を使わせてもらえてる奴もいた。
また、高校を卒業してすぐに社会人になった友などは、自分の金で早々とマイカーを入手してる奴もいた。
さて、私自身は車に対する関心はどうだったかというと・・実は私は車にはさほど興味はなかった。
もちろん、あれば便利とは思ったけど、自前で車を買えるような金持ち学生じゃなかった。
もっぱら車を持ってる友人の車に乗っていただけだ。それで十分だと思っていた。
とはいえ、一応大学時代に車の免許だけは取っていたので、友の車で遠出などをした時は、旅やドライブの途中で運転を交代することはあった。
でも、それぐらいだった。
車を欲しがる若者がけっこういた時代であっても、私のようにさほど車に関心がなかった若者はいた。
だが、今は、そういう若者がどんどん増えているのだそうな。
昨今は賃金格差などで、ギターすら中々買えない若者もいるぐらいらしいから、車となるとなおさらなのであろう。
ある時私は都心から郊外の町に引っ越して暮らした時期があったのだが、その時は実は私はマイカーを持つことになった。
持つことになったと言っても、買ったわけではない。
マイカーを持っていた父が他界し、父が使っていた車を遺品として受け継いだのだ。
ということで、ひょんなことからマイカー持ちになった私。
その頃私が住んでた場所は、交通アクセスがけっこう不便な所で、最寄りの電車駅は遠かった。
いくつか最寄りの駅はあったのだが、どの駅に出るにも遠かった。
中には、バスを使わなければとても行けない駅もあったし。
また、買い物したり、飲食店に入るにしても、地元では店の選択肢がなかったので、ちゃんとした買い物などをしようとすれば、車に乗ってあちこちの店に向かうしかなかった。
そんな環境の中では、マイカーのありがたみを痛感したものだ。
その頃私は初めてマイカーがあってよかったと思った。
郊外の町だったからアクセスが不便だったのだが、日本にはもっと田舎もある。
その町よりももっと辺鄙な場所に住んでる方は日本全国に無数にいるはず。
私が住んだ郊外の町でさえ、車がないと生活が立ちいかない感覚だったのだから、もっと田舎に住んでる人にとってはなおさらであろう。
そう考えると、車の重要性はよくわかった。
車が好きとか嫌いとかの問題ではなく、生活の手段として生活必需品だと思った。
私の車に関する関心は相変わらず高いとは言えなかったが、生活必需品としての存在感は感じた。
なのでその時の私の車に関する考え方は、郊外や田舎の町で暮らすには必需品だが、とりあえず走ればいい・・・どんな車であっても、移動手段として「あればいい」。
だが・・・その後何年もたち、やがて私は東京に引っ越し、再び都心暮らしをするようになった。
東京に復帰してからしばしの間は、父の遺品であった車は持ち続けていたが、やがて車の必要性をあまり感じなくなっていった。
都心では車で移動するより、電車での移動のほうが時間が読めるし、電車などのアクセスは便利だし、車でどこかに出かけた場合は目的地で駐車場を探さないといけない・・で。
また、月々の駐車場代が都心では馬鹿にならない。
車には車検などの維持費がけっこうかかるうえに、駐車場代もかさむし、移動手段としては電車のほうが時間が読めて計画をたてやすい。少なくても都心ではそうだ。
てなわけで、都心に復帰してから数カ月たって、私はマイカーを処分した。
それ以来マイカーは持っていないし、これからも買うことはないだろうと思う。
少なくても、今の場所に暮らしている限りは。
もともと車に対する関心があまり高くなかった私ゆえ、車を手放すのにためらいはなかった。
あっさりとサヨナラできたと思う。
そう、私は車に対するこだわりは・・ないのだ。若いころも、今も。
なので、昨今の若い人が車にあまり関心がないというのは、正直理解できてしまう。
私など・・・車を買うお金があるなら、その金で旅行に行ったり、楽器を買ったり、ライブを見に行ったり、飲みに行ったりしたい・・そう思ってしまうのだ(笑)。
そう考えると、都心で暮らしてる状況では、車は買えないというか、買わない・・んだよなあ。
都心で暮らす若い人は、車にあまり関心がなくても、都心では普通に生活できると思うので、「最近の若い者は車に関心がない」と大人に嘆かれても、気にする必要はないのでは。
そのお金を、その人に合ったことや、その人に必要なことに使えばいいと思う。自分への投資なのだから。
もちろん、車がその人に必要なら買えばいいわけで。
ナンパとかにも使えるだろうし(笑)。
ただ・・交通アクセスの悪い地方で暮らす若者には、たとえ車にあまり関心がなかったとしても、無いと困るよね。
足腰が弱くなった年配の方は、なおさら。
昨今、高齢ドライバーの事故が問題視されてるが、免許返納をするなら、それにかわる移動手段の問題も考えないとね。
買い物、通院などでは、移動がままならないと、どうしようもないだろうから。
その理由は、だんぞうさんも記していらっしゃる通り、車を保有しているだけで大金が掛かるからです。
ガソリン代・車検・万が一の修理代・税金と、いろいろ面倒ですからね。
そして私の場合、最寄り駅まで自転車で行き、電車やバスに乗り換えて目的地を目指す方が安いし、早いですからね。
さらに私、眼も悪く、方向音痴ですから、車を運転することになったら、大変です…。
田舎や僻地暮らしで、車が絶対必需品という方々には、マイカー保持は、やむを得ないですよね。
そうでもない限り、意外と面倒な事が多いマイカーを持つよりは、自分や他のことに有意義に費やしたいです。
そういう訳で、私が車のハンドルを握り、アクセル・ブレーキを踏んだのは、遊園地ゴーカートのみです(笑)
今後も変わることはないでしょうね。
特に車検の時は、それを実感してました。
そのお金があれば、どこかに旅行もできるし、楽器だって買えるかもしれないし、何度も飲みにいくこともできます。
ただ、旅先で車は欲しくなることはありますね。
特に離島に旅した時は、レンタカーは必要だと思いました。
車の旅行は楽ですが、時間が読みにくかったりします。
高速なんで渋滞はつきものですものね。
田舎暮らしでは、車はけっこう必定品です。
アクセスも悪かったりします。
バスや電車があっても、本数が少なかったりもしますから。
そんな時、車は威力を発揮しますね。
都心はとかく混み合うので、マイカーは少ないほうがいい気はします。
仕事関係の車に絞れば、渋滞も緩和すると思います。
遊園地ゴーカートは、楽しいですよね。