以前、テレビで某番組を見てたら。
英語の例文のことをやってた。
変な(?)日本語の例文を英訳すると、どうなるのか・・・そんな企画だったと思う。
その時の例文が、もうおかしくておかしくて、不覚にもツボにハマってしまった。
例えば、これ。
「あの横断歩道を渡っている、はげた男は、私の父です」
「(主に酒を飲んでる場所で)だまってて、いきなり はくヤツが一番怖い」
この前者の言い方など、普段の実生活では、とても言いそうにない。
普通は、「あれが私の父だよ」程度ですますだろう。
なにもご丁寧に「横断歩道を渡ってる、ハゲた男」とまでは、普通言わないよねえ(爆)。
また、「はくヤツが一番怖い」に至っては、この「怖い」というニュアンスを、どう伝えるのだろう。
幽霊などを見た時の怖さや、地震や火事などの怖さとはまた異質の「怖さ」だし。
でもまあ、怖いといえば怖いのは確かなんだけど(笑)。
私なんて、会社の飲み会で、新入社員がしこたま酔っぱらって、私の着てたダウンの上に「オエッ」とはかれたことがある。
その後、その彼は畳の上に寝てしまい、そのまま噴水のように「オエッ」し続けてた・・。
(ちなみに、そのダウンは、もう手元にありません・・)
こうしてみると、例文って不自然な意味合いを持った文章が多いよなあ。
言語を訳すのって、そのニュアンスを伝えるのは、ホントに難しいことが多いと思う。
それぞれの言語圏には、それぞれの文化があり、価値観も違えば、ニュアンスも、ルールも違うから。
例えば、日本で、子供がよく使うこんなフレーズを外国語に訳す時、どんな言い方になるんだろう。
直訳しただけでは絶対に意味合いやニュアンスは伝わらないと思う。
例えば・・
「ぶったら ブタによく似てる」
「馬鹿 カバ チンドン屋、お前の母ちゃんデベソ」
前者は「ぶった」と「豚」がダジャレになっているし、異国語で言葉の響きが同系統でないと、訳せないと思う。
また、後者は、「馬鹿」と「カバ」の対比がどこから来てるのか。馬鹿を逆に読むとカバ・・という遊びなのだろうか。
それと「チンドン屋」をどう訳すのだ?
The street PR musician 「ChingーDong」????
だいいち、これじゃチンドン屋は悪口の代名詞みたいで、私個人的に憤慨を覚える。
チンドン屋は、日本の貴重な庶民文化であり、宣伝文化なのだ。
また、「お前の母ちゃん 出べそ」に至っては、まるで出べそがいけないみたいじゃないか。
・・・まあ、それはともかく。
これをそのまま異国語に訳しても、はっきり言ってちんぷんかんぷんだと思う。
訳す時、ちゃんと説明を入れながら訳さないとダメだろうね。そのまま直訳しても、「ダカラ ナンナノ?」って感じだと思う。
慣用句の翻訳、おかしな例文(日本語のニュアンスをうまく伝えにくい例文)を追求したら、案外面白いかもしれない。
日本人だからこそ分かる意味合いってあるものね(もっとも、それはどの国にもあるはずだが)。
「6弦を弾こうとして5弦を弾いてしまい、ステージの上で慌てて汗をかきすぎてスーツの背中に塩をふき、水戸黄門の主題歌を歌ってるエグいおじさんは、私の川柳仲間です。ソロバンと都々逸三味線が得意で、接待ではいつもどじょうすくいを踊っています。幕末の志士・高杉晋作のような馬面ですが、寅さんのような人情派でもあり、かつてはヤマンバギャルに人気がありました。」
↑ ・・・え??
説明が多すぎる???
しかも、日本じゃないと分からない固有名詞が多いから、訳せない?
ご、ごもっとも(笑)。
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