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ジャスト・ア・ジゴロ   by ルイ・プリマ、デイブ・リー・ロス

2016年10月09日 | 音楽全般

Just a gigolo.

 

私がこの曲を初めて知ったのは、デイブ・リー・ロスのソロでのシングルヒットによってだった。いつ頃ヒットしたのか自分の中であやふやだったので調べてみてら、それは1985年だったようだ。

 

デイブリーロスはご存知、バンヘイレンのボーカリストだが、この曲をヒットさせた時はバンドを一時抜けていた。で、ソロ名義でヒットさせた曲の中の1曲が、この曲だった。

 

この曲、一度聴いただけで私は好きになった。メロディもごきげんなら、アレンジもよかった。

しゃれていたし、またデイブ・リー・ロスのボーカルもかっこよかった。

 

そのメロディの流れに、ややノスタルジックな雰囲気を感じたのだが、それもそのはず、この曲はカバーだった。

 

デイブリーロスのバージョンは「ジャスト・ア・ジゴロ」と「ノーバディ」という計2曲のメドレーになっており、そのメドレーバージョンはルイ・プリマのバージョンに基づいているようだ。

聴いてみると、確かにそれはわかる。

https://www.youtube.com/watch?v=gDkLSjsiqlM 

元々はそれぞれ別の曲だったのを、ルイがメドレーにしてくっつけたようだ。

で、デイブのカバーは、ルイのバージョンを踏襲した・・ということだね。 

聴いてみると、デイブのバージョンはかなりルイのバージョンを忠実に再現しているのがわかる。

 

 

「ジャスト・ア・ジゴロ」単体のバージョンでは、有名どころでは1931年にビング・クロスビーが歌ってヒットさせているようだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=GIX8gI21jGw

このビングのバージョンは、ルイやデイブのバージョンとはけっこう違う。ルイは、かなり大胆にこの曲をアレンジしたことになる。

 

 

私はこの曲を、ビング・クロスビーのバージョンも、ルイ・プリマのバージョンもリアルタイムで聴けた世代ではない。

デイブ・リー・ロスのバージョンでこの曲を聴くまでは、私はこの曲は知らなかった。

なので、私はこの曲はデイブ・リー・ロスによって「新しい曲」として聴いたのだった。

 

ビング・クロスビーは、1930年代に大活躍したあまりにも有名な歌手で、彼の歌う「ホワイトクリスマス」は、クリスマスソングの定番中の定番。なので皆さんも、その名前はご存知の方は多いはず。

 

ルイ・プリマはトランペット奏者・ボーカリスト・作曲家としてジャズ界で大活躍したジャズミュージシャン。1910年生まれ、1978年死去。

ジャズ界では「King of the Swingers」の異名をとっていたほどの大物。

 

 

 

デイブ・リー・ロスがこの曲をソロで大ヒットさせた時、私はそれまでヴァン・ヘイレンのボーカリストとしてのデイブしか知らなかったので、この曲でのポップセンスが新鮮に思えた覚えがある。

デイブはその頃、この曲だけでなく「カリフォルニア・ガール」もヒットさせた。

「カリフォルニア・ガール」はもちろんビーチボーイズの大ヒット曲。

ヴァン・ヘイレンとビーチボーイズでは音楽性が全然違うので、デイブが「ジャスト・ア・ジゴロ」や「カリフォルニアガール」をヒットさせた時は、デイブの音楽的な趣向が垣間見えたような気がして、やや意外性もあり、面白かった。

また、その出来からいっても、センスの良さをも感じたものだった。けっこうオシャレでもあったし。

 

 

デイブの「ジャスト・ア・ジゴロ」を聴いた時、この曲にはけっこう華やかなムードを感じたものだが、調べてみたら元々は戦争がらみのやや暗めの内容が歌われていた曲だったんだね。

もっともデイブは、元々の歌詞の内容を少し変えて歌っているようだけど。

 

「ジゴロ」という言葉の意味は、女性にたかって生活するヒモ系の男性のことで、類義語としては「すけこまし」という言葉もある。

なので、「ジャスト・ア・ジゴロ」を日本語で歌うと、「ただのすけこまし」「単なるすけこまし」・・そんなタイトルの歌になってしまうことになる(笑)。

それだと、なんだか台無しになってしまう気もする(笑)。

 

だって・・・例えば日本のハードロックボーカリストが、「俺はただのすけこましだ!」なんて歌ったら・・・ちょっとねえ。

 

 

 

ちなみに、出だしの部分を、メロディに乗るように日本語で歌うと・・

 

♪すっけこまし~  神出鬼没~

 知られた俺だぜ~

 

・・こんな感じになりそうではある(笑)。←おい!

 

 

 

ともあれ、デイブの「ジャスト・ア・ジゴロ」は、メロディも、サウンドも、デイブのボーカルも最高だったが、私は特にそのベースラインが好みだった。

ともかくノリが心地よかった。

映像も楽しかった。

 ホント、今聴いても、ゴキゲンだ。

 

 https://www.youtube.com/watch?v=PeXjBWN8LO8

 


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