自分が少年時代を過ごした町に、たまに行ってみると、その変わりように面くらったりする。
その町はさほど遠くない場所にあるので、何かのついでに足をのばすことは比較的容易なので、たまに行くのだが・・。
行く目的は、そこに昔通った美味しい店があり、久々にその店の料理が食べたくなった時とか、今いる町よりも少し静かな町で飲みたいと思う時などがそうだ。
で、行くと、少しだけ散策もしてみることがあるのだが、奥まで行けば行くほど、町の変わりように、寂しくなったりする。
あるはずの店がなくなっていたり、あったはずの家がなくなっていたり、建て替えられて別の人が住んでいたり。
「あれれ・・今は、こんな風になってしまったの?」とか
「この店が無くなったのは、主人がもしかして亡くなってしまったのかな・・?」とか思う。
特に、なくなってしまった店や家の、なくなった理由は、知りたいような知りたくないような気分になる。
悲しい理由が判明したら、寂しさが倍加するからだ。
なんか、・・・気のせいかもしれないが、私がその町を離れてから急に変化していったようにも思える。
私が住んでいた頃は、町の様子の変化は微々たるものだったのに。
いや
もしかしたら、私が住んでいた頃にも、それなりの速度で町は変化していってたのかもしれない。
住んでて、毎日その町を見ていたから、その変わりゆく様に気づかなかったり、鈍感になっていただけなのかもしれない。
町を離れてみて、たま~に訪れるようになって、はじめて町の変わりゆく様を敏感に感じるようになったのかもしれない。
昔の友人で、今もその町に住んでる奴がいるのだが、そういう友がその町についてどう思っているか聞いたら、その友は、住んでた頃の私同様に町の変化にあまり気づいてなかったり、実感してなかったりするのかもしれない。
内部に居るより、外部から見たほうが、よりその姿の変化に気づきやすいのかもしれないね。
人の心も・・・そうなのかな???(笑)