時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

Sister Jane   by Tai Phong

2011年10月01日 | 音楽全般

学生の頃、よく聴いてた1曲。

これはタイ・フーン(タイ・フォン?)というバンドのデビューアルバム「恐るべき静寂」に収録されていた曲。
「恐るべき静寂」とはまたオーバーな言葉だが、アルバムの原題は「Tai Phong 」。バンド名をそのままタイトルにしていた。
「恐るべき静寂」とは、日本のレコード会社がつけた題だろうが、どういう意図があったのかな。
まあ、それはここでは置いてくとして。


さて、このタイフーンというバンドだが、これはフランスのプログレバンドだったようだ。
面白いのは、フランスとベトナムのハーフの兄弟を中心に結成されたバンドであったということ。



このアルバムが発表されたのは1975年だったらしい。

となると、私は、その数年遅れ頃に、この曲に出会っていたことになる。


あえて言葉で書くなら、幻想的で、甘美で、「泣き」のプログレ・バラード。

プログレの中でも、特に女性受けしそうな曲だった。

それこそ、メロドラマの主題歌に使われてもおかしくない、切なくて哀愁の漂う1曲。

今のメロドラマに使われても十分効果的だろう。


カセットテープでアルバムを持っていたので、歌詞がどういう内容の曲なのかは分からなかった。
やさしい主人公の悲しい失恋の歌なのかな・・・くらいに思っていた。

最近、ひょんなことから、この曲の訳詩を読む機会があった。

そうしたら・・・

案の定、失恋ソングだった。

まあ、それは想定内なのだが、歌の主人公は相当女々しい人で、別れた恋人に未練たらたらの歌だった。
けっこう情けなさ全開の内容で、・・まあ、本当に惚れていた人に去られてしまったら、こういう心境にもなるかなあ・・とは一定の理解はできても、自分にはこれを日本語では歌えないなあとも思った。

まあ、飾らず、ここまでストレートな内容を、こういう哀愁のメロディやサウンドや、甘い高音で歌うからこそ、胸に迫るのかもしれないけれど。


私がこの曲を日本語で聴いたらどう思ったかは微妙だが、幸か不幸かこれは日本語ではなかったので、歌詞もサウンドの一部として聴けた。

だから、好きになれたのかもしれない。


サウンド、メロディ、コーラス、などは実に魅力的だったからね。

このコード進行の一部には、個人的にけっこう影響受けたっけ。

最初のコーラスの入り方なんかは、特に切ない。




骨っぽいロックやパンクやラップが好きな人には、好き嫌いがはっきりでる曲かもしれない。


この曲が出てきた当時、日本では歌謡曲が全盛だった。
歌謡曲は、洋楽のおいしい曲をパクる(←失礼)ことが多かった。
この「シスタージェーン」をパクった歌謡曲って、なかったのかな。
あっても、ちっともおかしくないような曲なのだが。

日本人受けしそうな曲だし。


「シスター・ジェーン」。 by タイフーン(タイフォン)。

知る人ぞ知る、プログレ・バラードの、切なく甘美な名曲。


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