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ひとしきり徳川園を見た後、私は、この日の宿のある犬山を目指すために名古屋駅に戻った。
で、名古屋駅で名鉄犬山線に乗った。
当初「犬山遊園」駅で降りるつもりだったが、下調べしたところ、「犬山遊園駅」のひとつ手前の駅「犬山駅」で降りて、犬山城まで続く「犬山城下町」の通りを「犬山遊園駅」への方角に歩いていくほうが楽しそうなことが分かった。
単に犬山城だけを目指すなら、犬山遊園駅で降りたほうが早い。
だが、そうすると、城にあっけなく着いてしまい、物足りなそうだった。
で、犬山駅で降りてひと駅分を歩き始めたのだが、これが大正解だった。
↑ 犬山駅。犬山遊園駅の1つ手前の駅。駅前は・・静かだった・・。ひっそりしているようにも思えた。だが、道は犬山城下町に近づくにつれ、だんだん行きかう人が増えてきた。特に、若いカップルが増えてきた。
正直私は「犬山城下町」の通りのことはあまりよく知らなかった。
だが、行ってみたら、「飛騨高山」の「古い街並み」通りに通じる雰囲気。
この道にさしかかった瞬間、「おっ!こういうところだったのか、来てよかった。」と思った。
左右に古い街並みが続き、お店もびっしり並ぶ。
↑ 不勉強ながら、こういう雰囲気だったとは知らなかった・・。この佇まいを見ただけで、思わず嬉しくなった。
この日は日曜日だったせいか、大賑わい。
予備知識なしで来たので、「これはいい!」と思わずつぶやいてしまった私。
左右の店にはジャンクフードみたいなものを売ってる店がびっしり。
なかには「昭和の街並み」を再現したような店もあり、店内はまるで縁日のような楽しさ。
館内の店は露店っぽくて。
↑ あの建物の中が「昭和横丁」。案外若い客が多かったし、行列のできている店もあった。 たとえば入口にある団子屋。
↑手作り感溢れる、店内の昭和演出ぶり。昭和30年代っぽいのかな。若い人は、こういう光景を見て、どう思うのだろう。
↑まるでお祭りでもやってるかのような店内演出。そう、これは屋外ではなく、屋内にあるのだ。ちょっとしたミニ・テーマパーク。ジャンクフードみたいな食べ物が楽しい。
↑2階には、なんと!甲冑工房が。着て写真を撮ってもらうこともできるようだ。私も撮ってもらえばよかったかなあ。
なんでも、城下町通りにはレンタル着物もあるみたいで、着物を来て歩いている女性もよく見かけた。
↑ご覧の通りの賑わい。お嬢さん方、後ろからごめんなさいね。でも、アヤシイ者ではありませんよ(笑)。
↑着物を来て道を歩く女の子は、多かった。華やか。いつか彼氏と一緒に来れたらいいね。
思わぬめっけもの、それが「犬山城下町」通りだった。
なまじよく知らなかった分だけ、楽しさもアップ。
↑いまどき、ゆいのう屋など、街であまり見かけなくなったなあ。
↑道を進むにつれ、犬山城の天守閣が近づいてきた。着物を来た女の子は、この写真に写っている写真館で写真を撮ってもらってるのかな。
この道はまっすぐ続き、その先には、国宝「犬山城」が見えた。
道を歩いていくと、ゆっくりと犬山城が近付いてくるのが見えた。
木々の向うに、天守閣だけが見えていた。
↑鳥居が近づいてきた。
↑あの天守閣からの眺めは、いかに。楽しみ。
やがて、城下町通りが終わると目の前に鳥居が見えた。ここをくぐって進むと、犬山城に続く階段があった。
↑針網(はりつな)神社。
実は犬山城を見るのは翌日にしようと思ってたのだが、ここまできたら一気に見てしまえとばかりに、犬山城へ「登城」。
犬山城は決して大きな城ではないが、昔の城がそのまま現存している、数少ない城だそうな。国宝指定を受けているのは、その貴重さゆえであろう。
↑犬山城の門。さあ、入ってゆくでござる。
↑いざ、登城でござる。拙者、はるばる江戸から罷り越して候。
城に入ってみると、上の階に上がる階段が思い切り「急」。
その勾配ときたら、階段と言うより、梯子という感じに思えた。
まあ、これは、敵が攻めてきた時の対策でもあったのだろう。わざと登りにくく作ってあったのだろう。
こんな急な階段を登っている最中に、上から槍でもつかれたら、落ちるしかないし。
ともかく、手すりがないと、昇り降りは中々大変だった。
蛇足ながら、ここに女性が来る場合は、ミニスカートはやめておいたほうが無難(笑)。理由は・・この急こう配を見ればおわかりでしょう。
↑ともかく、階段が急。城には、そういう場合が多い。防御の対策だったはず。
↑昇るのも一苦労。ご覧の通りの急階段。
↑こうして見下ろしてみるとわかりづらいが、一段一段がけっこう高さがある、
↑お、これは最上階からの眺めが楽しみになってきた。
で、やっと最上階に着いた。けっこう混んでいた。
↑最上階に着いた。賑わってた。床には絨毯が。あの出入り口の外には、回廊が。
↑壁には歴代城主の絵が飾られていた。
で、最上階の回廊に出てみたら、これが絶景。
どこか、山口の岩国城から見おろした絶景を思い出してしまった。
回廊では、風がピューピューと顔にあたるのだが、雄大な景色を風で演出しているかのようで、はなはだ心地よい。
木曽川が川幅の広さを誇るかのように流れ。
山が木曽川をくねらせ。
橋がかかり。
街が広がり。
空が城も街も川も山も見おろしていた。
そして、回廊の風。
↑さあ、回廊に出てみたぞ。これは回廊からの最初の眺め。まずは、さっきくぐった門を見下ろす。眼下のあの門をくぐってきたのだ。
↑グルッと回廊を歩き、視界に入る風景順に写真を撮っていく。この風景は、門方向から向かって右に少し移動した風景。川が見えてきている。
↑回廊を歩くと、こんな風景が広がっていた。眼下に木曽川が流れる雄大な眺め。いいなあ。風も心地よい。
↑さらに回廊を進む。木曽川の広い川幅が感動的。
↑広い川が流れ、ほとりに町が広がる。この日の木曽川はおだやかであった。暴れて民を苦しめないでね、木曽川殿。
↑もうすぐ回廊一周が終わる。一周めは、写真を撮りながら歩いたので、2周めには、肉眼だけでまわることにした。
↑回廊一周。このアングルよりも、やや右下方向には、視界にさっきの門が入ってくることになる。このアングルには入っていないけど。
犬山城の築城者は、織田信長の叔父・織田信康。
こんな雄大な景色を見おろしていたんだね。
ともかく、前述の通り、圧巻ともいうべき絶景なので、訪れて見る価値はある。
あまりの絶景に、この回廊を私は何周も歩いてしまった。
降りるのがもったいなくなるような景観であった。
こんな場所で寝泊まりしたら、一体どんな朝がやってきて、どんな昼間があって、どんな夜を迎えるのだろう。
そればかりは、殿様になってみないと・・わからないのだろう・・。
しばし犬山城の天守から絶景を見おろしたあと、城内をひととおり見てまわった。
↑床の木の色、年季が入っている。貫禄の色。
↑狭間からの眺め。ここから鉄砲などで、敵をドキューン!
↑城内には、展示物も。歩くと、床がミシミシ。
↑犬山城のミニチュア。
↑犬山城は、別名「白帝城」と言うそうな。白帝城といえば、中国の歴史の「三国志」の時代に劉備が亡くなった城だなあ、、、と思ってたら、やはり中国の白帝城が元になってるらしい。
↑かつて犬山城と並ぶように立っていた巨木の残骸(?)が、この写真の右端に写っている。かつては犬山城と同じぐらいの高さだったらしい。
↑その巨木は、今は「大杉様」として保護されていた。
さて・・・さすがに少し疲れてきたので、私は城を降りたあと、この日の宿に向かった。
かねてから食べてみたいと思っていた「あんスパ」は食べられたし、一応徳川美術館や徳川園も見たし。
犬山城下町の古いたたずまいは、予備知識がなかったぶんだけ、余計に楽しめたし。
そして、犬山城の天守閣から見おろす景色は絶景。
期待していた以上に楽しめた一日になった。実り多い一日であった。
僕も何度も行った事があります。
城下町も素敵です
毎年2月に開催される犬山ハーフマラソン
3年前まで僕は毎年出場していました。
ゴールインした後に城下町で昼食を取るのも楽しみでした
天守閣からの眺めは絶景でしたし、城下町商店街は楽しいところでした。
行って良かったと思ってます。
犬山城は天下人たちから重要視されてた城なんですよね。
立地が素晴らしかったです。
よく現存して残ってたもんです。
北側には木曽川があり、まさに難攻不落です
天守閣。実は僕は高所恐怖症でして・・・
また機会があったら行きたいです。犬山ハーフマラソンに出るのはもう体力的に金銭的に無理かなあ・・・