時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

犬山の城下町と、犬山城

2017年03月18日 | 

 

ひとしきり徳川園を見た後、私は、この日の宿のある犬山を目指すために名古屋駅に戻った。

で、名古屋駅で名鉄犬山線に乗った。

当初「犬山遊園」駅で降りるつもりだったが、下調べしたところ、「犬山遊園駅」のひとつ手前の駅「犬山駅」で降りて、犬山城まで続く「犬山城下町」の通りを「犬山遊園駅」への方角に歩いていくほうが楽しそうなことが分かった。

単に犬山城だけを目指すなら、犬山遊園駅で降りたほうが早い。

だが、そうすると、城にあっけなく着いてしまい、物足りなそうだった。

で、犬山駅で降りてひと駅分を歩き始めたのだが、これが大正解だった。

 

 

 ↑ 犬山駅。犬山遊園駅の1つ手前の駅。駅前は・・静かだった・・。ひっそりしているようにも思えた。だが、道は犬山城下町に近づくにつれ、だんだん行きかう人が増えてきた。特に、若いカップルが増えてきた。

 

 

正直私は「犬山城下町」の通りのことはあまりよく知らなかった。

だが、行ってみたら、「飛騨高山」の「古い街並み」通りに通じる雰囲気。

この道にさしかかった瞬間、「おっ!こういうところだったのか、来てよかった。」と思った。

左右に古い街並みが続き、お店もびっしり並ぶ。

 

 ↑ 不勉強ながら、こういう雰囲気だったとは知らなかった・・。この佇まいを見ただけで、思わず嬉しくなった。

 

 

この日は日曜日だったせいか、大賑わい。

予備知識なしで来たので、「これはいい!」と思わずつぶやいてしまった私。

左右の店にはジャンクフードみたいなものを売ってる店がびっしり。

なかには「昭和の街並み」を再現したような店もあり、店内はまるで縁日のような楽しさ。

館内の店は露店っぽくて。

↑ あの建物の中が「昭和横丁」。案外若い客が多かったし、行列のできている店もあった。 たとえば入口にある団子屋。

 

 ↑手作り感溢れる、店内の昭和演出ぶり。昭和30年代っぽいのかな。若い人は、こういう光景を見て、どう思うのだろう。

 

 

 ↑まるでお祭りでもやってるかのような店内演出。そう、これは屋外ではなく、屋内にあるのだ。ちょっとしたミニ・テーマパーク。ジャンクフードみたいな食べ物が楽しい。

 

 ↑2階には、なんと!甲冑工房が。着て写真を撮ってもらうこともできるようだ。私も撮ってもらえばよかったかなあ。

 

なんでも、城下町通りにはレンタル着物もあるみたいで、着物を来て歩いている女性もよく見かけた。

 

 ↑ご覧の通りの賑わい。お嬢さん方、後ろからごめんなさいね。でも、アヤシイ者ではありませんよ(笑)。

 

 ↑着物を来て道を歩く女の子は、多かった。華やか。いつか彼氏と一緒に来れたらいいね。

 

思わぬめっけもの、それが「犬山城下町」通りだった。

なまじよく知らなかった分だけ、楽しさもアップ。

 

 ↑いまどき、ゆいのう屋など、街であまり見かけなくなったなあ。

 

 ↑道を進むにつれ、犬山城の天守閣が近づいてきた。着物を来た女の子は、この写真に写っている写真館で写真を撮ってもらってるのかな。

 

この道はまっすぐ続き、その先には、国宝「犬山城」が見えた。

道を歩いていくと、ゆっくりと犬山城が近付いてくるのが見えた。

木々の向うに、天守閣だけが見えていた。

 

 ↑鳥居が近づいてきた。

 

 ↑あの天守閣からの眺めは、いかに。楽しみ。

 

やがて、城下町通りが終わると目の前に鳥居が見えた。ここをくぐって進むと、犬山城に続く階段があった。

 

 ↑針網(はりつな)神社。

 

実は犬山城を見るのは翌日にしようと思ってたのだが、ここまできたら一気に見てしまえとばかりに、犬山城へ「登城」。

 

犬山城は決して大きな城ではないが、昔の城がそのまま現存している、数少ない城だそうな。国宝指定を受けているのは、その貴重さゆえであろう。

 

 ↑犬山城の門。さあ、入ってゆくでござる。

 

 ↑いざ、登城でござる。拙者、はるばる江戸から罷り越して候。

 

 

城に入ってみると、上の階に上がる階段が思い切り「急」。

その勾配ときたら、階段と言うより、梯子という感じに思えた。

まあ、これは、敵が攻めてきた時の対策でもあったのだろう。わざと登りにくく作ってあったのだろう。

こんな急な階段を登っている最中に、上から槍でもつかれたら、落ちるしかないし。

ともかく、手すりがないと、昇り降りは中々大変だった。

蛇足ながら、ここに女性が来る場合は、ミニスカートはやめておいたほうが無難(笑)。理由は・・この急こう配を見ればおわかりでしょう。

 

 

 ↑ともかく、階段が急。城には、そういう場合が多い。防御の対策だったはず。

 

 

 ↑昇るのも一苦労。ご覧の通りの急階段。

 

 ↑こうして見下ろしてみるとわかりづらいが、一段一段がけっこう高さがある、

 

 

 ↑お、これは最上階からの眺めが楽しみになってきた。

 

で、やっと最上階に着いた。けっこう混んでいた。

 

 ↑最上階に着いた。賑わってた。床には絨毯が。あの出入り口の外には、回廊が。

 

 ↑壁には歴代城主の絵が飾られていた。

 

で、最上階の回廊に出てみたら、これが絶景。

どこか、山口の岩国城から見おろした絶景を思い出してしまった。

 

回廊では、風がピューピューと顔にあたるのだが、雄大な景色を風で演出しているかのようで、はなはだ心地よい。

木曽川が川幅の広さを誇るかのように流れ。

山が木曽川をくねらせ。

橋がかかり。

街が広がり。

空が城も街も川も山も見おろしていた。

そして、回廊の風。

 

 ↑さあ、回廊に出てみたぞ。これは回廊からの最初の眺め。まずは、さっきくぐった門を見下ろす。眼下のあの門をくぐってきたのだ。

 

 ↑グルッと回廊を歩き、視界に入る風景順に写真を撮っていく。この風景は、門方向から向かって右に少し移動した風景。川が見えてきている。

 

 ↑回廊を歩くと、こんな風景が広がっていた。眼下に木曽川が流れる雄大な眺め。いいなあ。風も心地よい。

 

 ↑さらに回廊を進む。木曽川の広い川幅が感動的。

 

 ↑広い川が流れ、ほとりに町が広がる。この日の木曽川はおだやかであった。暴れて民を苦しめないでね、木曽川殿。

 

 

 ↑もうすぐ回廊一周が終わる。一周めは、写真を撮りながら歩いたので、2周めには、肉眼だけでまわることにした。

 

 ↑回廊一周。このアングルよりも、やや右下方向には、視界にさっきの門が入ってくることになる。このアングルには入っていないけど。

 

 

犬山城の築城者は、織田信長の叔父・織田信康。

こんな雄大な景色を見おろしていたんだね。

 

ともかく、前述の通り、圧巻ともいうべき絶景なので、訪れて見る価値はある。

 

あまりの絶景に、この回廊を私は何周も歩いてしまった。

降りるのがもったいなくなるような景観であった。

 

こんな場所で寝泊まりしたら、一体どんな朝がやってきて、どんな昼間があって、どんな夜を迎えるのだろう。

そればかりは、殿様になってみないと・・わからないのだろう・・。

 

 

しばし犬山城の天守から絶景を見おろしたあと、城内をひととおり見てまわった。

 

 ↑床の木の色、年季が入っている。貫禄の色。

 

 ↑狭間からの眺め。ここから鉄砲などで、敵をドキューン!

 

 ↑城内には、展示物も。歩くと、床がミシミシ。

 

 ↑犬山城のミニチュア。

 

 ↑犬山城は、別名「白帝城」と言うそうな。白帝城といえば、中国の歴史の「三国志」の時代に劉備が亡くなった城だなあ、、、と思ってたら、やはり中国の白帝城が元になってるらしい。

 

 

 

 ↑かつて犬山城と並ぶように立っていた巨木の残骸(?)が、この写真の右端に写っている。かつては犬山城と同じぐらいの高さだったらしい。

 

 ↑その巨木は、今は「大杉様」として保護されていた。

 

さて・・・さすがに少し疲れてきたので、私は城を降りたあと、この日の宿に向かった。

 

かねてから食べてみたいと思っていた「あんスパ」は食べられたし、一応徳川美術館や徳川園も見たし。

犬山城下町の古いたたずまいは、予備知識がなかったぶんだけ、余計に楽しめたし。

そして、犬山城の天守閣から見おろす景色は絶景。

 

期待していた以上に楽しめた一日になった。実り多い一日であった。

 

 

 

 

 


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3 コメント

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犬山城 (蟷螂の斧)
2022-06-04 02:48:04
いいですよねー
僕も何度も行った事があります。
城下町も素敵です
毎年2月に開催される犬山ハーフマラソン
3年前まで僕は毎年出場していました。
ゴールインした後に城下町で昼食を取るのも楽しみでした
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Unknown (だんぞう)
2022-06-04 09:34:47
あの城は蟷螂の斧さんにとって身近な存在なのですね。
天守閣からの眺めは絶景でしたし、城下町商店街は楽しいところでした。
行って良かったと思ってます。
犬山城は天下人たちから重要視されてた城なんですよね。
立地が素晴らしかったです。
よく現存して残ってたもんです。
返信する
こんにちは。 (蟷螂の斧)
2022-06-05 09:55:28
犬山城が戦国時代の戦火あるいは太平洋戦争時代の空襲でやられなくて本当に良かったです
北側には木曽川があり、まさに難攻不落です
天守閣。実は僕は高所恐怖症でして・・・ あそこに行って一周する時はいつもしゃがんで手すりを掴みながら回ります

また機会があったら行きたいです。犬山ハーフマラソンに出るのはもう体力的に金銭的に無理かなあ・・・
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