先日、愛知県の犬山温泉に泊ってきた。
愛知県は、これまでに私が泊ったことがない県のひとつだったし、今では新幹線を使えば東京からは日帰りでも行けそうなぐらい手軽な場所になっている。
この際、「自分が泊ったことがない県」のひとつを埋めてしまおうと思った。
とはいえ、厳密には愛知県は、私は十代の頃に一度泊っている。
それは三谷温泉という場所だった。確か、家族旅行で車で行ったはず。
だが、ほとんど覚えていない。覚えているのは、泊った宿の窓から見えた夜景ぐらい。
宿の窓からは海が見え、海の上には夜空が広がっていた。確か、その夜景を窓辺の椅子に座って見ながら、歌詞をメモ帳に書いたことを覚えている。
その曲は、帰宅してからメロディがつき、一応完成もして、当時カセットテープに録音した。
だが曲の出来にはあまり納得していなくて、三谷温泉の記憶と共に、私の中で埋もれていた。
ともかく、泊ったことはあっても、覚えているのがそれぐらいでは、「行った」「泊った」という実感は希薄。
なので、愛知県はまだ私が泊ったことがない県のひとつとしてカウントしていた。
だから、この際泊ってしまおうと思った。
幸い、愛知県に旅行する動機は他にもあったし。
それは「あんかけスパゲティ」を食べてみたいということと、本場の「味噌煮込みうどん」を食べてみたいということだった。
以前、名古屋には、何かの旅行の際に途中下車して、駅の近くの店で「きしめん」は食べたことがある。
名古屋といえば、食べてみたい食べ物はいくつもあるが、「あんかけスパゲティ(以下「あんスパ」」と「味噌煮込みうどん」はその筆頭クラス。
中でも「あんスパ」は特に。
「味噌煮込みうどん」は東京でも普通に食べられるが、「あんスパ」は東京では見かけないから。
調べてみると、東京にも「あんスパ」を出す店はわずかにあるみたいだが、やはり本場で食べてみたかった。
今回は、名古屋に着いたら一番に「あんスパ」を昼飯にしようと思ってたので、新幹線の中で駅弁は食べなかった。
で、予定通り、名古屋に着いたら、すぐにその足で駅地下の「あんスパ」の専門店に入った。
食べてみたら、私好みの味。
これは美味い。できれば、全国区になってほしい、そして東京でも「あんスパ」を食べられる店がいくつもできてほしい・・・そんな気になった。
通常の麺よりも、やや太めの麺。
麺自体には特に味付けらしきものはなく、皿の底にあるソースに麺を絡めて食べる。
決して高級食品って感じではなく、むしろ庶民のメニューって感じ。そこがいい。
良い意味でB級グルメという感じなのだが、その分気軽に食べられる感じ。
いやあ、気にいったなあ。すっかり。
とりあえず、いの一番に食べたかった「あんスパ」を食べ満足した私は、徳川美術館に向かった。本当は翌日の月曜に行こうと思ってたのだが、調べてみたところ徳川美術館は月曜は休館日らしいことがわかったので、急きょ日曜に行くことにしたのだった。
↑ 徳川美術館の門。結果論としては、この日のうちに行ってしまって、かえって良かった。
↑ 門をくぐると、前方に見えるは、徳川美術館。中はけっこう広かった。なので、来る人は時間的なゆとりは、ある程度あったほうがいいかもしれない。
ひなまつりの時期だったせいか、徳川美術館は、姫様が嫁入りした時の古い雛人形が多数展示されていた。「尾張徳川家の雛祭り」がテーマだったようだ。
そのせいかどうかはわからないが、女性客がこの日は多かった。
私は男性のせいか、子供の頃から雛人形には縁がなかったし、家で飾ったこともないし、知識もあまりない。
なので、どっちかというと、個人的には武具や鎧や衣類などの展示物の方がもっと見たかったかな・・。
で、ひととおり徳川美術館を見た後、その隣にある「徳川園」へ。ここは日本庭園だ。
↑ 徳川園、入口。 手前に写っているチケットを持って、いざ入園。
↑ ある意味、この庭園は市民の憩いの場なのかな?
中には、滝を模した流れもあり、それが清流となって海へ流れる様を模した場所もある。
↑ 人工の滝と渓流。昔の大名は、贅沢と言うか、風流というか。
庭園の中心にある大きな池は、海を模したものだろう。
この庭園は尾張徳川家の邸宅地だったらしい。
↑この池を、当時の大名も見ていたのかな。
↑ 海を模しただけあって、けっこう広い池ではある。
そこそこ混んでいたが、それはここは徳川美術館とパックで訪れる人が多いからだろう。
大半の旅行者は、徳川美術館と徳川園、両方を一気に見てまわると思う。
ちなみに「徳川園」も月曜はお休みらしいので、この日のうちに見ておくことにしたのだった。
まあ、徳川園は徳川美術館の隣にあるので、一気に両方見れるし、効率も良い。
さて、この後は犬山方面に向かう。
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