スポーツの試合は、国際試合だとやはり盛り上がる。
私は昔はかなりの野球ファンだったし、プロ野球中継は毎日テレビで観ていたし、テレビの放送時間が終わってもまだ試合が続いている場合は、ラジオに切り替えて聴いていたりした。
ラストにサヨナラ勝ちでもしようものなら、ラジオの前で飛びあがって小躍りしてたりもした。
だが、近年、私は昔程はプロ野球中継は観なくなっている。
それにはいくつか理由がある。
例えば優秀な選手が次々にメジャーに行ってしまっていることなども理由の一つだが、サッカーなどの国際試合での盛り上がりを観るにつけ、国内試合と国際試合を心のどこかで比べてしまっていることもある。
国際試合の盛り上がりを観た後に、国内のリーグ戦などを観ると、どうも心の中で少し物足りないものも感じてしまうようになっていた。
だが、その分、国際試合になると、やはり燃える。
侍ジャパンのチームを観てて思うのは、普段は国内リーグ戦で、敵として戦っている選手を、国際試合で同じチームになると、心の底から応援できるし、好きになれる。
そこが好き。
普段国内試合でのリーグ戦で敵として戦っている選手同士が同じチームになる・・というだけなら、オールスターゲームでもそれは同じ。
だが、オールスターゲームは、「お祭り」みたいなイベント。
そのへん、国際試合は別。
ある程度勝ち進んでいくと、1回負けたらもう終わり・・にもなるし、背中には母国の国旗を背負っているわけだから、真剣味が違う。
だからこその一体感も感じる。
これまでのWBCでの侍ジャパンの試合を観てきて、あらためて普段の国内リーグ戦を観ると、侍ジャパンのチームで味方だった選手が、国内リーグ戦では敵として出てくるが、そんな場合でも、敵味方を超えてつい応援してしまう。
というか、敵として観れなくなっている。
もちろん、WBCというものがなかった時代でも、普段の国内リーグ戦で敵味方を超えて好きになる選手はいっぱいいた。
でも、WBCが始まってからは、その傾向はより強まっている。
もう、国内リーグ戦では、贔屓のチームの応援というより、贔屓の選手の応援・・そんな感じで観てしまっている感が私の中にある。
そうなると、国内リーグ戦では、チームの勝ち負けに、昔ほどこだわらなくなっている自分もいる気がしている。
それも、最近国内試合の中継を観なくなっている理由のひとつだと思う。
まあ、「野球・・もしくはベースボール」の楽しさや良さは、私の中で新たな局面に入っている。
これはこれで悪くないことだと思う。
あとは・・こういう傾向を、国内のリーグ戦で、なんらかの形で活かせないものかなあ・・・などと、思ったりもしている。
まあ、難しい問題ではあるだろうけどね。
ともあれ。
今私が国内のプロ野球中継を観ると、どうしても・・
「中田、打て!」
「筒合、頼むぞ!」
「菅野、頑張れ!」
「松田、いいぞ!」
「菊池、見せてくれ!」
「千賀、さあ行こう!」
「山田、よっしゃあ!」
他たくさん・・。
・・てな感じで観てしまうこと、うけあい。
これじゃもう、敵チーム、味方チーム、関係ないもの(笑)。
国内の特定球団のファンというより、侍ジャパンのファンになってしまっている。
WBCを観てると、ON(巨人)、江夏(阪神)、野村(南海)、山田(阪急)、村田(ロッテ)、落合(ロッテ)、江川(巨人)、掛布(阪神)、山本(広島)、斎藤(巨人)、遠藤(大洋)、北別府(広島)、伊藤(ヤクルト)、・・ほか多数・・がいた時代にWBCがあったらなあ・・・などと思ってしまうことがある。
ともあれ、日本人チームが、メジャーリーガーが揃う外国チームと、真剣勝負できる時代が来るなんて、昔は考えられもしなかった。
そういう意味じゃ、いい時代になったものだ。
昔は、日本人がメジャーリーガーと真剣勝負するには、魔球などを使わねば対抗できないと思われてたもの。
例えば「大リーグボール(今風に言うなら、「メジャーリーグボール」)」と言う名の魔球を。
今回のWBCではアメリカに負けてしまったけど、点差を考えれば、恥ずかしくない試合だった。
アメリカチームで出てきた投手は、メジャーでも屈指の好投手ばかり。そういう投手が小刻みにリレーしてきた。
メジャーリーガーでも普段打ちあぐんでいる投手ばかりなのだから、初対決する日本人バッターがそうそう打てるもんでもないだろう。
だから、打てなかったのは仕方ないと私は思っている。
というより、そういう選手を出させるまで追い込んだだけでも、日本はよくやったと思う。
野球・・別名ベースボールは、本来アメリカ発祥のスポーツ。
考えてみれば、WBCが開催されるようになって、本場であるはずのアメリカがまだ優勝できないでいたのだから、ちょっと不思議。
アメリカにしたら威信をかけて、優勝しなければいけなかったはず。
そのアメリカに2-1のスコアでの敗戦なら、恥ずかしくないと思う。
てなわけで、私はこれからも侍ジャパンの選手たちを応援していきます。
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