今年2020年の夏、都民から奥多摩が注目を浴びた。
奥多摩がこれほど都民から注目を浴びたことは、これまでなかったぐらいではなかったか。
それはコロナの中でのGoToキャンペーンで当初は東京が外されたからだったろう。
県またぎの旅行に世間的に懸念を示され、都民はおいそれと地方に旅行に行きにくくなった。
それでもどこかに行きたい・・できれば自然のある場所に旅行に行きたい・・・そう思う都民は、県またぎの移動を避けて自然のある場所に行くとしたら、奥多摩や奥多摩方面、あるいは高尾山などを選ぶケースが多かったからだろう。
奥多摩なら県またぎにはならない。
同じ東京だから。
奥多摩は同じ東京でありながらも、現地に行ってみると、東京という感じがしないぐらい、自然が残されている場所である。
よくここが東京都内であってくれるものだ。
私はこれまで何度も奥多摩や奥多摩方面には行っている。
特にマイカーを持ってた頃には、よく行った。
なので私にとってはけっこうなじみ深い場所だ。
奥多摩湖、ダム、周遊道路、日原鍾乳洞、大岳鍾乳洞、神戸ガ岩、御岳山、登山列車、吉川英治記念館、その他。
けっこう見どころは多い。
温泉だってある。私自身、奥多摩方面の温泉宿に泊ったこともある。
奥多摩周遊道路の途中の展望スポットからの眺めは中々の絶景だ。
鍾乳洞は入ってみると、わざわざ遠い地方まで行かなくても、都内にこういうスポットがあるということに驚かされる。
都民は、まとまった休みが取れて、どこかに旅行に行く場合、とかく遠方を選んでしまうものだ。
同じ都内にある奥多摩は、旅行先選びをする場合、ついつい外してしまったりしがち。
そんな風潮の中、コロナの中でのGoToキャンペーンでの東京外しは、奥多摩の魅力を再発見する良い機会になったのではないか。
奥多摩の復権・・・と言ってしまうと、まるで奥多摩はそれまでしょぼくれてたみたいだが、なんのなんの。
都民にとって奥多摩というのは、ある意味身近過ぎるのかもしれない。
いつでも行ける・・と思うと、案外中々行かなかったりするからね。
コロナでは東京の感染者の度合いが絶えず話題になり続けたが、東京と隣接する隣県の千葉県や埼玉県や神奈川県の感染者も「同じ経済圏」として危惧されていた。
だが東京と隣接してる県は、千葉・埼玉・神奈川だけではない。
山梨県だって東京にとっては隣県だ。
だが、山梨は「同じ経済圏」とはみなされなかったのかどうかは知らないが、コロナでは千葉・埼玉・神奈川に比べたら危惧はあまり深刻には話題にはされてなかった。
まあ、実際千葉や埼玉・神奈川に比べたら感染者の数は少なかったしね。
東京の隣県であるにもかかわらず、山梨が「同じ経済圏でのコロナ危惧」からスルーされ、千葉・埼玉・神奈川ほどには感染者が増えなかったのは、都心から山梨県に行くには奥多摩エリアを経由するからだったのではないか。
千葉・埼玉・神奈川には、都心から通勤電車で、まるで23区の「別の区」に行くような感覚で行くことができる。川を越えることにはなるが、川にはちゃんと橋がかかっているから感覚的には地続きであり、まさに「隣」という感じ。
だが山梨は「別の区」に行くような感覚ではいけない。
奥多摩エリアの自然環境を抜けないと行けない。
23区から山梨に行く場合は、間に奥多摩という名前の「別の県」みたいなものがあるような感覚があり、「隣」という感覚は千葉や埼玉や神奈川ほどにはない。
そういう意味じゃ、山梨にとっては奥多摩はある程度「盾」になってたのかもしれない。奥多摩が山梨をコロナから少しは守ってくれたのかもしれない。
先ほど奥多摩を「別の県」と書いたが、それはあくまで感覚的なものであり、実際には奥多摩はまぎれもなく東京都内であることは確かなわけで。
だからこそ、GoToキャンペーンで県またぎを推奨されなかった都民にとっては、奥多摩は他県からとやかく言われない旅先、外出先、レジャースポットとして脚光を浴びたのだろう。
もし東京に奥多摩エリアというものがなかったら?
県またぎ危惧を無視してGoToキャンペーンに外されても他県に旅行した人はもっといたかもしれない。もしくは、都民は自然のある場所に外出することは中々できなかったかもしれない。
奥多摩があったからこそ、受け皿になってくれたのだと思う。
そういう意味では、よかったね、東京に奥多摩エリアがあって・・・と言いたい。
もっとも、奥多摩エリアの住人にとっては、同じ東京とはいっても、23区内から旅行者がたくさんくるのには不安もあったことだろうね。
1度目は、代々木ゼミナール代々木本校に通っていた頃、勉強に疲れて、「たまには大自然を満喫したい」と思い立ち
、代々木駅から三鷹・立川・青梅・奥多摩を目指しました。
しかし秋も深まった頃、私ひとり旅(笑)
あまりに淋しかったです。
2度目は、中学生時代の友達と一緒に。
その時、初めて奥多摩の最果て・奥多摩湖までバスで行きました。
季節は、やはり秋だったでしょうか、2人でも淋しかったですよ(笑)
他に観光客もいない、山奥と湖ですからね。
しかし気分転換には最適な場所ですね。
又、小さな旅館や雑貨店など、確実に「生活している匂い」にも感動しました。
あれから十数年経ちましたけれど、また行きたい別天地です。
奥多摩方面には東京23区では望めないような自然景観がけっこう残されており、ある意味都民にとっては東京のオアシス的な場所なんだと思います。
秋にひとりで行かれたんですか?
冬に行ったら、もっと寂しい感じがあったかもですよ。
私、冬にも行ったりしましたから。
奥多摩湖を越えて、更に山奥に入っていき、山梨を目指すと、その途中の道は、もっと寂しいです。
まあ、車でないと中々行けないとは思いますが。
ほんと、人っけがなくなりますから。
で、やっと山梨に入って、人里が見えてくると、すごく安堵感があります。
奥多摩湖は、夏や春などに行くと、駐車場にそこそこ車も停まってましたし、ちょっとした売店みたいなものもありました。
私が行った時はそうでした。
そこそこ賑わってました。
周遊道路の展望台みたいな場所も、けっこう賑わってました。
ただ、秋や冬は寂しさを感じるのは分かる気がします。次回行く時は、春や夏を選んだらどうでしょう。
あ、でも夏は・・・暑くてキッツイかな・・。