先日、某店で、ここ数年私の中で恒例になっている企画「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」をやってきた。
その21回目。
その日歌ったのは、多めの5曲。
その5曲を含めて、このシリーズで歌った曲はこれで計75曲となった。このシリーズで歌った曲は、どれも自分の中で埋もれてきた曲で、すべてかぶりなし。
でも、このシリーズで取りあげたことがきっかけで、その後ユニットや弾き語りで取りあげるようになった曲もあるし、向き合うようになった曲もあるので、案外自分としては意義のあるシリーズになっている。
今回のメニューは以下の通り。
1、ネオンサイン 作詞・作曲 だんぞう
2、PLAY 作詞 N.N.作曲 だんぞう
3、夏風吹いて 作詞 N.N.作曲 だんぞう
4、今一人だけで 作詞・作曲 だんぞう
5、キツネ 作詞 H.A. 作曲 ヤングだんぞう
まず1曲「ネオンサイン」は、大学2年の頃に、カセットテープのダビングでエレキギターで音を重ねて、自作のカセットアルバム(?)に収録した曲。
そのカセットテープ音源を何人かの友人に聞かせたところ、案外気に入ってくれる人が何人かいたので、いつか人前で歌ってみたい気持ちはあった。
ただ、元々はバンドを想定して作った曲で、疾走感を持って歌いたい曲だったので、今回アコギの弾き語りでは全然納得いかなかった。
自分の中ではボロボロに近く、この曲は使えないかな・・・と実感。
華やかに見えるものへの落胆と教訓がテーマになっていた曲。
2曲目「PLAY」は、大学3年の頃に、後輩部員のN.N.ちゃんの歌詞に私が曲をつけたもの。快楽と自虐の間で揺れ動く女の子の心情を歌ったもの。その根底には寂しさと開き直りがある内容。
内容的に、私には到底書けそうもない歌詞。
この曲はサークルの定例発表会で一度だけ人前で歌ったことがあるが、人前で歌ったのはその1回のみ。
当時、私はカセットでの多重録音で、この曲を自分のカセットアルバムに収録したので、もしかしたらその音源をN.N.ちゃんに聴かせたかもしれないが、その辺の記憶は私の中ではもう曖昧だ。
で、3曲目「夏風吹いて」。これは以前の日記にも書いたことだが、大学3年の頃に部室で私がギターを弾いてたら、後輩のN.N.ちゃんが来て、彼女の作詞ノートを私は渡された。その際、私は何気に彼女の作詞ノートのページをめくってて、目に入った歌詞に、その場でアドリブで曲をつけた。私がたった1回歌っただけなのに、その場で彼女はメロディもコードも覚えてしまい、その後のサークル定例発表会で、彼女はその曲を歌ってみせた。
それがこの曲だった。
けっこう気に入ってくれたからこそ、1回聴いただけで覚えてくれたのかもしれない。
海に行きたいけど、一緒に海に行ってくれる男性がいない・・・そんな女の子の初夏の寂しい心情が歌詞になっている。
メロディ的には当時のニューミュージック路線で、割と可愛い感じの曲。
4曲目「今、一人だけで」もまた大学時代の曲で、確か大学3年の頃に出来た曲。多重録音で当時の自分のカセットアルバム(?)に収録した曲。
けっこう地味な曲。作ろうとして作った曲ではなく、気が付けばいつのまにか出来あがってて、そこにあった。当時の「だんぞう節」のオーソドックスな作風。
当時の私が、かまえないで曲を作ると、こんな感じ・・そんな曲だった。
なので、作者としては気軽に歌える曲だった。
普段の日常で、周りの人間関係や環境から離れてみた心境を歌にしたもの。
5曲目「キツネ」は、高校2年の頃に作った曲。短い小品で、30秒程の長さしかない。
当時は、こんな短い曲もよく作っていた。
その一方で、1曲歌い終わるのに10分以上かかる長い曲も作っていた。
短い曲もよく作っていたのは、長い曲を作ることへの反動だったのかもしれない。
作詞は、当時の級友のH.A.君。
何かの合間に余興で歌うのにちょうどいい曲かもしれない。
この「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」も今回で21回目になり、取りあげた曲は75曲・・・その数字を考えると、そこそこの数になってきている。
このシリーズを始めたのは、2015年の7月。
なので、かれこれもう3年ぐらい続けていることになる。
「蔵出しシリーズ」と銘打って歌い始める前にも、あちこちの店で「埋もれ曲」はあれこれたまに歌ってみたことはあったので、実質上はすでに75曲以上ある。
そんなことを考えると、「蔵出しシリーズ」以前に取りあげた「埋もれ曲」も、このシリーズ内で今後取りあげることもあるかもしれない。
家で歌うのと、お店でステージでマイクを通して歌うのとでは、若干キーが違ってくる。
お店で歌う場合は、声を「張って」歌うこともできるからだ。そうなると、家で歌うよりも多少キーをあげたほうがいいことに気づいたりする。
また、家で弾ける気になっている曲でも、いざマイクの前でやってみると、曖昧になっている部分があらわになってくる。
また、今の自分が歌って違和感がないかどうかを、改めてその曲に向き合うことで確かめることもできる。
なんにせよ、このシリーズを始めて「得た」ものは、けっこうある。
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