一本道というものに、どうも惹かれつづけてきた。
昔から、今に至るまで。 おそらく、この先もそうだろう。
一本道・・・といっても、友部正人さんの歌のことではなく。
文字通り、どこまでも続く一本の道のこと。
十代の頃、本やLPジャケットなどで、色んな風景写真の中の一本道を見ては、行ってみたくもなったし、歩いてみたくもなった。
ドライブでもよかった。
すぐに思いつくのは、アメリカのモニュメントバレーあたりの一本道。
広大な大地に、一本道がずっと続いている風景。
日本なら、北海道によくあるまっすぐな一本道。
こういうまっすぐな一本道というのは、運転してるとけっこうコースが単調で、眠くなる・・・という話を聞いたことがある。
かといって、歩くとなると、気候や天候によっては大変。
でも、写真で見ると、実に魅力的。
この一本道をずっと進んでいくと、どこに辿り着くんだろう・・・・そんな、想像力を刺激する道。
実際には、大した場所に通じるわけではないのかもしれないが、その途中での一本道と、それをとりまく風景がいい。
絵になるのだ。
この写真は、名もなき田園風景の中の一本道ではあるが、こんな一本道でも、私を魅了してくれる。
こんな一本道を見つけると、ついつい歩いてみたくなる。
旅先で、ふと立ち寄った場所で、こんな名もなき一本道のある風景がきれいだと、それだけで無性に嬉しくなる。
以前、このブログでも紹介したFALLEN ROCKというバンドのジャケットを思いだす景色。
こういう一本道のある風景が、私は元々好きなのだろう。そうとしか思えない(笑)。
ちなみに、この写真は、私の自主制作アルバム「空を見ていた。」のブックレット内に収める写真として、けっこう有力な1枚だった。
この写真を使ってもよかったような気もしてはいる。