時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

現れては、すぐに終わってゆく、1クールドラマ

2017年09月04日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

最近のテレビのドラマは、せっかく面白いのに、11回~12回くらいで終わってしまうことが多い。1クールで。

それも、人気が出なくて中途で打ち切り・・というのではなく、最初からそれぐらいの長さで作られていることが多い。

後にDVDで出して売るために、あまり長くしたくないという戦略もあるのかもしれないが、個人的にはやはり短くても25回前後はやってほしい気がする。

期間で言うと、週一の放送として25回前後になる半年くらいのスパンで。

1クールが3カ月なのだとしたら、せいぜい2クールぐらいで。

 

昔は、例えば「太陽にほえろ」みたいに長寿番組になった作品もあったが、まあそういうのは例外としても、2クールは平均続き、人気が出た青春ドラマなどは1年くらいは続いたと思う。

まあ、人気が出なくて中途で打ち切りになった作品もあったが、人気が出れば1年くらい続いていたと思う。

 

だが、最近のドラマは1クールで終わってしまうのが多く、正直もっと長くやってほしいと思えるドラマはある。

1クールで終了となると、本数が少ないから、どうしても展開が早く、物語的に少し「はしょりすぎ」に思えることもある。

素材そのものは面白いのに、はしょるあまり、説明不足を感じることもある。

 

個人的には、普段私は決してドラマフリークというほどではない。

でも、気に入りそうなドラマをたまに見つけることもあり、そんな時は見ている。

で、「え?もう終わってしまうの?」と思わせられることは、最近多いのだ。

 

どうも、半年とか1年くらいの長さのドラマを多感な頃に見て熱中していたせいか、なんか1クールぐらいで終わってしまうドラマが多いと、尺的に物足りない気分になることが多い。

 

もちろん、1クールだからといってつまらないわけではない。

私が普段あまりドラマフリークじゃないので、そんな私がドラマを見るということは、よほどそのドラマに関心があるということなので、むしろ「もっとやってほしい」と思わせられることが多いのだ。

 

例えば「仁」なんてもっとやってほしかったし、前田慶次のドラマなどももっとやってほしかった。

 

もっとやってほしい・・とはいっても、「この続きは映画で」などという終わり方は、ちょっと勘弁してほしい。

ちゃんとテレビドラマはテレビドラマとして完結させてほしいし。

 

 

そういう意味では、色々な意見があるかとは思うが、NHKの大河などは、尺的には安心して見ていられる。

なんてったって1年続くから、けっこう細かい部分まで描けるし。長さ的にも申し分ない。

 

大河を見てて感じる、安心感は、じっくり時間をかけて、そのドラマを長く味わっていける・・・という気持ちになれる・・というのも理由の一つだ。

そのぶん、間のびしてしまう回もあるかとは思うが、凝縮して、飛ばして、11回前後の回数を駆け抜けて、あっという間に終わってしまう1クールドラマがたくさんあると、腰を落ち着けてじっくり見て行ける大河には、多少途中の回を見逃してもついていける感がある。

だが1クールの駆け足ドラマだと、ちょっと途中を見逃すと、ついていけなくなりそうではある。

 

現れては消えてゆく1クールドラマ全盛の今。

もう少し長いスパンで、じっくり味わって楽しみたい。

あまり、はしょらないで。

あわてる○○○は、貰いが少ない・・・・という諺も、あるじゃないですか。

 

 

 なお、写真は、長く続いたドラマの典型、「西遊記」。もし、このドラマも、今制作したとしたら、1クールで一回終わってしまうのだろうか。

 


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8 コメント

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Unknown (だんぞう)
2017-09-06 21:12:21
確か、「汗血千里駒」という小説だったと思います。
ドラマ「龍馬伝」というドラマでも出てきました。

龍馬は新しいものが好きで、順応性が高そうですから、現代でも大活躍したでしょうね。

マッドマックスは、北斗の拳が近いかもですね((笑)。
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Unknown (捨丸)
2017-09-06 20:00:44
確か坂本龍馬も大正期に発売された伝記小説から認知されて行ったんですよね。その元になったのも死後間もないと言ってもいい時期に地元の新聞に掲載された小説だったと記憶します。

非常に合理的に物事を考える人で、派手に自分をアピールせず、常に水面下で物事を動かしてゆく…私は龍馬に熱さよりも、すごくクールな策略家みたいなイメージを持っています。

現代ドラマに置き換えると、黒いスーツに細いメタルフレームの眼鏡、常に薄い小型のノートパソコンを抱えた長身の男…あ、あくまでも私のイメージです。
でも、こんな風にイメージしてしまうとなんだかヒーローとは対極なキャラクターになっちゃいますね。

前田慶次郎の現代ドラマのイメージは…鬼刑事?スーパービジネスマン?熱血教師? いやいや。
ぎりぎり「マッドマックス」的な世界で漆黒の大型バイクに跨り…う〜ん、違〜う!

やっぱり慶次は派手な鎧や装束で、朱柄の豪鑓を小脇に愛馬松風を駆って戦場をゆく姿が一番ですね。
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Unknown (だんぞう)
2017-09-05 23:31:08
花慶バカ、、、、そんな言葉があるんですか。
いろんなフレーズを考えるもんですね(笑)。

前田慶次は実在した人物とされてる人物ですが、その人物像は、謎な部分が多いんですよね。
資料は少ないみたいですし。
残されてる逸話や、マンガや小説などから総合的に各自がイメージするしかないのが現状です。
逸話にしても、どこまで本当なのかは、誰にもわからない。

ただ、本来歴史の中に埋もれていてもおかしくない人物が、マンガや小説などのおかげで、後世の人に伝えられているのは確かですね。

慶次郎は歴史を動かした人物ではありませんが、夜に浸透しているその人物像は、極めて魅力的です。
なにより、痛快な快男児です。


ゆかりの米沢では、町おこしにも役立ってるみたいですし。
案外、年配の人より若めの人に人気がありそうな点も、彼らしいです。
そいいう意味では、彼は今でもかぶいているのかもしれません。
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Unknown (捨丸)
2017-09-05 19:42:35
以前、時代小説や戦国武将がお好きな方のブログにお邪魔してた時期があります。
その方は隆慶一郎先生のファンで「一夢庵風流記」や「捨て童子」の話題で盛り上がる事がありました。もちろん「花の慶次・雲のかなたに」もよく話題になっていました。
そうするとそこに必ず現れるんですよね、「アンチ花の慶次」が…。彼( おそらく男性だと)はコメントします。
「なんだなんだ、ここも花慶バカの溜まり場か!」
「漫画読んぐらいで戦国語るな!」
「お前ら時代小説なめてるだろ!」
こうした罵詈雑言をえんえんコメントし続けて来ます。中でも「花慶バカ」という言葉には本当にカチンときました。
まあ無視すればいいだけの話なんですけどね。
その後も他のブログでもこの「花慶バカ」というコメントを目にし、その度イラっとさせられました。

歴史的に見ると前田慶次郎っていうのは確かに大きな名前じゃありませんよね。
でも今年の大河ドラマの主人公「井伊直虎」。
この人って地元以外でどの位の知名度があったでしょうね。
これは私の個人的な意見ですよあくまでもと前置きして言います。ネームバリューと人気は慶次の方が絶対上だあああああああああっ!


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Unknown (だんぞう)
2017-09-05 16:37:54
やはり玄奘三蔵の旅は苛酷なものだったんですね。
基本的に馬か歩きですし。
もしかしたら山登りもあったんじゃないかな・・。

お供の3人(3匹)には、やはりモデルもいたんですね。

サゴジョウが向こうでは人気があるとは初耳です。
仲代達矢さんがサゴジョウというのは・・・ちょっと想像がつかないかも。


坂東玉三郎さん!
確かにイメージがピッタリです。
実現しなかったのはなぜだろう・・。
でも、あの女形のイメージが、やがては実際には女性である夏目さんに移行していったのは、結果オーライですね。

「花の慶次」は、サブタイトルで「雲のかなたに」というのがクレジットされてますよね。
そういう意味でも、雲のジュウザと相通じるものを感じました。

以前、私のHPに、慶次の小説を書いた作家さんから書き込みをいただいたことがありました。
前田慶次は、作家などの想像性を刺激する存在であり続けてるんですね。


こうなったら・・

やはり

「花の慶次」の映像化しかない!  そう思います。



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Unknown (捨丸)
2017-09-05 15:23:35
以前読んだ本では玄奘の取経の旅を唐国は認めず、厳しい監視の下に置いたそうです。
それでも玄奘は国禁を破り出国。その時の従者が三人だったと言われていますが、うち一人は国の命を受けた密偵だったとか。
旅の途中それに気づいた従者の一人が密偵を虎に襲わせ殺してしまいます。
玄奘はその事を知ると怒り、そして大いに悲しみ、従者を破門。なんだか仙術を使ってやりすぎる悟空を度々破門していた三蔵法師と重なります。
残った一人の従者は途中病に倒れ、西域ではキャラバン隊と共に旅を続けインドに着いたとか。

wikiを見ると故若山富三郎さんが「西遊記」の映画化を企画していたとか。悟空は若山さんご自身。少しドスの効いた悟空になりそうですが、この方晩年までトンボがきれたというすごい運動神経の持ち主なので、きっと面白い悟空になったのでは。
他の配役候補は八戒に高見山さん、驚いたのは沙悟浄役です。誰だと思います?なんと仲代達矢さん!頭にお皿乗せた仲代さん、想像できません。もっとも本場中国では沙悟浄はカッパではなく、西遊記の3匹の従者の中では一番人気があるのだそうです。
そして問題の三蔵法師さまはというと…なんと坂東玉三郎さん!なんかぴったりだと思いませんか? 
堺正章版でも最初は玉三郎さんに出演依頼したそうですが実現せず、凛とした美しさと神秘的な三蔵像を求めた結果、当時注目されていた夏目雅子さんに白羽の矢がたったそうです。
そう言えば玉三郎さん、私が初めて映画館で観た東映動画の名作「西遊記」の三蔵法師にどこか重なるような気がします。
見たのは小学校上がったばかりの頃でしたから、多分リバイバル上映ですね。とにかく絵がきれいだったのを憶えています。それと悟空の恋人(!)リンリンが可愛くて健気で、特に雪の中を悟空のために食べ物を届ける姿には泣いてしまいました。

慶次=ジュウザ、なるほど。
自由奔放、女好き、権力に媚びず、ただ一人信じた者のために命を賭する男気、そしてジュウザの「我流の拳」は慶次の「穀蔵院一刀流」、うん似てますねえ。

昨年、前田慶次郎が出てくる時代小説を見つけました。書名は「戦って候 不屈の武将・山上道牛」。
方々の戦さ場で同じ死生観を持つ男同士として共感する傾奇者として慶次は登場。全編を通してけっこうな頻度で慶次が出てきます。
最期は最上攻めで自慢の薙刀で奮戦し、屍すら残さず戦国の世から消えて行きます。
あ、忘れてました。著者は近衛龍春氏です。
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Unknown (だんぞう)
2017-09-05 09:54:47
西遊記は、一世を風靡したドラマといってもいいでしょう。
私も大好きで、毎回見てました。
私も捨丸さん同様に、パート1の方が好きでした。
夏目さんやマチャアキさんの西遊記は、三蔵法師像というものを一新しましたね。
確かにあのドラマ以後、三蔵法師は女性が演じるパターンになっており、そういう意味では後のドラマに多大な影響を与えたことになります。

製作側としては、レギュラーの中に華・・・というか、女性を混ぜたかったのでしょう。
その意図は大成功でした。

実在した三蔵法師は、けっこう屈強な男性だったと思います。
あの時代にあんな長旅をしたんですから。たぶん、旅の環境は苛酷だったと思いますし。

ちなみに、ドラマ「西遊記」の後番は、同じく特撮ドラマの「猿飛佐助」でした。
それはあまり当たらなかったような・・。

前田慶次のドラマ・・そうです、藤竜也のドラマで、慶次の晩年を描く・・という設定でした。
若い姿の慶次だと、どうしても「花の慶次」のイメージが大きいですから、それを離れるには晩年設定にするしかなかったのかも。
もっとも、直江兼続と出会った頃の慶次はすでに高齢だったらしいですけどね(笑)。

ほんと、いっそ「花の慶次」をドラマ化してほしいものです。需要はかなりあると思います。

もちろん、慶次の役は阿部寛さんです!

「花の慶次」での前田慶次には、私は「北斗の拳」に出てきた「雲のジュウザ」を連想させられます。

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Unknown (捨丸)
2017-09-04 22:44:45
「西遊記」懐かしいですね。
私が観てたのは主に最初のシリーズでした。
とにかく夏目雅子さんが良かった!
凛とした美しさと可愛らしさが同居した三蔵法師でした。あれ以降、なぜか日本で制作される西遊記の三蔵法師は女性になりましたね。
夏目雅子さんに始まり、本木雅弘版では宮沢りえさん、唐沢寿明版では牧瀬里穂さん、香取慎吾版では深津絵理さん…香港や中国で作られる西遊記ではほぼ男優さんが演じてますね、って元々三蔵法師って男性ですもんね。

以前読んだ本に堺正章版「西遊記」成功の要因として、日曜日の夜8時台にバラエティでも歌番組でもなく、恋愛ドラマや刑事ドラマでもない、特撮をふんだんに使った新機軸のドラマであり、なによりも当時は誰もが知ってた「そんごくう」のお話だったという事が挙げられていました。それらが裏の「怪物」大河を見ない視聴者にアピールしたんでしょうね。

「前田慶次」のドラマって、NHKの藤竜也さんが出てたドラマですね。時々観てました(笑)
嫌いな役者さんではないのですが、慶次の口調が柔らか過ぎるというか…なんか現代劇のマイホームパパみたいで。
お坊さんに鼻しっぺのエピソード出てきましたね。ただ相手が高慢ちきな僧侶ではなく、幕府の御庭番の棟梁が化けた僧侶…だったかな。

NHK大河を除いてどのテレビ局も1時間の連続ドラマで合戦シーンの多い戦国時代のドラマを制作する体力がないっていうのが現状みたいですね。
でも「花の慶次」だったら佐渡攻め以外に、そんな派手な合戦はないんですけどね。
ほんとマジで作ってくれませんかね。主演はぜひとも阿部寛さんで(笑)
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