どうも私には子供の頃から収集癖があったようだ。
小学校の頃は、色んなものを集めた覚えがある。
サケブタ、ベーゴマ、シール、そして切手!
今回は、切手収集のことについて触れてみたい。
なにしろ流行った。
小学生の小遣いでは、あまり高価な切手は買えなかったので、もっぱら安くて入手しやすい切手を集めた覚えがある。
雑誌の裏表紙には、「太陽スタンプ」という切手収集家のための店の広告がよく掲載されていた。
そこは切手収集家のための聖地のようにも思えた。
太陽スタンプという店があったのは・・・・確か鴬谷じゃなかっただろうか。
小学生には遠すぎた。だから結局1~2回くらいしか行けなかった。
幸い、隣町のステーションビルに切手コレクターのための店が入っていたので、もっぱらそこに通ったもんだった。
切手カタログなんて本もあった。
そこには、それぞれの切手の写真が掲載され、値段の相場も記されていた。
その本を見て、自分の買った切手が値上がりしてくれていないかをチェックしてたもんだ。
だが、そう簡単に値段があがるはずもなかった。
で、当時の「切手少年」にとっての最大の憧れだった2大切手があった。
まさに切手界の(?)スーパースターに思えた切手だった。
それこそ「月に雁」そして「見返り美人」という2枚の切手だった!
当時の値段で数千円した・・と思う。
いや、もしかしたら1万円くらいしたかもしれない。そのへん、ちょっと記憶はおぼろげだ。
だが、貧乏な小学生にはとうてい手が出ない切手であり金額だった。
まわりに切手を集めてる奴はいっぱいいたが、「月に雁」「見返り美人」を持ってる奴は一人もいなかった。
あれからン十年という月日がたった今、あの切手はいくらぐらいするんだろう。
「いつかはあの切手が欲しい」と思いつつも、浮気な少年だんぞうの興味は、他のジャンルに移っていった。
そのため、いつしか「月に雁」「見返り美人」は自分の「欲しいものリスト」の中で順位が落ちていき、やがてはランキングから消え去った。漫画の単行本集めに熱中しはじめたからだった。
今も、「月に雁」「見返り美人」という名前を聞くたびに、切手収集をしていた頃のことを思い出す。
それは当時の切手収集小僧にとっては、最終ゴールに待っている切手のように思えた。
それにしても・・当時の小学生で「月に雁」「見返り美人」を持ってた子って・・どのくらいいたのだろう。
子供の頃に、何かを集めた人って、けっこういると思う。
大人の目からみたら他愛ないものでも、子供の目にはとっても大事なものだったりした。
物の価値基準が大人と子供では違うから・・というせいもあるかもしれないが、大人には見いだせない本質的な「何か」を見いだす才能が子供にはあったような気もしている。
皆さんは当時、何か、集めましたか? 何か「価値」を見いだしましたか?
例えば・・・
切手・・・集めませんでしたか???
・・・?え? もっと違うものを集めてた??
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