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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ザ・ハート  by  カラパナ

2021年08月12日 | 音楽全般

The Hurt     by   kalapana

 

先日、ハワイを題材にした日記を投稿したせいで、頭の中にどうもハワイのイメージが残っている。

そこで今回はこんな曲を取り上げてみる。

「ザハート」という曲だ。

この曲は、ハワイのバンド「カラパナ」の記念すべきファーストアルバムの2曲目に収録されていた曲。

カラパナは、ジャンル的にはAORと呼ばれたり、サーフロックと呼ばれたりする。

明るく、親しみやすく、メローな要素もあれば、いわゆるフュージョンっぽいアプローチもある。

さわやかな要素もあるし、おおらかさも感じられる音楽性の背景には、ハワイの環境も反映されていたのであろう。

アメリカ本土のヒットチャートを登ったこともある。

ハワイからは多数のミュージシャンが出てるが、カラパナはまさにハワイを代表するポップ・ロックバンドだ。

 

1973年に結成、1975年にデビューアルバムを発表。

1975年のデビューアルバムと、1976年のセカンドアルバムは、今でもカラパナの名盤とされている。

 

1970年代中盤から後半にかけての時期は、アメリカのウエストコーストの音楽や文化が人気があった時代で、その波は日本にも押し寄せていた。

事実、当時その風潮を色濃くプッシュしていたポパイという雑誌など、私もかなり熱中していた。

また、当時は私もウエストコーストサウンドと呼ばれた音楽にもどっぷりハマっていた。

イーグルスとかドゥービーブラザーズをはじめ。

 

カラパナはハワイのバンドであり、ウエストコーストのバンドではない。

だが、当時ウエストコーストの音楽がもてはやされるにつれ、それに続くものや、それにどこか相通じるものを持った音楽にも目が注がれるようになっていった。

そこで浮上してきたのがカラパナだった。

私自身、カラパナをはじめとするハワイのロックバンドをウエストコーストサウンドの延長線として聴いて好きになっていった覚えがある。

 

後で聴き比べてみると、本家ウエストコーストサウンドのロックよりも、ハワイのポップミュージックのほうがより穏やかで、ホンワカしたような良さもあったように思う。

それは前述の通り、ハワイの気候の中で生み出された音楽だったことが、その特徴に繋がっていたように思う。

 

さて、カラパナ。

私はカラパナのアルバムは、レンタルレコード屋からアルバムを借りてきて、それをカセットに録音し、楽しんでいた。

カラパナの音楽は全体的に明るく、メロディが親しみやすかったし、ウエストコーストサウンドに通じるさわやかさもあり、かなり気にいった覚えがある。

 

曲の一般的な知名度でいえば、セカンドアルバムからシングルカットされて本国でも大ヒットした「ジュリエット」や、そのシングルのB面「ブラックサンド」のほうが有名かもしれない。

また、後年発表された「メニークラシックモーメンツ」という名曲に心をつかまれた人も多い筈だ。

もちろんそれらの曲も私は好きだったが、それ以上に私が心をつかまれたのが、デビューアルバムの2曲目に入っていた、この「ザ・ハート」という曲であった。

 

イントロからいきなり、ハワイの海や波が見えてきそうなサウンドに思えたし、サビでメロディがはねあがる点など大好きだった。

あと、全体的に感じられた「穏やかさ」が魅力であった。

 

この曲に影響を受けて、曲を作ってみたこともあった。

よりトロピカルな曲にしたいと思って作った曲で、いつかバンドに持ち込みたいなとは思っていたのだが、当時私が組んでたバンドの趣向性にはあわない気もした。

当時私が組んでたバンドは、もう少しハードなロック路線だったようにも思えたから。

なので、結局バンドに持ち込むことはかなわず。

ただ、トロピカルな曲への当時の私の憧れは根強く、けっこうたくさんのトロピカル路線の曲を作っていたと思う。

次々に埋もれていったけど(笑)。

とはいえ、自宅で作っていた多重録音のカセットアルバムには、そういう路線の自作曲も何曲か入れたと思う。

 

そういう路線の背景には、カラパナをはじめ、サマー、セシリオ&カポノなどのハワイミュージシャンたちの存在が私の心の中にあったのは間違いない。

特にサマーというユニットのセカンドアルバムは、私の大のお気に入りのアルバムだったし、何度も聴いたものだった。影響も受けたと思う。

サマーのセカンドアルバムについては、いずれこのブログで取り上げることがあるかもしれない。それほど好きなアルバムであった。

 

 

カラパナはメンバーチェンジを繰り返し、やがては結成時の中心メンバーの他界などがありながらも、バンド自体は継続してるようである。

大の親日家バンドで、日本には数多く来て来日公演をしている。

現在、メンバーのうちのひとりは日本人である(笑)。

なので、日本人にとっては馴染みの深いバンドであろう。

カラパナのメンバーにとっても、日本はなじみ深い国であろう。

 

ハワイ出身のミュージシャンやバンドの名前をどれか上げよ・・・と聞かれたら、まずは最初にカラパナの名前を出す人は多い筈だ。

 

 

 

今回取り上げた「ザ・ハート」という曲は、ベスト盤には収録されることもあるが、盤によっては収録されないこともあったりする。

ベスト盤は何種類も出てるから。

 

私はカラパナはもっぱら初期のアルバムしか聴いていないし、中期以後のアルバムに関してはわからない。

「ザ・ハート」がベスト盤からもれることがあるということは、中期以後にも良い曲がたくさんあるのだろう。

 

でも、こんな素敵な曲が漏れるのは・・・もったいないなと思っている。

 

当時の私の趣味にピッタリ合致した曲調の、素敵な曲。それが「ザ・ハート」であった。

 

 

蛇足だが、ナショナル社から出てたカラーテレビで「パナカラー」というのがあったが、カラパナのバンド名をパナカラなどと親しみをこめて呼んでいた人が・・・きっといたと思う(笑)。

 

こちら ↓

https://www.youtube.com/watch?v=YpwFoaBB25w

 

↑ コロナで海外旅行はおろか、海にすら中々行けないでいる方は多いことだろう。せめてカラパナの曲でも聴いて、少しだけでもハワイの海と明るい空を妄想していただけたら。そう思い、このネタを投稿してみました。

 

 


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2 コメント

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Unknown (だんぞう)
2021-08-14 18:20:34
海が似合う共通点はあっても、カラパナはビーチボーイズとは全然違う音楽性ですね。
ビーチボーイズは、特に初期はロックンロールな要素が強いですから。
サーフィンUSAなんか、そのよい例ですね。

カラパナの音楽には、おおらかさを私は感じますし、すごく魅力的だと思います。
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Unknown (鮎川愛)
2021-08-14 16:50:40
最初、ビーチ・ボーイズ「サーフィンUSA」のような楽曲を想像していましたけど、全く違いますね(笑)

ビーチ・ボーイズは、ハワイアンというより、カルフォルニアの青い空と海でしょうか。

じっくり聴く度に、甘い魅力が伝わってきます。

日本人メンバーもいるなら、歌詞も一部日本語があっても良いなぁと思いますよね。
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