手塚治虫先生の「鉄腕アトム」には、変わった形のパトカーが出てきていた。
それは、犬のような外観のパトカーであった。
そのパトカーの「車種(?)」の正式名称があったのかどうかは分からないが、便宜上ここでは「ワンワンパトカー」と呼ぶことにするが、そのワンワンパトカーを最初に私が漫画内で見た時、妙に気になった覚えがある。
もしかしたら、こういう形のパトカーが、どこかの国にあるのだろうか。
あるいは、今どこかの自動車会社が開発中なのか。
・・などと思って。
どうやらそのワンワンパトカーは、手塚先生の考案した独自のパトカーだったらしく、それらしきパトカーが、手塚先生以外の作品・・・コミックであれ、なんであれ・・に出てきたことはないと思う。
手塚先生がらみの作品ならともかく。
パトカーが犬の形をしている・・・その意図は、ちょっとした皮肉からきているのか(権力の犬、、、みたいな?)、あるいは冗談なのか、あるいは犬の嗅覚力を備えたスグレモノの「未来パトカー」の姿なのか、実際の登場意図は分からない。
もしかしたら、パトカーを犬の形にして簡略化することで、「描きやすく」したのかもしれない・・・当時の私は、漠然とそんな風に思っていた。
なので個人的には、私はワンワンパトカーに対して好き嫌いの感情はなかった。
とりあえず、アトムのいる未来世界の設定の中だけの特別なパトカーということで受け入れていた気はする。
ただ、その形、妙にインパクトは感じた。
だから、記憶の中に印象深く刻まれた。
そのため、いつかこんな形のパトカーが実際に作られたら面白いだろうな・・という気持ちはあった。
どこかの自動車メーカーが開発してくれないかな・・とも思った。
だが、実際にはいまだにワンワンパトカーが開発されてるという話は聞かない。
いや、パトカーじゃなくても、車全般的にも。
やはり、あくまでも車という意味では無理があるのかな。
特に、ドライバーの「視界」という意味で。
ワンワンパトカーのデザイン的に犬の「目」にあたる部分が窓なのだとしたら、車の窓としては小さすぎる気はするし。死角が多すぎるという点で。
まあ、登場したら登場したで面白いとは思うのだが、
ただ、売れるかどうかに関しては分からないし、それが普及するかどうかも定かではない。
一方で、車ではなく新幹線ではどうであろう。
最近の新幹線の・・特に先頭車両の外観は、元祖の新幹線に比べたらだいぶ外観が変わってきている。
へたしたら、電車というよりも、むしろ飛行機に近い。
いや、すでに飛行機っぽさすら追い越してきている感もある。、
このままいくと、未来の新幹線のほうが、ワンワンパトカーのデザインに近付けそうな気もしている。窓の問題さえクリアすれば。
そう、最近の新幹線の先頭車両のデザインの変化ぶりを見ていると、そんな気がしてならない。
もしそうなったとしたら・・
ワンワンパトカーは無理でも、ワンワン新幹線は出てきてもおかしくない気もしてきた。
デザイン的には、それも面白いと思う。
ただ問題は・・パトカー同様に死角の多さの問題と、名前だ。
もしもワンワン新幹線みたいな新幹線が登場したら、名前はどうなるだろう。
いくらワンワンタイプの外観の新幹線だったとしても・・
名前が「ポチ」とか「ハチ公」じゃ、ちょっと・・(笑)。
以前、私の友人が猫を飼ってた時、猫に「サスケ」という名前をつけていたことがあった。
理由は、その猫がすばしっこかったからだった。
「サスケ」なら、犬にも似会いそうな名前にも私には思える。
ならば、ワンワン新幹線には、「サスケ」という名前を与えてもいいかもしれないね(笑)。
別の地域を走る新幹線には、「霧隠(きりがくれ)」なんて名づけたりして。
その場合、形は犬でも、色などは忍者を彷彿とさせる、渋い色ということにして。
・・・・ダメ??(笑)
しかし、「ワンワンパトカー」は、まだ見たことがありません。
手塚治虫先生は、ご存知と思いますが、アシスタントがたくさんいらっしゃって、そのアシスタントがキャラクターを考案し公式化することもありました。
いつも締め切りに追われ、苛酷なまでに多忙な先生でしたから、漫画作品において脇役キャラクターや背景などはアシスタントによる「創作」も多いのです。
「ワンワンパトカー」も、その例かもしれませんね。
ところで最新最速新幹線に「サスケ」という名付け、とても理想的ですね。
公募すれば、決定して公式化するかもしれませんよ(笑)
ちょっと知りたい気もします。
ワンワンパトカーは、権力への皮肉か、あるいは「描きやすさ」で、ああいうパトカーにしたのかと私は思ってました。
新幹線の名前で「サスケ」って、中々いいでしょう?
自分ではけっこう気に入っています。
「霧隠れ」は少し長いかなあ。
もちろんサスケは忍者の「猿飛佐助」からで、「霧隠れ」は「霧隠才蔵」から取ってます。
タワシ警部だったか御茶ノ水博士だったか忘れましたが、けっこういい加減にきめてたような・・・(笑)
でも、わんわんパトカーのくだりは覚えていないです。
いやあ、お恥ずかしい・・。
いずれ読みかえすつもりなので、そのへんチェックしておきますね。
私の中ですっかり抜け落ちていた記憶なので、いいことを指摘してくださり、感謝です。
「未来的な乗り物」を考案する際にも、手塚治虫先生ご本人だけでは、アイディアが行き詰まってしまうことも多かったそうですからね。
又、アシスタントたちによる斬新なアイディアを楽しみにされており、手塚治虫先生がお気に入りになれば、それがそのまま公式化したということです。
「この乗り物(或いは人物)は、奇抜で特異だな」と思う物が登場したら、それはアシスタントたちによる斬新なアイディアが公式化したものと考えて良いでしょう(笑)
又、特に背景画はアシスタントによる制作が大多数ですよ。
ところで「霧隠れ」は、新幹線よりもプロペラ小型旅客機に似合いそうな名前ですね。
あと、群衆シーンやベタなども。
未来的な乗り物もアシスタントが多かったんですね。
ならば、ワンワンパトカーもそうかもですね。
かなり斬新なパトカーだったと思います。
霧隠れは、確かに飛行機にも合いそうですね。