時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

カセットテープのCMに山下達郎さんが出演した日

2022年06月26日 | 懐かしい系、あれこれ

 

山下達郎さんはシュガーベイブの時代から、一部のマニアからは評価が高く、マニアの間で人気もあった。現に私の周りでも達郎さんをシュガーベイブの時代からリアルタイムで聴き続けて追いかけていた友はいたし。

私も初期から注目はしていた。

その友の家で聴いた達郎さんの才能は驚異的に思えてたし。

アルバムの方もどれも聴いていた。もっとも最初の頃は金銭的余裕がなくて、友の家でよく聴かせてもらってたのだが、やがては自分でレンタル屋から借りてきてカセットにダビングしたり、アルバムを実際に買ってきたりもして、そうこうしてるうちに全てのアルバムを集めた。

 

今でこそJポップの大御所的存在だが、初期は一般的にはあまり知られていなかった。

 

そんな達郎さんが大ブレイクして、一般的に知られるようになり、人気爆発したきっかけは、私の記憶ではCMだったと思う。

マクセルのカセットテープで、「ライドオンタイム」という達郎さんの曲のサビが流れ、なおかつ映像には達郎さん自身が映っていた。

今考えてみると、達郎さんがテレビのCM画面に登場したなんて、嘘みたいな気がする。

CMのプランナーは、達郎さんをよくテレビ画面に引っ張りだしたものだと思う。

達郎さんをテレビで見る機会なんて過去から現在に至るまでほとんどないし。

基本的にテレビには出ない人・・・そんなイメージがあるから、なおさら。

私の友など、「達郎がまさかテレビに出るなんて」と驚いていたし、私も同感だった。

 

そのCMでの達郎さんは服を着たままで下半身だけ海の中に入り、夕焼け(朝焼け?)をバックに、指鉄砲をうつようなポーズをとっており、かなりカッコよかった。

そして流れる音楽が「ライドオンタイム」のあのサビの部分。

 

音楽と映像のマッチングが素晴らしく、あっという間に評判になったと思う。

ライドオンタイムといえば、今でも達郎さんの代表曲のひとつになっている名曲。悪いはずがない。

 

 

このCMによって、達郎さんの名前は一気に世に広まり、ライドオンタイムという楽曲の素晴らしさによって、大ブレイク。

 

CMで流れてたライドオンタイムは短い尺だった。

そんなところに、その曲の正式バージョンの発表がなされると、その曲はサビが素晴らしいのはもちろんだが、サビ以外の部分のメロディも素晴らしいことで、その評価はさらにヒートアップ。

 

そして更に更に。

やがてライドオンタイムという曲を収録したアルバムも発表され、アルバムタイトルもまた「ライドオンタイム」であった。

このアルバムがまた大名盤だった。

どの曲も良かった。

 

アルバム曲をコピーするアマチュアバンドも多数出たはずだ。

 

 

もうこのへんの流れは加速装置でもついてるかのように、達郎さんの人気や評価は天に昇る勢いで上がり、以後はすっかり不滅の地位を確立。

 

今思えば、あのマクセルのカセットテープで達郎さんが起用されたのは、達郎さんにとっても大きなことだったと思うし、山下達郎という稀有の才能の持ち主を世に広めたCMの貢献度は相当高かったと思う。

あのCMを手掛けた人は「お目が高い」。

 

あのCMは今でも私の記憶に鮮やかに残っているもの。

 

個人的には、ブレイク前から達郎さんの良さを感じてた私としては、あのCMで広く世に達郎さんが知られるようになったのは、嬉しくもあり、少し寂しくもあった。

宝物が見つかってしまった・・・みたいな感覚で・・といえばわかってもらえるだろうか。

 

でも、そのおかげで達郎さんの音楽活動がずっと続くことになったのであれば、やはりあのCMには感謝しておくしかない。

あのきっかけがあったから、今や達郎さんの音楽はシティポップのキングとして、ネットのおかげで広く世界にファンを獲得していることに繋がってるのかもしれないし。

 

一部のファンにのみ知られてるだけだと、ミュージシャンに専念して長くアルバムや名曲を発表し続けていくことはできずに、違う道に行ったり、裏方に徹して自身のアルバムは発表できないでいる状態になったかもしれないから。

 

でもまあ、あの才能があれば、いずれ何らかの形で世に知られるようになったとは思うが。

ソングライターとしての実力、ボーカリストとしての実力、プロデューサやアレンジャーとしての実力、そのどれもが申し分なかったし。

 

 

ともかく、山下達郎という稀有の才能を一気に世に広めたきっかけになった、マクセルのカセットテープのCM。

今でも覚えている方もいらっしゃることだろう。

あの頃は、カセットテープ全盛の時代だった。

カセットが他のものにとって代わられる日がくるなんて、思えなかった。

…と書きつつも、我が家には当時のカセットがまだそこそこ残っている。

探せば、ラベルに包装されたままのまったくの未使用のカセットも、まだ家の中には残っているかもしれない。

 

 

 

↑ 今となっては超貴重な、山下達郎さんが映像として出てくるCM。

曲も映像も山下さん本人も、実にカッコイイ! 若き日の「動く山下達郎」が見られる、お宝のような映像。

 

 

 


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6 コメント

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Unknown (stars0622)
2022-06-26 18:45:35
こんばんは❗️
自分も達郎さんフリークですがこのCMは微かにしか覚えていませんでした。
我が家にもカセットテープはかなりの量ありましたがこの前断捨離してしまいました。
良いものを見せて貰いました。
返信する
Unknown (だんぞう)
2022-06-26 19:20:59
こんばんは。
stars0622さんのブログの最近の記事にも達郎さんの紹介が綴られてましたね!
拓郎さんや達郎さんのニューアルバムは私も気になってます。
でも、我が家のオーディオの調子が悪く、特にスピーカーが具合が悪く、なかなかアルバム購入にふみきれなくて、モンモンとしてます。

長年好きだったミュージシャンのアルバムは、私はやはりアルバム形態で持っていたくて。
入手するなら、やはりちゃんと形のあるアルバムに限ると私は思ってるので、オーディオセットの不調は辛いです。

仮想の音源だと、物足りなくて。

そういや、達郎さんの今回のアルバムは、CDやLPの他にカセットでも発売されるらしいですね。
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Unknown (stars0622)
2022-06-26 19:33:50
そうですね❗️
自分もオーディオマニアでしたが今はPCがメインのオーディオもどきです。
今回の小田和正さん、山下達郎さん、吉田拓郎さんのアルバムはMP3では絶対我慢出来ません。
まして拓郎さんは音楽生活最後のアルバムです。小田和正さんは8ねんぶり、達郎さんは11年ぶりのオリジナルアルバムです。
ヘソクリをはたいて全部購入しました。宝物ですね。
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Unknown (だんぞう)
2022-06-26 19:59:04
ダウンロードだと、あまり「持ってる」という気がしないですし、なにより私はジャケットを重要視してるのです。
あと、アルバムって、ミュージシャンにとっては曲順等にも心血を注いで作ってると思います。
私自身も自主制作アルバムを作ったことがあるので、そのへんにも私はこだわりがあるのですよ…。

小田さん、拓郎さん、達郎さん、そしてボブディランの近年のアルバムなど買いたいアルバムはたまってます…。
返信する
Unknown (stars0622)
2022-06-26 20:08:38
ジャケットと曲順はアルバムの醍醐味ですね。
自分は単身赴任が多くレコードを持って歩けなく仕方なくMP3にしたものもありますがどうしてもアルバムで持っていたいものはアルバムで持っています。
MP3はアルバム2000枚分の音源はありますがCDも400枚位あります。これはMP3にはできないアルバムです。
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Unknown (だんぞう)
2022-06-27 07:35:57
そうですよね。
あと、時には解説文やジャケット帯なんかも楽しいですよね。
これらはダウンロードでは得られないものです。
現物ならではです。
見てるだけでも楽しくなります。
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