時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

タイムスクープハンターは、どこへ?

2022年06月24日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

 

昔放送されてた番組で、今でもたまに再放送されることがある、NHKのBSで放送されてたドラマ「タイムスクープハンター」が私は大好きだった。

 

リアルタイム放送時、私は当初この番組を知らなかった。

ある時チャンネルをあれこれ替えていたら、たまたまこのドラマを見つけて、なんとなくたまたま見続けたら、これが面白くて。

それ以来、この番組の放送が楽しみになり、気付けばこの番組にハマり、ファンになっていた。

 

これはタイムマシン機能を持つ未来の調査機関の人物が、過去の時代に旅して、普段歴史番組や時代劇などでは扱われないような「庶民の出来事」「名もなき庶民の様子」をレポートして、未来世界に報告するという設定のドラマ。

 

主人公は過去の時代にタイムワープしても、決して現地人の行動などに関わってはいけない。

関わると歴史を変えてしまうことになるからだ。

 

彼らのミッションは、世間一般ではあまり知られていない「過去の出来事の裏側」「過去の出来事の実況」「当時の人々の価値観や生き方」「当時の風習」などをクローズアップして、特派員が「過去の出来事」をリアルタイム体験して、そのレポートを報告する。

 

その内容は、確かに歴史番組などでは中々取り上げないような事情があり、興味深かった。

 

女相撲、仇討、会津戦争での女たち、などなど。

 

同じ事件でも、現代人と当時の人々では感じ方や対処の仕方も違う。

 

歴史ドラマなどでは、ついつい歴史上で名のある人物をクローズアップして描くが、このドラマでは「名もなき庶民」たちにスポットを当てているのが面白かった。

なので出てくる人物は歴史上有名な人物ではなかった。

事件に巻き込まれてる当時の庶民たちの反応や気持ちが、時には切なかったりした。

名のある歴史上人物を追いかけてるだけでは見えてこない「庶民の実情」がけっこうリアルだった。

 

彼らの行動を現代人が見てどう思うか・・そんなことを考えさせられた。

庶民時代劇・・というより、歴史上埋もれてしまっている「名もなき人たち」が主役だという点がこのドラマの特徴で、それがこの番組を他の歴史番組とは違った視点になっており、面白かった。

 

これなら地上波のゴールデン枠で放送してほしいぐらいの良質のドラマだった。

設定的にはSFと時代劇をミックスした感じだが、全体的には当時の庶民たちの心情を強く感じさせられる、庶民ドラマだった。

見た感じ、時代モノとしては製作費はさほどかかっていなかったと思う。

とかく時代劇モノやSFものというのは、製作費がかかりそうなジャンル。

でも、着眼点が面白いと、このドラマのように、製作費をさほどかけなくても、面白いドラマは作れるということだね。

 

このシリーズ、リアルタイム放送時、気付けばいつの間にか終わってしまっていたし、あまり最終回という感じがない終わり方だったので、いつか新シリーズが作られることを私はずっと心待ちしているのだが・・・。

そう、再放送だけでなく、新作が見たい。

こういうテーマのドラマなら、まだまだ取り上げられるネタはあると思うので。

 


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