タイムスリップや、タイムトリップものというジャンルは、映画やコミックやドラマなど、昔からけっこうあった。そして今でもけっこうある。
そのジャンルからは、多数の名作が生まれているのは、ご存知の通り。
有名どころでは「仁」しかり「信長のシェフ」しかり、「信長狂騒曲」しかり、「僕はビートルズ」しかり、「バックトゥザフューチャー」しかり。
古いアニメでは「スーパージェッター」なども。
で、そのタイムスリップもの、タイムトリップものは、あくまでもその作品が生まれた「時代」が基準になっていたり、関与したりしていることが大半。
平成の人間が幕末や戦国時代にタイムスリップしたり。
あるいは、幕末の人間が平成時代にタイムスリップしてきたり。
平成の人間が昭和時代に行ったり。
かと思えば、未来の人間やロボットが平成に来たり。
これらは、その作品が生まれた時代(昭和や平成など)が、物語に大きく関わっていることになる。
変わり種は、以前このブログでも取りあげたことがあるコミック「時の行者(横山光輝)」で、これは平成よりもはるか未来の人間が江戸時代などにタイムトリップする話だった。
これなどは、昭和(この作品が生まれたのは昭和時代だった)が物語にあまり関わってこない、珍しい例だった。
では、過去の人間が、より過去にタイムスリップするパターンはどうだろう。
あるいは、かなり過去の人間が、今より少し過去に行くとか。
私は不勉強ながら、そういう作品はあまり見かけた覚えがない。
例えば、坂本龍馬が戦国時代にタイムスリップするとか。
源義経が幕末時代に行くとか。
もしくは、過去の人間が、今我々が居る時代を飛び越えて、我々のいる時代よりも未来の世界に行くパターンとか。
例えば卑弥呼が30世紀の未来にタイムスリップするとか。
もちろん、タイムスリップという概念は、現実ではかなりナンセンスなものであると思うし、現実的にはそんな現象はありえないとは私は思っている。
ただ、架空の物語の設定としては面白いのも確か。
もしもタイムスリップというものが仮に現実にあるものだとしたら、それはどんな時代のどんな人物にもありえるはず。
なにも現代を生きる我々だけが、その現象に遭遇するというわけでもないだろうし、過去を生きた人物にもあってもおかしくないし、未来の人物にあってもおかしくない。
また、過去や未来でタイムスリップした人物が来る時代が我々の時代に限られているわけもないだろう。
ということは上記のように例えば卑弥呼が30世紀の未来にスリップしてもおかしくないし、源義経が幕末の時代にスリップしてもおかしくない。
宮本武蔵が卑弥呼の時代にスリップしてもおかしくなければ、聖徳太子が明治時代にスリップしてもおかしくないことになる。
もちろん、スリップする人物は、そういう歴史上の著名人である必要もないから、昔の無名人物が、現代人の我々が知らない時代にスリップしてもおかしくない。
そう考えると、いくらでも物語の幅は広がるし、組み合わせとしては無限にあると思うし、タイムスリップものは底知れない可能性を秘めていることになる。
ただ、そのスリップした物語を読んだり見たりする読者なり視聴者が現代の我々であるだけだ。
そういう「作品」の読者なり視聴者が現代人である以上、現代の価値観で見ることになる。
価値観というのは、時代によって違ったりもする。
現代作られる物語は、現代の価値観で描かれる。
だからこそ。
「現代の価値観」を離れ、昔の時代の価値観や、あるいは未来の時代の価値観で描かれた「現代という時代が関与しないタイムスリップもの」作品も見たり読んだりしてみたい気はする。
とはいえ・・
その「価値観」の違いというものは、実に難しいものだとも思う。
なぜなら、我々は今の時代の価値観で普段生活したり、ものを考えたり、相手に接したりもしてるし、そこには今の価値観ならではの感じ方もあるし、時には善悪の基準に関わることもあるだろう。
たとえ、資料などで、それぞれの時代のライフスタイルや、生き方やファッション、仕事などを知ることはできても、細かい「感じ方」などはうかがい知れないものもあるだろうし、そういう「感じ方」は、当時の世相でリアルタイムだったからこそのものもあるはず。
そういう意味では、時代の価値観は、作品の評価や面白さに大きく影響するのだろう。
昔の価値観だったからこそ生まれえた作品もあったはずだと思う。
だんぞうさん、これってすごい発想じゃないですか?
私はSFはあまり読まないもので、詳しい方なら「あるよ、そのジャンル」って言われるのかもしれませんが…
でもタイムスリップものといえば、現代から過去へっていうのが定番のような気がします。
定番と言えばこんなのもありますね。
主人公、もしくは主人公の友人がスリップする先の歴史に詳しい…
もしくは歴史的な知識を補完するアイテムをたまたま持ってスリップする…
昔誰かの漫画…いしいひさいちさんの作品だったかな?
ある1人の男が戦国時代にタイムスリップするのですが、
歴史的な知識も、のし上がるような腕力も、更には現代に戻ろうとする根性もなく、
普通のお百姓さんとして平和でのんきな一生を送る…
そんな内容でした。
自分もタイムスリップしたら、きっとそんな感じだろうな〜そう思います。
フィクションなんですから基本楽しめれば、それでいいんですけどね。
でも意地の悪い友人に言わせると、「あのな、戦国時代に行っちゃった時点で
ほぼ言葉も通じないし、よっぽど知識がないと筆談もできねえぞ」ですと。
平成の若者が昭和へ!これも面白いですよね!
ネットもねえ、スマホもねえ、sicaもねえ、ネットカフェは何者だ!
そんな昭和の時代に行った平成生まれの若者は、どうなるでしょう?
私は後にバブルと呼ばれるあの頃に行きたい!
仕事も面白いようにあったし、予算もある意味取り放題!
いい意味でも悪い意味でも、すごく熱気があったような気がします。
もちろん、その後にとんでもなくでかいしっぺ返しを食らうのですが…。
何度も訪問してブログを拝見したく
読者登録させていただきました
現在腰の手術し自宅でリハビリ中です
エアコンのきいた部屋で皆さんのブログを拝見させていただき暇をつぶしています
帰りにポチっと応援していきます
なんとなく、タイムスリップというものを漠然と考えてたら、そういう現象がもし本当にあったら、なにも現代だけでなく、昔にも未来にも起こっているはず・・・と思い、この記事につながりました。
過去の人間が、より過去にタイプスリップする・・そういう作品がもしあるのなら、読んでみたいですね。
タイムスリップものの面白さは、過去にタイムスリップする人は、スリップ先の時代の歴史を知っているといないとでは、物語の展開も変わりますものね。
だから、その時代の歴史を知っている必要が、物語上必要なのでしょう。
いしいひさいちさんのその作品、面白い視点。
でも、現実的には一番ありえそうな展開だと思います。
>平成の若者が昭和へ!これも面白いですよね!
これは、そういうドラマが数年前にありました。
「僕の夏休み」というドラマでしたが、ゲームの「ぼくのなつやすみ」とは全く関係のないドラマで、ゲームファンだった私には肩すかしをくらった感もありました。
バブル・・・今では夢のような時代でしたね。
書き込みありがとうございます。
腰の手術??そりゃ大変でしたね。
かなり大手術になったのでは。
今は少し休め・・という天の声だと思い、まずはゆっくり養生なさってください。
いずれ復帰するまでの準備期間ということで。
そんな時に私の拙いブログを見つけて下さって、光栄です。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。