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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

マイウクレレ  by  ジョージ・フォーンビー

2022年11月07日 | 音楽全般

With my little  ukulele in my hand      by   George  Formby

 

ジョージ・フォーンビーという人を今回は取り上げたい。

どんな人かというと、俳優、シンガーソングライター、コメディアンと多彩な大活躍をしたイギリス人。

生まれは1904年、他界は1961年。

1930年代・1940年代に一世を風靡した人だ。

 

私がなぜこの人を知ったかというと、もうだいぶ前になるが、CDショップで何気に見つけたウクレレのコンピレーションアルバムを買ったからだった。

そのコンピレーションアルバムでは、様々な年代のウクレレの名手の演奏や歌声の楽曲が収められていたが、その中で私が一番気に入った曲が、このジョージ・フォーンビーの「ウィズ・マイ・リトル・ウクレレ・イン・マイ・ハンド」という曲だった。

タイトルが長いので、ここでは「マイウクレレ」というタイトルで話を進めたい。アルバムの収録曲のクレジットでも「My ukulele」だったし。「With My Little Ukelele in My Hand」というのはあくまでも正式名ということで。

 

彼はバンジョーウクレレという独特の楽器の名手であり、出演映画などではその華麗な演奏を聴かせていた。

検索すれば、彼の演奏シーンが収められた映像をいくつか見つけることができるだろう。

 

バンジョーウクレレは私は持っていないので、その楽器については細かいことはわからない。

とりあえず「見た感じ」ではウクレレサイズのバンジョー・・・そんな感じに見える。

その演奏は実に達者で、その奏法はフォロワーから研究されてきているようだ。

 

なんでも、ビートルズのメンバーも、フォーンビーからは影響を受けてると言われており、ジョージ・ハリスンがウクレレ好きだったのは、フォーンビーの影響だったとも言われている。

フォーンビーはイギリスでは国民的大スターだったそうだから、ビートルズのメンバーもフォーンビーのファンだったとしてもちっともおかしくない。

年代的には、ビートルズのメンバーがまだ子供だった時代にフォーンビーは全盛期を迎えてたことになるので、日本の子供たちがクレイジーキャッツやドリフターズなどに熱中したようなものかもしれない。クレイジーもドリフも、大人気の国民的コメディアンでありながら、ミュージシャンでもあったからね。あ、日本ではウクレレといえば牧伸二さんもいたっけ。

ビートルズのメンバーはインタビューなどではユーモアセンスをおおいに発揮していたが、そのユーモアセンスにはフォーンビーから受けた要素も活かされていたのかもしれない。

 

 

さて。

私が前述のウクレレコンピレーションアルバムを聴き進んでいた時、ひときわ目立って聞こえたのがフォーンビーの「マイウクレレ」という曲であった。

歌声が他のシンガーのボーカルに比べてひときわ明るく、陽気で、楽しげであった。

なにやら愛嬌があり、可愛さも感じた。

それはフォーンビーがコメディアンでもあったから、その要素が歌声にも活きていたのだろう。

軽快なリズム、気取らず陽気で明るい歌声、かわいいメロディライン。

歌声には、どこかとぼけたような魅力もあった。

そのどれもが心に残った。ともかくチャーミングだった。

聴いてるだけで楽しい気分にさせられた。

一回聴くと、すぐにそのメロディを口ずさんでいた覚えがある。

そう、つい口ずさんでしまいたくなるメロディだった。

 

後で調べて、「マイウクレレ」を歌ってるシンガーがコメディアンでもあったことを知った時、非常に合点がいった覚えがある。

「あ、だからこんなに陽気で楽しく、親しみやすくにくめない歌声なのか」と思って。

 

 

日本ではあまり知られていない人かもしれない。

でも、バンジョーウクレレの名手であることと、独特の奏法を残していること、ビートルズにも影響を与えていたらしいこと・・・などなど色んな点で、もっと日本人にも知られていい人物なのかもしれない。

 

フォーンビーはソングライターとしては200曲もの曲を作ってヒットさせ、22本の映画にも出演したそうな。いやはや凄い人なのだ。

で、彼の出た映画の中には「サージェントメジャー」というタイトルの映画もあったそうな。

ビートルズの「サージェントペパー」は、そのタイトルをフォーンビーの映画からとったと考えても全然不思議じゃない。

ましてやジョージ・ハリスンなどは、ジョージ・フォーンビーと名前が一緒だしね(笑)。

曲作りが好きだったジョンとポールだって、多数の曲を作ってヒットさせたフォーンビーには憧れたのではないか。

 

こう考えると、ビートルズのメンバーはフォーンビーから影響を受けていないと考えることのほうが、どう考えても難しいのではないだろうか。

 

というか、ビートルズに限らず、イギリスのミュージシャンで、ウクレレを演奏する人は、なにがしかの形でフォーンビーからは影響を受けているのかもしれない。

 

 

 

 

 

そんな「ウクレレ・ジョージ」ことジョージ・フォーンビーの曲「マイ・ウクレレ(ウィズ・マイ・リトル・ウクレレ・イン・マイ・ハンド)」は・・・

こちら。 ↓

 

 

With My Little Ukulele In My Hand - George Formby

 

 

 

 

 

 


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