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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

SF漫画によく出てくる「博士」。

2021年10月27日 | 漫画・アニメ、そして特撮

 

SFヒーローコミックには、「博士」という存在がつきものだった。

その博士は、そのヒーローの親代わりみたいな存在であったし、医者のような存在でもあった科学者であった。

 

私が子供の頃に熱中していたSFヒーローコミックから、具体的にいくつか実例をあげてみよう。

 

「鉄腕アトム」のお茶の水博士、天馬博士。

「鉄人28号」の敷島博士。

「エイトマン」の谷博士。

「サイボーグ009」のギルモア博士。

「Dr.スランプ」の則巻千兵衛 博士。

 

他にもあったはずだ。

それらの博士は、そのヒーローの「生みの親」だったり、医者(修理人)だったりした。

主人公がロボットやサイボーグだった場合、普通の医者では治せないし、人間が出産できる存在でもない。

となると、科学者でもないと、手に負えないわけだ。

そのヒーローの体の構造、機能を熟知している科学者じゃないと、「治療(修理)」できない。

主人公が高性能であればあるほど、体内のメカニズムの構造は複雑だろうから、そのヒーローに寄り添う科学者は「天才科学者」じゃないといけない。

 

ただ、それは体のパーツが全て機械であるロボットには当てはまるだろうが、ことサイボーグになると生身の臓器なども残してあるので、科学者だけでなく、医者も必要だろう。

生身の臓器を残してあるなら、人間がかかる病気のリスクもあるはず。

サイボーグ009の仲間たちの中には、生身の体に近いサイボーグもいた。001や003がそうだったはず。

そうなると、科学者だけでなく、医者も必要だったはずなのだが、私の記憶では医者はいなかったような・・。

だとすると、ギルモア博士は医者でもあったか、あるいは001が医者を兼ねていたとか??超能力で病気を治していたとか。

 

 

まあ、それはともかく、ロボットやサイボーグが主人公で、その傍らに「博士」がいる場合、その主人公にとってはその博士は、特別な存在だろう。

人間なら、自分の病気がおもわしくない時、医者を代えるという選択もある。

だが、高性能のロボットやサイボーグにとっては、その博士は他になかなか「代わり」がいないはず。

そうなると、寿命の差や、時の経過は重大問題だろう。

 

なぜなら、人間の博士には、寿命の問題もあれば、老いの問題もあるからだ。

 

人間である博士は、年月の経過と共に老いてゆくし、死ぬこともある。

だが、ロボットは、仮に体内のパーツが不具合を起こしても、パーツを交換していけば、活動を続けられる。

エネルギーがあり、不具合のパーツを交換していけば、極論すればいつまでも「生きて」いられる。完全に壊れたり、爆破でもされない限り。

 

そういう意味では、サイボーグは生身の体を残している分だけ、寿命はあるだろう。話によると、ゼロゼロナンバーサイボーグはサイボーグになった時点で加齢の問題はクリアしてあるという設定もあったらしい。

だが、脳が生身だった場合は、脳死にでもなれば、生体活動は停止してしまいそうなものだ。

最近話題になっている、脳の記憶を何かにコピーでもしておく方法でもとらない限り。その点では、彼らには予備の電子頭脳も埋め込まれていたようなので、そこに脳の記憶はコピーされているのかもしれない。

でも、脳の記憶をコピーしたものが生身の臓器ではない電子頭脳の場合、それが脳死した脳のかわり機能してゆく場合は、もうその存在は完全なロボットになってしまうのではないか。

 

ともあれ、ロボットヒーローやサイボーグヒーローの傍らによりそう「博士」は、人間である場合「老い」や「死」は避けられないわけだから、その博士もサイボーグ化しておくか、記憶をコピーしておいてロボット化するしかない気はする。

 

もしくは、その「博士」の後を引き継ぐ弟子みたいな存在は不可欠であろう。

 

ロボットやサイボーグと、生身の人間では寿命が違うわけだから。

 

もっとも、その「弟子」が、師匠の博士よりももっと優秀なら話は別。

師匠から受け継いだ知識や技術に加え、科学の進化による「新たな知識」「新たな技術」も身につければ、ロボットやサイボーグたちにとっては、安泰。

 

アトムの天馬博士やお茶の水博士,、009のギルモア博士などには弟子はいたのだろうか。

お茶の水博士には若手の弟子みたいな人がいてもおかしくないような気はするが、天馬博士にはちょっと・・・(笑)。

ギルモア博士にも、弟子みたいな人はいたようには見えない・・。

 

 

ここまで書いてきたことを解決するには、コミックでよくある「利点」を設定に持ってくるしかない。

それは・・

コミックには、年月や時の経過を無視した作品というものがある・・ということだ。

 

例えばサザエさんなどは、リアル世界でいくら年月が過ぎようが、コミックの中のキャラたちは歳をとらない。一定の年齢で止まってしまっている。

そんな点を反則的に持ち込むしかない・・。

 


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2 コメント

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Unknown (だんぞう)
2021-10-28 09:53:52
キャプテンゼロさんの記憶は、私が覚えてる限り正しいと思います。

最近のアニメロボットに出てくる巨大ロボは、人間が操縦するというパターンが多いですね。

昔のアニメや漫画のロボは、サイズ的に人間と同じくらいのロボットは人口知能搭載してました。

体全体が機械であるロボットは、医者というより博士(科学者)が居れば、メンテナンスは大丈夫でしょう。
病気と言うより故障、調整、機械のメンテナンスですから。

ただ、サイボーグになると別問題。
なまじ生身の人間の臓器を残してあるものだから、科学者だけでは解決できない。
医者も必要になる。

生身の臓器には「病気」の他に「老化」の問題もある。
生身の部分は「老い」で寿命を迎えることもある。
特に生身の部分が脳である場合、脳死もある。

そうなると、脳が生身のサイボーグは、いずれ脳の記憶を人工知能に移し替えておかないと、脳の老いに対処できなくなる。

結局、老いの問題を考えれば、サイボーグの人たちが人間以上に生きながらえていくためにはいずれ完全ロボット化するしかないのだろうと思います。

エイトマンがそうだったように。

そう・・・サイボーグの未来は、いずれ完全ロボットになる運命なのかもしれません。

生身の人間の脳の記憶を人工知能に移し替えて、体が完全にロボットになってしまった場合、人間として持っていた様々な欲・・・睡眠欲、性欲、食欲などの欲望はどうなるのでしょうね。
その欲望は、機械の体で対処できるのだろうか・・・という疑問は残ります。

009たちは、生身の脳の横に予備の電子頭脳が埋め込まれいたという設定になってました。
いずれ生身の脳が死んで放置してたら腐敗も進む。
なので脳が死んだら、脳を撤去して、予備の電子頭脳で生きていくことになるのでしょう。
そうなったらやはり完全ロボットですね。
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Unknown (キャプテンゼロ)
2021-10-27 21:15:04
「鉄腕アトム」は、トビオの記憶を電子頭脳に、インストールしたロボット。
「鉄人28号」は、金田正太郎の正義のリモコンで動くロボット。
「エイトマン」は、東八郎の記憶を電子頭脳に、インストールしたロボット。
「サイボーグ009」は、島村ジョーの脳髄を機械の身体に、移植したサイボーグ。
「アラレちゃん」は、ちょっとぶっ飛んだ女の子ロボット。
と、記憶している。

ロボットやサイボーグは、機械の身体なので当然メンテナンスは、
必要になってくると思う。
自動車だってオイル交換、バッテリー液の補充、タイヤの
ローテーションが必要なので、マンガの中では描かれることは少ないが
複雑な機械であるロボットに、メンテは不可欠であろう。
(腕がもげた鉄人やエイトマンを、修理する場面がありました)
サイボーグとなると、脳髄と機械のインターフェイスの
メンテが更に大変だと思う。
電子頭脳なら、ホログラム・メモリーの管理だろうが、
サイボーグの生身の脳髄を、機械の身体の中で機械と有機的に結合させる部分が
極めてデリケートで、最大の弱点になるからだ。

ロボットやサイボーグたちの寿命については、
彼らを、メンテするロボット技術者を造り
壊れた部品を交換すれば、テセウスの船のように
全体が新しい部品に置き換わって、永遠に生きられるだろう。
しかし人間の精神は、無限の時間を生きられる程、強靭には
できていないと思います。(途中で精神に異常をきたす)
人間の複製であるロボットの電子頭脳も同様かと。
返信する

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