中国には四大奇書というのがある。
「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」が、そうだ。
「金瓶梅」に関しては私はよく知らない。艶っぽい話だそうだが・・。
その他の三作品は、よく知ってる。
おそらく、そういう日本人は多いのではないか。
どれも映像化されたり、漫画化されたり、ゲーム化されたりしており、今や日本でも幅広い世代に人気がある。
今回ここで取り上げたいのは、映像化された「三国志」。
三国志は実写版、アニメ版など多数の映像化されたバージョンがある。
私も数多く観てきている。
そのうち、決定版!として人に勧めるとしたら何だろう・・と考えた。
すぐさま答は見つかった。2種類ある。
それは、1作はNHK人形劇による「人形劇・三国志」であり、もう1作は中国で製作された大河ドラマ「三国演義」である。
この2作は、自信を持ってお勧めできる。
他のバージョンを見る前に、まずはこの2作を見ることをお勧めする。
おそらく、この作品を観てしまったら、他の三国志モノは物足りなく感じるであろう。
特に、中国で製作された「三国演義」は全88話ものエピソードでできており、見応えという意味では他の追随を許さないだろう。
けっこう細かいエピソードまでも映像化されているのも嬉しい。
例えば、とかく三国志モノは諸葛孔明が亡くなる「五丈原」で終わる場合が多い。
下手すれば劉備死後は「はしょって」しまうことも多い。
ところがこの「三国演義」は劉備以後の孔明の獅子奮迅の活躍もたっぷり描かれ、孔明死後のことも、ある程度映像化されているのが嬉しい。
とはいうもの、孔明死後の話は、さすがにそれなりに「はしょって」はあるのだが、全く描かれないよりは、はるかにいい。
姜維の死ぬシーンは切ない。
また、前半の山場「赤壁の戦い」は、けっこう金をかけて描かれており、テレビ番組とは思えないほどだ。力が入っている。スペクタクルシーンに仕上がっている。
この作品にかけた「意気込み」を感じる。
難を言えば、人物によっては突如配役が変わることがある点か。
その人物の若者時代と年をとった時代でキャスティングを代える・・というのなら分かるのだが、同じ時代の頃を描いているのに、突如役者が代わったりして、このへんはちょっととまどう。
例えば、趙雲がそうだ。
大事な人物の1人なのに・・。
まあ、そんな不満はあるにはあるのだが、この作品が映像化された「三国志」の決定版であることはまちがいない。
特に劉備、関羽、孔明、曹操あたりをはじめとする登場人物を演じる役者は、自分の持っていた人物像に近い役者が演じる場合が多く、違和感がなかったのがホッとした。
張飛は、顔はピッタリだったが、もうちょっと大柄で太っていてもよかったかな。
三国志の本国・中国で製作された大河ドラマ「三国演義」。
最大の売りは、この長さだ。
原作が元々長いドラマなので、映像化されるとどうしてもカットされるエピソードが多くなる。
短い時間では、この壮大なドラマを描くのは難しい。
どうしても中途半端になったり、説明不足になりがち。
あるエピソードをピックアップし、そこに視点をピンポイント的に集中させて描かれるのが大半。というか、じゃないと無理だ。
だが、この作品は、この長さなので、ストーリーのけっこう細かい部分まで描かれている・・というのが、この作品の大きな魅力である。
横山光輝の漫画ではカットされてた、曹操躍進のきっかけになった「官渡の戦い」。
呂布とチョウセン。
劉備と孔明の出会い、「三顧の礼」。
様々な思惑が交差した、大スペクタクルシーン「赤壁の戦い」。
死亡したシュウユの葬儀での、孔明の悔みの言葉。
関羽の死。
シバイと孔明のかけひき。
五丈原での孔明の死。
姜維の死。
これらのシーンは必見。
見どころは多数ある。
見どころシーンは、細かくちゃんと描かれている。
すべての三国志ファンに見てもらいたい作品だ。おそらく、満足度は高いはず。
ダイジェスト版も出てるようだが、できれば全話を網羅した完全版で観てほしいところだ。
まあ、ダイジェスト版でも、それなりに楽しめるだろうけど。
なんか、噂によると、以前ハリウッドで「三国志」の映画化の話もあったらしいのだが、実現したらどういうことになっていただろう。
実現してほしかった気もするが、ハリウッド制作だと、勘違いした「アジアもの映画」になってしまう危惧もあるので、一抹の不安もある。
やはり、まずは本国が総力をあげて制作した「三国演義」のノーカット版が一番見応えがあると思う。
ファンにはお勧め。
「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」が、そうだ。
「金瓶梅」に関しては私はよく知らない。艶っぽい話だそうだが・・。
その他の三作品は、よく知ってる。
おそらく、そういう日本人は多いのではないか。
どれも映像化されたり、漫画化されたり、ゲーム化されたりしており、今や日本でも幅広い世代に人気がある。
今回ここで取り上げたいのは、映像化された「三国志」。
三国志は実写版、アニメ版など多数の映像化されたバージョンがある。
私も数多く観てきている。
そのうち、決定版!として人に勧めるとしたら何だろう・・と考えた。
すぐさま答は見つかった。2種類ある。
それは、1作はNHK人形劇による「人形劇・三国志」であり、もう1作は中国で製作された大河ドラマ「三国演義」である。
この2作は、自信を持ってお勧めできる。
他のバージョンを見る前に、まずはこの2作を見ることをお勧めする。
おそらく、この作品を観てしまったら、他の三国志モノは物足りなく感じるであろう。
特に、中国で製作された「三国演義」は全88話ものエピソードでできており、見応えという意味では他の追随を許さないだろう。
けっこう細かいエピソードまでも映像化されているのも嬉しい。
例えば、とかく三国志モノは諸葛孔明が亡くなる「五丈原」で終わる場合が多い。
下手すれば劉備死後は「はしょって」しまうことも多い。
ところがこの「三国演義」は劉備以後の孔明の獅子奮迅の活躍もたっぷり描かれ、孔明死後のことも、ある程度映像化されているのが嬉しい。
とはいうもの、孔明死後の話は、さすがにそれなりに「はしょって」はあるのだが、全く描かれないよりは、はるかにいい。
姜維の死ぬシーンは切ない。
また、前半の山場「赤壁の戦い」は、けっこう金をかけて描かれており、テレビ番組とは思えないほどだ。力が入っている。スペクタクルシーンに仕上がっている。
この作品にかけた「意気込み」を感じる。
難を言えば、人物によっては突如配役が変わることがある点か。
その人物の若者時代と年をとった時代でキャスティングを代える・・というのなら分かるのだが、同じ時代の頃を描いているのに、突如役者が代わったりして、このへんはちょっととまどう。
例えば、趙雲がそうだ。
大事な人物の1人なのに・・。
まあ、そんな不満はあるにはあるのだが、この作品が映像化された「三国志」の決定版であることはまちがいない。
特に劉備、関羽、孔明、曹操あたりをはじめとする登場人物を演じる役者は、自分の持っていた人物像に近い役者が演じる場合が多く、違和感がなかったのがホッとした。
張飛は、顔はピッタリだったが、もうちょっと大柄で太っていてもよかったかな。
三国志の本国・中国で製作された大河ドラマ「三国演義」。
最大の売りは、この長さだ。
原作が元々長いドラマなので、映像化されるとどうしてもカットされるエピソードが多くなる。
短い時間では、この壮大なドラマを描くのは難しい。
どうしても中途半端になったり、説明不足になりがち。
あるエピソードをピックアップし、そこに視点をピンポイント的に集中させて描かれるのが大半。というか、じゃないと無理だ。
だが、この作品は、この長さなので、ストーリーのけっこう細かい部分まで描かれている・・というのが、この作品の大きな魅力である。
横山光輝の漫画ではカットされてた、曹操躍進のきっかけになった「官渡の戦い」。
呂布とチョウセン。
劉備と孔明の出会い、「三顧の礼」。
様々な思惑が交差した、大スペクタクルシーン「赤壁の戦い」。
死亡したシュウユの葬儀での、孔明の悔みの言葉。
関羽の死。
シバイと孔明のかけひき。
五丈原での孔明の死。
姜維の死。
これらのシーンは必見。
見どころは多数ある。
見どころシーンは、細かくちゃんと描かれている。
すべての三国志ファンに見てもらいたい作品だ。おそらく、満足度は高いはず。
ダイジェスト版も出てるようだが、できれば全話を網羅した完全版で観てほしいところだ。
まあ、ダイジェスト版でも、それなりに楽しめるだろうけど。
なんか、噂によると、以前ハリウッドで「三国志」の映画化の話もあったらしいのだが、実現したらどういうことになっていただろう。
実現してほしかった気もするが、ハリウッド制作だと、勘違いした「アジアもの映画」になってしまう危惧もあるので、一抹の不安もある。
やはり、まずは本国が総力をあげて制作した「三国演義」のノーカット版が一番見応えがあると思う。
ファンにはお勧め。