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これは1980年に岡崎友紀がYUKIという覆面名でリリースした楽曲だ。
YUKIとはいっても、元ジュディアンドマリーのボーカリストとは別人なので、念のため。
この曲は発売当時にスーパーヒットした・・というわけではなかったと思うが、その後数多くのシンガーによってカバーされることになった名曲だ。
ちなみに、お暇な時にでも、この曲を検索してもらえば、いかに多くの人にカバーされてきているか、おわかりになると思う。
私が20代の頃に組んでたポップスバンドでも、この曲はカバーした覚えがある。
そのバンドでは、男性ボーカルと女性ボーカルがひとりづつ居て、この曲は女性ボーカルがソロで歌うレパートリーになった。
私のバンドがカバーした時点ではこの曲はすでにそれなりに古い曲になっていたが、なんのなんの。この曲の良さは古いとか新しいとかの基準を超えたものがあった。
この曲は作詞を安井かずみさん、そして作曲は加藤和彦さんによるもの。
プロデュースも加藤さん。
なんでも加藤さんは、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」みたいな路線を狙ってこの曲を作ったらしいが、それらしさはこの曲のサウンドに大きく反映されていた。
私の当時のバンドは、結成当時にロネッツの「ドゥ・アイ・ラブ・ユー」をカバーしたりしてたので、ロネッツを彷彿させるこの「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」をカバーしたのは全く違和感がなかった。
この曲を初めて聴いた時に「お、ロネッツみたい!」と思って、すぐに好きになった覚えが私にはあった。
そんな伏線もあったので、バンドでこの曲をカバーしようということになった時には私はかなり積極的だったと思う。
こういう曲がヒットチャートの1位をとったらいいのになあ・・などと思っていた私であったが、そこまでのチャートアクションはなかったので、けっこう残念だった。
生意気だった私は当時、「ちぇっ、世間は、この曲の良さがなんでわからないかなあ。」とも思ってた。
ちなみに岡崎友紀といえば、私にとっては女優としてのイメージが強かった。
「おくさまは18歳」という主演ドラマなど、最高視聴率33パーセントを超えたほどで、その後その路線で数多くのドラマに出て、当時のトップアイドルでもあった。
歌手活動もしていたようなのだが、どうも私の中ではアイドル女優としてのイメージが強かった。
まあ、それらのドラマが放送されていた時は私はまだ幼かったけれど。
だが、この「ドゥユーリメンバーミー」での岡崎友紀には、今のJポップの女性シンガーに通じるような雰囲気も当時感じた覚えがある。
岡崎友紀には、こういう面もあるんだ・・・と思って。
ともかく、この曲の持ってたセンスの良さと、おしゃれな点が好きだった。
ロネッツをプロデュースしたフィル・スペクターのようなサウンドがよく似会う楽曲だった。
日本では、フィル・スペクター風のサウンドというと、つい大滝詠一さんを思い浮かべてしまうが、そういうサウンドを大滝詠一さんではなく、加藤和彦さんが手がけたという点も面白かった。
きっとそのうち、またこの曲をカバーする人は現れると思う。
メロディが派手に動きまわるわけではなく、壮大に歌いあげるような感じでもなく、どちらかというと音程的には歌いやすい曲だと思うが、この曲はメロディ、歌い方、そしてサウンドが一体となったトータル性が素敵だった。
https://www.youtube.com/watch?v=f51yY98qW-E
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