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以前、テレビで「妖怪ランキング」なる特番が放送されていた。
私は案外ランキングものは嫌いじゃないし(うのみにしてるわけではないが、楽しんではいる)、テーマが妖怪であるという点が気にいったので、楽しく観終わることができた。
その番組によると、ランキング結果は以下の通り。
- 目撃報告ランキング
1、座敷わらし
2、カッパ
3、人面犬
4、小さいおじさん
5、一反木綿
- 最強ランキング
1、地獄の鬼
2、酒呑童子
3、牛鬼
4、鬼婆
5、百目鬼
- 怖い女妖怪ランキング
1、雪女
2、隙間女
3、ふた口女
4、濡れ女
5、ろくろ首
- 意味不明爺婆妖怪ランキング
1、子泣き爺
2、ターボババア
3、砂かけ婆
4、ぬらりひょん
5、臼負い婆
- 犯罪妖怪ランキング
1、柿男
2、尻目
3、髪切り
4、あかなめ
5、枕返し
- ロックオンされたくない妖怪ランキング
1、つるべおとし
2、クネクネ
3、火消し婆
以上の結果だった。
中にはよく知ってるお馴染みの妖怪もいれば、知らなかった妖怪もいた。
古い伝統的な(?)妖怪もいれば、都市伝説っぽい妖怪もいた。
また、なんで入ってないんだろうと思える妖怪もいた。
個人的には「小さいおじさん」「人面犬」なんて、意味不明妖怪に思える(笑)。
一体なんなのだろうね。小さいおじさんのことは、芸能人がテレビで語ってるのを何度か見た覚えはあるが、何のために出てきてるのか、正体は何なのか・・。まあ、どちらも都市伝説妖怪であろう。
河童は古来から伝わる「伝統的な妖怪」だよね。
座敷わらしは私の中では妖怪というより霊というか、一種の妖精っぽくも思えている。
一種の「福の神」だし、かわいいイメージもある。
一反木綿は鬼太郎の仲間としておなじみだが、実は元々はけっこう凶悪な点のある妖怪であることは知ってたが、目撃ランキングに入っているとは・・。
現代では鬼太郎の仲間とされて人気が出て、今では心をいれかえて、良い妖怪になってるイメージがあるね。
最強ランキングは私は酒呑童子かと思っていた。だが、地獄の鬼が1位とは・・。
まあ、地獄の鬼は現世にはいないので、その凄さは地獄に落ちないと分からないのかもしれない。生前の人間の生き方の「教訓」であり、「戒め」でもある存在であろう。
牛鬼は、そもそもそのビジュアルからしてかなり恐ろしい。水木漫画の中であっても、ビジュアル的に怖い存在だった。
鬼婆に関しては、福島の二本松に鬼婆が潜んでいたと言われる岩屋があり、私自身実際に行ったことがある。そこには岩屋の現物と、鬼婆を葬ったといわれる黒塚があった。
福島の二本松の鬼婆は、実は悲しい事情や顛末もあるんだよね。やってたことはまさに鬼だけど・・。
百目鬼は私は知らなかった。昔、水木先生の「悪魔くん」に「百目」という妖怪は出てきてたけど、それとはちょっと違うみたい。
雪女。これは美女というイメージがある。けっこう人間っぽい情を持ってる部分もある妖怪で、私は決して嫌いじゃない。
最後は少し悲しい・・。
ただ、冷凍吐息は怖いけどね。
案外、妖怪の中では人気がある妖怪じゃないかなあ。
隙間女は、この番組で初めて知った。近年登場した妖怪じゃないかな。都市伝説的な。
口裂け女の仲間じゃないか・・と思える雰囲気がある気がした。
ただ、この女の場合、家の中の家具の隙間にいるというのが、やっかいだね。
ふた口女。これは江戸の昔から語り継がれている伝統的な妖怪の1人でしょう。
古い妖怪文献にも描かれていた気がする。
濡れ女と呼ばれる妖怪も、古くからあるのでは。水木漫画にも出てきたような気がするが。
ろくろ首。これまた伝統的な「歴史ある妖怪」で、お化けとしては定番中の定番。
一つ目小僧とか、から傘おばけなどと並ぶ、おばけのベテラン。
そういや一つ目小僧はランキングしてなかったなあ。
子泣き爺と砂かけ婆は、鬼太郎であまりにも有名。鬼太郎のイメージが強いから、今じゃ正義の妖怪のイメージがあり、すっかり人気者。
人間に愛されるようになって、凶悪な部分や意味不明な部分はすっかり薄まった感がある。
どうせなら鬼太郎ファミリーと言うことで、猫娘やぬりかべなどもほしかったかな。
で、ターボババア。なにこれ?(笑)。知らなかった。そういう妖怪がいるんだ?
きっと、名前からして都市伝説出身なのではないかい?
「ぬらりひょん」は鬼太郎では鬼太郎のライバルとして登場し、時には共闘することもある、おなじみの妖怪。ただ、鬼太郎では妖怪軍団のボス的な存在の大物のはずだが、この番組では意味不明ランキングの、しかも4位とは・・。
ボスの威厳は??
だいいち、鬼太郎で、ボス的な存在になったのはなぜだったのだろう。その点は不思議。
臼負い婆・・・これまた私は知らなかった。名前だけ聞くと、古くからいる存在のようにも思えるが・・。
犯罪妖怪ランキングの中で一番妙だったのは「尻目」。なにこの妖怪。あまりに下品というか、ハレンチすぎるルックス。いくらなんでも、このルックスは・・。
お尻の穴が目になっていて、一見お尻の穴にでかい目玉をはさみこんだような格好になっている。しかもそのお尻を相手に見せつけるような格好。
まるで、クレヨンしんちゃんの「ケツだけ星人」みたい。しかも、お尻の穴が目になってる「ケツだけ星人」…ときたもんだ。
おいおい・・(笑)。
柿男は自分の尻をむりやりなめさせ、なめた人間にとってはとても甘い柿の味がする・・・という妖怪。なんじゃこりゃ?エロ妖怪?それとも?
髪切りは、案外妖怪じゃなくても、変質者の人間の中にいそうな気もする。たまにそんな犯罪のニュースを聞くこともあるし、この妖怪の正体は人間なのでは。
あかなめは昔からよく聞く名前の妖怪。でも、これってある意味、たまった垢を掃除してくれてることになるのでは。
だとしたら、人間にとってはそんな悪い存在じゃないような。
枕返しは、単にいたずら好きな感じがするね。
つるべ落としは、水木漫画にも出てきた、大きな顔だけの妖怪。人間を食べてしまうことがあるようなので、出会いたくはない。
くねくねは、今世紀なってネット上に存在するようになった妖怪で、正体不明のくねくね動く妖怪。ただ正体を突き止めようとすると、その人は精神に異常をきたすという。
かかわらないのが一番。
都市伝説の類であろう。
「火消し婆」は江戸の昔から伝えられてきてる妖怪。
なんでも、電気がなかった時代に、ともされていた行燈などの火を消してしまう婆さん妖怪らしい。
案外、火事防止などには役に立っていたのかもしれない。
現代でも、火事になりそうな家にこんな妖怪さんが現れたら妖怪どころか救いの神にだってなりえるのでは。
こうしてランキングを見てみると、古い伝統的な妖怪と、近年の都市伝説妖怪などがバランスよく入っている印象。
都市伝説からは「口裂け女」あたりが入ってなかったのが意外かな。もしかして口裂け女は一種のブームで終わってしまったとみなされたのかもしれない。
古い伝統的な妖怪からは、「ひとつ目小僧」「から傘お化け」「猫又」「舟幽霊」あたりが入ってなかった。
水木漫画でおなじみの「ぬりかべ」などもランクインならず。
大物妖怪としては九尾の狐、カラス天狗、刑部狸(ぎょうぶだぬき)、だいだらぼっちなどもランクインしてなかった。
昨今、色んなランキングバラエティがあるが、妖怪ランキングとはね(笑)。
楽しい企画だった。
妖怪ランキングがあるなら、いつか怪獣ランキングも行われるのかな?
案外、「日本人が好きな昔話ランキング」なんてのはどう?
「ターボばばあ」というのは、初めて知りました。
wikiによると、六甲山のトンネルに出るようです。
高速道路上で、クルマの脇を並走して走ってるバアさんてのも
シュールな絵柄ですね。
時速100kmで走れるなんてエイトマンか、009、600万ドルの男だけだと
思ってました。
現在は、ドライブレコーダー付きのクルマが多いですから
誰かが撮影に成功すれば、youtubeにアップされるでしょう。
「小さいおじさん」というのは、ヨーロッパなどの森に棲む
妖精を想起しますが、実際は、なにかアブナイ薬をやって
幻覚を見たって感じがします。
アルコール依存症でも小さな虫の幻覚が見えるそうです。
妖怪のパターンは、時代や社会を反映していて興味深いです。
令和の時代は、どんな妖怪が現れるのか楽しみです。
名前からして、古来から存在してきている妖怪ではないと思えます。
六甲山のトンネルがすみかなら、関東人の私が知らなかったのは無理ないですね。
人間にそんなスピードが出せるはずはないので、人間とは別の存在なんでしよう。
誰か映像に収めてほしいものです。
小さいおじさんってのは、全く謎。
芸能人で、小さいおじさんを見かけた人が何人かいるみたいですが、本当に見たのかどうかは……。
何かの見間違いか、幻覚のような気はしますが。
令和の時代にも今後都市伝説などから、あらたな妖怪が登場してくるのでしょうね。
その中から、何体が定番として残っていくのでしょうね。
口裂け女みたいに一世を風靡した妖怪ですら、ランキングから外れてますものね。