三段逆スライド方式の謎

三段逆スライド方式。
この響き。
「三段逆スライド」の響きだけだと、どこかのローカルヒーローの必殺技の名前のようにも聞こえた。
それに「方式」という言葉が加わると、どこかの軍の作戦の名称のようにも聞こえた。
どちらにせよ、どこか勇ましい響きとして感じられた。
ただし、それは子供の時に、だ。

この言葉を聞いたことがある人は、この言葉からすぐにあるホテルを想像するに違いない。
で、そのホテルの名とは「ハトヤ」であるに違いない！
もろん電話は４１２６・・良い風呂。それは今も昔も変わらないようだ。
「三段逆スライド方式」は、私が子供の頃に見たハトヤのCMで初めて知った言葉だ。
というか、ハトヤの専売特許的な名称であろう。

で、そのCM、非常に長い期間テレビで流され続けた。
普通CMって、ある程度の期間がたてば、リニューアルするものなのだが、ハトヤのそのCMはいつまでもいつまでも古いCMが使われ続けた。
もちろん、ハトヤのCMは何種類かあったはずなのだが、やはりそのCMが一番頭に残っていて、他のバージョンはあまり記憶にない。

そのCMの中では、少年が大きな魚を両手に持ち、少年に抱かれたその魚は少年の手の中でピクピクはねていた。
その映像が、なぜかワケも無く（？）頭に焼き付いたものだった。
で、確かバックには
♪前は海～～　後ろはハトヤ～～の～～
なんていう替え歌民謡のCMソングが流れていた。

もうずいぶん前になるが、ある時「あの人は今」系の番組で、そのハトヤのCMで魚を抱いてた少年が出てたことがある。
ただし、もう少年ではなく、完全に大人だった。
つまり、それだけ長くそのCMは現役として使われ続けたのだ。
だから、そのCMをご記憶の方は多いのではないだろうか。

三段逆スライド方式というからには、何かの「方式」なのだろう。
でも、長らくその意味が分からなかった。
ただ、その言葉の響きが何やら仰々しかった。

話はズレるが、キックボクシングで沢村忠さんという選手がいたが、その人の必殺技の名は「真空とび膝蹴り」だった。
真空飛び膝蹴り・・と言うと何やらスゴイ響きであるが、知ってしまえばただの「飛び膝蹴り」だった。なのになぜ「真空」という言葉がついたのか。きっと、技を強調し、他の人の同系の技と差別化をはかりたかったのだろう。
「三段逆スライド方式」というオーバーな名前も、きっとそんな効果を狙って付けられた名前だったのかな？？

ちなみに沢村忠は実際に強かった！あの技は、ダテではなかった。
・・・まあ、それはここでは置いておいて（笑）。


意味合いとしては、ハトヤには釣り堀があり、そこでは魚を釣れば釣るほど安く持って帰れる・・それが「逆スライド方式」ってことらしい。
ならば「三段」ってのは？？
釣った数に応じて、三段階に分けて安くする・・ってことらしい。
ってことは・・・釣れなければ釣れないほど高くなる・・ってことに？？？
ならば、釣った数に応じて、三段階で割高になる・・ってことにもなってしまうね（笑）。

あ、そうか。ならば「逆スライド方式」の「逆」って言葉にウソはない！？
うまく名付けたものだなあ。　←納得の仕方が違う？？


・・まあ、冗談はともかく。とりあえず、割安にするためには、頑張ってたくさん釣ればよいってことだ。

私は旅先で巨大旅館に泊まることはほとんどないのだが、ハトヤには一度泊まってみたい気がしている。
なにせ「♪伊東に行くなら　ハ　ト　ヤ　　　電話はヨイフロ（４１２６）」というCMソングが、深く心に刻みこまれているからだ。ついでに三段逆スライド方式という言葉も。だから、妙に気になる宿ではある。
子供の時にハトヤのCMを見ながら「きっと、いつか行く機会はあるだろう」と漠然と思ってはいたのだが、実際には中々行く機会がなくて。いつでも行ける・・と思うと、逆に中々行かないものだ。
いざ旅行に行くとなると、つい山奥の鄙びた宿を選んでしまうからなあ・・。

やっぱ、実際に行くには、何か「きっかけ」もしくは「大義名分（？）」が必要かも。

ああいう巨大旅館には一人で泊まるのはちと寂しいので、どなたか一緒に行きませんか（笑）？
ただし、ワリカンで（爆）。