時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

賑わいを取り戻した町 熱海 3 「熱海城」

2023年10月23日 | 

 

約30分くらいの遊覧船クルーズのあと、私は近くに見えていた熱海城に向かうことにした。

熱海城は山の上にあり、そこにはロープウェイで登っていけるようだ。

ロープウェイ乗り場も、熱海城も、遊覧船乗り場からは見えていたし、近い。

せっかく熱海に来たのだから、行っておこうと思い、ロープウェイ乗り場へ。

 

↑ 熱海の港からは、熱海城に昇るロープウェイが見えた。よし、あそこを目指そう。

 

↑ 熱海ロープウェイの乗り場に着いた。 熱海ロープウェイが登ってゆく山は八幡山という名前の山だそうな。

 

↑ けっこう若いカップル客は多かった。そろそろ私も若返ろうかな(笑)。

 


熱海と言えば、私が連想してたのは、温泉街であることと、秘宝館の存在だった。秘宝館の噂はよく耳にしていた。

だが、熱海のどんな場所にあるかまではよく知らなかった。

秘宝館は、なんと、熱海城へのロープウェイの山頂駅と一体化していようとは思わなかった。いやあ、このへん、実際に来てみないとわからないものだね。

山頂駅の建物と同じ建物の中にあるようなものだった。

そのせいか、ロープウェイの中の音声ガイドでは、秘宝館のことも宣伝していた。

 

↑ 噂の秘宝館は、アタミロープウェイの山頂駅の建物の中にあった。まさかこんな場所にあろうとは。ロープウェイに乗り降りするついでに入れるのが秘宝館だが、私の乗ったロープウェイには秘宝館に入る客はいなかった。皆さん、照れ屋(笑)?

 

↑ 普通、人魚はヘソの下あたりから魚なのだと思うのだが、秘宝館の人魚は太腿の途中からが魚。さすが秘宝館。でも太腿から下が魚だと、足は開けないぞ(笑)。人魚さん、それでもいいのですか?知らんけど(笑)。

 

↑ 秘宝館は、昔は日本のあちこちにあったらしいが、現存してる秘宝館は現在は熱海だけらしい。そういう意味では貴重かも。

 

↑ アタミロープウェイ山頂駅から見下ろした風景。ロープウェイの高低差は96メートル。

 

ロープウェイの山頂駅から外に出る出口のところに、秘宝館はあった。

ロープウェイの中はそこそこ混んでて、同じロープウェイに乗ってた客で秘宝館に入る人はいるだろうと思ってたが、案外皆、秘宝館はスルーして、そのまま外に出てしまっていた。

秘宝館は、妖しいっちゃ妖しい雰囲気だしね(笑)。

入るのが何やら皆さん恥ずかしかったのかも。

私は正直興味はあった。せっかく熱海に来たのだから、話のタネになりそうだし、入ってもいいかなとは思った。

 

ロープウェイの山頂駅のすぐ近くには熱海城があった。

とりあえず熱海城を一通り見た後に、下りのロープウェイに乗る前に、秘宝館に入るかどうか決めようと私は思った。

まずは熱海城を優先しようと思った。

 

↑ 熱海城。館内はフロアごとに展示物が異なる展示館になっていた。中には春画の展示館もあった。昔の人も、しっかりエッチだった。良かった、現代人だけじゃなくて。このぶんだと、きっと未来人もエッチだな、こりゃ。

 

 

熱海城は、戦国時代には現存しなかった城らしい。

なんでも、戦国時代にこのあたりを統治していた北条家としては、熱海城を建てたいという思いはあったらしい。

水軍の拠点にするつもりだったのかもしれない。

だが、北条家はそれを実現できなかった。建てる前に豊臣秀吉に滅ぼされてしまったからだ。

北条家がもう少し早く秀吉に降参していたら、領土も安堵され、お家も存続し、熱海城を建てることもできたのかもしれないね。

熱海城は、滅ぼされた北条家になりかわり、現代の住民が建てた城ということになるのかもしれない‥‥私はふと、そんなことを思ってしまった。

思うに小田原とか熱海は、もともとは北条家が統治していた地域。

秀吉に滅ぼされてしまった北条家ではあるが、地元人にとっては北条家への思いは、根強くあるのかもしれない。

北条家は戦国時代には名門の家柄だったし、関東のかなりの部分を統治してた大きな大名だった。もし秀吉に早めに降参し、家が残っていて、所領を安堵されていたら、秀吉の下では徳川家に負けないくらいの存在感を誇る大名だったであろうに。

 

熱海城は戦国時代には存在しなかった幻の城なのであるが、今存在する熱海城は、完全に観光客用の観光スポットであった。熱海の重要な観光スポットになっており、城内は観光客を楽しませる要素であふれていた。

各フロアごとに異なる展示館になっていた。

6階(最上階)がパノラマ展望台、5階が江戸体験コーナー、4階が江戸の謎々絵・遊び絵の展示館、3階が浮世絵や春画の展示館、2階が城郭資料館、1階は武家文化資料館(刀剣や鎧や火縄銃の展示館)と売店。

各フロアが趣の異なる展示館になっており、これが中々楽しめる。時間をかけてまわる価値あり。

また、敷地内にはトリックアート迷宮館などもあり、これは熱海城入場とは別料金。

 

そういえば新幹線で関西方面に行く時、新幹線が熱海駅を通過する時に海側の窓からは山の上に熱海城は見えていた。その度、「小田原ならともかく、熱海に城なんてあったっけ?」なんて思いながら通り過ぎていたのを思い出した。

でも景観的には、気にはなっていた。

実は戦国時代には、やはり熱海城なんてなかったんだね。どうりで歴史資料では熱海城は出てこないわけだ。

 

 

ほかに、城の屋外の広場では、猿まわしのショーなどもあった。

コタロウという名の猿の芸達者ぶりもさることながら、猿使いのお姉さんが中々素敵なお姉さんだった。人気あるだろうなあ。

 

 

↑ 猿の名前はコタロウ君。そういやこのあたりの大名だった北条家に仕えていた忍者「風魔」のボスの名前は風魔小太郎だったのだが、それと関係あるのかな?関係あってもおかしくないが。

 

 

↑ コタロウは芸達者だったが、コンビを組む人間女性は、素敵な美人さんだった。きっとモテモテなのでは。

 

熱海城はある意味架空の城ではあったが、熱海屈指の観光スポットで、ここでかなり時間を費やせる。

最上階からの眺めは、まさに絶景!

熱海に来たら、外せない観光スポット、それが熱海城であろう。

どのフロアも楽しめると思う。

 

↑ 熱海の海には初島が浮かび、さらにその右側の海の彼方には伊豆大島が浮かんでた。熱海の海からはジェットフォイルに乗れば、すぐだそうな。

 

↑ 熱海城内の刀剣展示館には、こんな太い刀も。昨今「刀剣女子」という人たちがいるが、興味津津なのでは。

 

↑ 刀剣展示館には、なんと!馬に着せる鎧が展示されていた。そういや、「北斗の拳」のラオウの愛馬も、鎧を着てなかったっけ?

 

 

↑ この写真なら、城の上部から撮った写真であることがわかるのでは?

 

↑ いい眺め。何気に、熱海城って、熱海では目立っていた。

 

 

思うに、旅行に行くと、現地で天気に恵まれないこともある。

晴れてればいいが、スケジュールや運によっては、旅先では雨に降られることもあろう。雨に降られたら、当初考えてた旅先での予定が狂うこともある。

熱海でそんな目にあう不運な旅行者もいるだろう。

そんな時、この熱海城は、旅人にとって味方になってくれるだろう。なんていつたって、室内設備であるから。

宿や駅から車などで熱海城に来てしまえば、熱海城は室内スポットなので、外の天気が雨でも関係なく楽しめるだろう。

さすがに展望台からの眺めは、雨降りではあまり期待できないだろうが、それ以外は、この熱海城て楽しめると思うし、秘宝館やトリックアート館と合わせれば、かなりこの辺で時間を費やせるはず。

そういう意味では、雨に降られてもそれなりに楽しめる旅先、それが熱海なのではないか。

 

↑ 熱海城の中の売店で、妖しいお土産をゲット。

 

私はかなり熱海城で時間を費やし、トリックアート迷宮館までまわる時間的余裕も、体力的余裕もなくなってしまった。

そのせいか、下りのロープウェイに乗る前に入ろうかと思ってた秘宝館にも入る体力も時間的余裕もなくなってしまっていた。

一刻も早く宿に着いて、ひと休みしたくなった。

とりあえず、秘宝館に関しては、ロープウェイ山頂駅にあった秘宝館入り口の人魚の人形の写真だけは撮っておいた。

 

秘宝館に興味ある人は絶対いるはずなのだが、入ってゆく客が私の見てる前ではいなかったのは、きっとテレがあったのだろうね(笑)。

若いカップルなんか、まったく興味なさそうな素振りをしていた・・というより、秘宝館などそこに存在してないかのような素振りだった。

なぜか、私はその様も面白く感じた。

 

私は完全にオジサンである。だから、秘宝館に入るのにテレなどない(?)。

でも、体力的な問題と時間的余裕のなさという問題がなかったら、きっと堂々と(?)入ったであろう(悩)。

あ〜残念だ〜(笑)。

 

 

下りのロープウェイを降りた後、一刻も早く宿にチェックインして、早く休みたかった私は、タクシーで宿に向かった。

 

 

 

ちなみに、この日の歩数は7684。思ったよりいかなかったのは、宿の中での移動が数に入ってなかったからかも。館内はけっこう広く、風呂などへの移動ではけっこう歩いたので、それを入れたら8000以上は行ってたかも。

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 賑わいを取り戻した町 熱海... | トップ | 賑わいを取り戻した町 熱海... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (捨丸)
2023-10-23 20:53:29
私、勘違いしてました。
熱海城=秘宝館だとずっと思ってました。
秘宝館の存在は知ってましたが、もちろん行った事ありません。名前からして怪しいですな(笑)
金銀財宝ではなく、男と女のあれやこれやのお宝が展示してるのかな、むふ。

そうそう!熱海城と言えば、キングコング対ゴジラですね。もちろん東宝映画の。熱海城が二大怪獣の決戦の地でした。
実のところ、あんまりよく憶えてません。
ただお城壊したり、なぜか巨大なタコが参戦してきたりするのは憶えてます。
円谷英二さん、タコ好きですよね。フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴンにも出てきたし、ウルトラQにもスダールなんて言う巨大タコのエピソードがありました。

あー!温泉行きたくなっちゃった。
でも、計画立てるのめんどくさい!家のお風呂にどっかの温泉の入浴剤でも入れて我慢しよっと(笑)
返信する
Unknown (だんぞう)
2023-10-23 22:37:34
私は熱海に行くまでは、秘宝館がどのような場所や立地にあるのかは全くわかってませんでした。
いざ行ってみたら、まさかロープウェイの山頂駅の建物の中にあるとは思ってもいませんでした。
だから、少しビックリしました。
疲れてなかったら、入ってみてもよかったです。
良い話のタネになったと思うので。


キングコング対ゴジラの映画は見たような気がしますが、中身は全く覚えてません。
見返してみたい気がします。


我が家でも、風呂にはよく入浴剤は入れます。
というか、毎回なんらかの入浴剤は入れてます。
それが当たり前になってしまい、今では浴槽に入浴剤入れないとどうも物足りなくて。
ささやかな贅沢です。
返信する
「熱海秘宝館」 (りりん)
2023-10-24 22:26:25
「熱海秘宝館」
ちゃんと行きましたよ。
館内は撮影禁止なので、写真は残ってないのですが
そんなに大したことなかったような

熱海城へも

ホテルは薔薇の花がたくさん浮かんでる露天風呂でした。
返信する
Unknown (だんぞう)
2023-10-25 11:42:14
お?!
秘宝館に入ったのですね?

入る時、少しまわりの人たちの目が気になりませんでしたか?
はっきり言って、私は熱海城見学の後、疲れがあまりなかったら入っていたと思います。

でも、・・たいした内容ではなかったのですか?
それは残念(笑)。
そうですか、館内は撮影禁止になってたのですか。
残念ですが、あの路線の内容なので仕方ないのかもしれません。

春画展内も撮影禁止だった気がします。
確か、18才未満の入場もダメだったような。

でも良い想い出にはなりました。
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事