最近、古いVHSテープをDVDにダビングしている。
VHSは大量にあるし、ダビングするとなると、テープの長さ分の時間がかかることになるので、一日で一気に何本もはできない。
なにせ、一本は平均2時間ある。
なので、一日にダビングできる本数は、1本、多くて2本。
じゃないと、それだけで丸一日終わってしまいそうだから。
また、膨大にあるVHSを全部ダビングするわけにもいかない。じゃないと、DVDディスクが何本あっても足りないし、時間もかかりすぎる。
そこで、本当に残しておきたいVHS映像だけをダビングすることになる。
なので、優先度の高いものや、自分にとって貴重なものを選んでダビングすることになる。
映画などは市販されてたりするから、ダビングの対象からはとりあえず外れる。
優先度の高いものは、まず自分が写っている映像。
たとえば、旅行した時の映像や、友人と遊んでる映像、そして昔の自分のバンドのライブの映像など。
こういう映像は、他にないから。
先日、とりあえず、自分が友人と遊んでいる古い映像が録画されてるVHSをDVDにダビングしてみた。
見るとはなしに見てたら、そこには・・・昔の自分が当時の音楽仲間と一緒に遊んでる風景や、バンドの練習風景などが出てきた。
そこには、今からン十年以上も前の自分や音楽仲間が、皆若い、若い。
スタジオ内での練習風景では、曲と曲のブレイクタイムに、バンドのレパートリーがアドリブ的に全然違うアレンジでふざけて始まったりしていた。そのサウンドは、まるでチンドン屋さんみたいなサウンドになったりもして、これがオカシイ。
バンド合宿に行った時の映像では、近くの神社でお参りをしてる時、妖しい新興宗教の信者みたいな集団っぽく見えたり。ほとんどクレイジーな集団と化していた。
多摩川の近くに行った時の映像では、その数十年後に私がCDアルバムを作った時に、ジャケット写真に使った風景が出てきている。この時に見た風景が、ずっと私の頭の中にインプットされていて、それが後年の私のアルバムのジャケット風景に繋がった・・・と思うと、ちょっと感慨深い。
その他いろんな映像が出てきており、中にはもう忘れ去っていた映像もあった。自分らは、こんなこともやっていたのか・・などと思いながら、私はモニターしていた。
そしてそれらの映像を見るうちに、その映像に収められた仲間たちの多くが、今ではほとんど会えない・・という事実にけっこう寂しさを覚えると同時に、時の移り変わりをも感じた。
今では消息不明になってしまっているメンバーもいる。
縁が完全に切れているメンバーもいる。相手のせいで縁が切れてしまった人もいれば、こちらのせいで縁が切れてしまった人もいる。
だが、その映像の中では、皆笑いあっており、仲が良い。一緒にいることが、当時は日常だったのだ。
自分を含むメンバーの若さ。若さゆえの仕草や、表情、服装、ヘアースタイル、会話。
それらを見ていた、「こいつら・・・今は一体どこで何をやってるんだろう。元気でやってるのだろうか。」などと思うと・・・なぜか切なくなってきてしまった。
今となっては、個人的に貴重な映像。
その映像そのものは良い思い出のはずなのに、見ていて切ないのは、なぜだろう。
どうか皆、元気でいておくれ。
P.S. 写真は、自作曲「ダーリン、ダーリン」という曲をライブでやってる時の1シーン。
作曲者としては、お気に入りの1曲だった。
ツインボーカルだったバンド用に作った曲だったので、ボーカリストのイメージに合わせて作ってあり、今の自分が自分で歌っても全く様にならない。なので、時代屋でやることは、ない。
なので、もうこの曲を人前で披露する機会は・・・ないかもしれない。作曲者としては、そのへん少し残念・・。
ちなみに、HPの方では音源を紹介してある。
こちら↓
http://homepage2.nifty.com/oborokage/oto-darlin.darlin.html (リンク先のページで、曲のタイトルをクリックすると、音源が流れる・・・はずです。ただし、古い音源なので、音質はイマイチです)
このライブをやった場所は・・・確か、吉祥寺だったかなあ・・。
ちなみに・・・皆さん、古い秘蔵の録画映像の中に、大昔の自分と一緒に遊ぶ古い友人の姿が写っていたりしませんか?
で、そういう映像を見ると、なんともいえない気持ちになったりしませんか?
で、「今頃元気でやってるかなあ」なんて思ったりしませんか?