福島には、よく旅してきた

東日本大震災では被害が甚大だったエリアは非常に広範囲に及ぶ。

宮城、岩手、福島などの被害状況はよく報道されてるが、茨城や千葉の被害も甚大だ。

あまり報道されなくても被害を受けた地域は他にも多いはず。

地震も津波も火災の被害も悲惨だが、今は原発問題が深刻化している。

 

原発問題では、特に福島。

福島の住民には何の罪もないのに。

福島のあの避難エリアは、今後どうなっていくのか。

復興してほしい。でも、ああいう環境の中で、どう復興していけるのか。

安心して暮らせる場所になることはできるのだろうか。それを考えると切なくなる。

私のユニット「時代屋」の相方の田舎は福島である。

彼とは学生時代からの付き合いなので、彼の田舎には何度も車で行っている。

のどかで良いところだ。

時にはギターなど持ち出して。山奥の河原で歌ったりもしたっけ。

 

相方と行く以外にも、私は温泉目当てで福島には何度も旅している。

つげ義春先生のゆかりの温泉が、福島にはあるから。

つげ義春先生のゆかりの旅先を旅する場合、福島はマストな場所のひとつなのだ。

だから福島は私にとって、身近な場所だ。私にとっては、旅する機会が多かった場所だ。

猪苗代湖。磐梯山。二本松。黒塚。五色沼。会津若松城。その他たくさん。

思い出はいっぱい。

私の福島の思い出の場所は、海辺ではない。だが、福島という意味では同じ。

だから、今後の福島を考えると、辛い。

原発問題の影響で、福島そのものが、風評被害などで衰退していくことになったら、それは辛すぎる。

 

余震は、通常の例からいって、時間がたてば少しずつおさまっていく。

津波で流された町は、頑張れば復興することもできる。戦災から立ち直った日本だもの、それができるさ、きっと。

だが、今回の原発問題は・・・・もしも今後、あの避難エリアが、一切人が住めない場所、近寄れない場所になっていってしまったら・・・・どうするのだ。

それでは、頑張れ・・とも言えないではないか。復興支援もできないじゃないか。

 

あのエリアで暮らしていた方や、あのエリアが故郷だった方のことを考えると、やりきれないし、泣けてくる思いだ。

もう一度書いておく。　住民には、なんの罪もないのに。　

あの場所には、何の罪もないのに。

 悲しいよ・・・。