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こんな本を入手。
有名武将の末裔の方にスポットをあてた本だ。
歴史上の有名武将たちは、さまざまな人物が様々な映画やテレビドラマやアニメになったり、芝居になったり、小説で描かれたりしており、そういう作品を数多く見たり読んだりしてきていると、実在の人物でありながら、どこか現実離れしたフィクションの人物のようにも思えたりする場合がある。
あくまでも小説の中の人物の物語・・・そんな感じで。
だが、こういう本で、その有名武将たちの末裔の方の情報や対談などを読んでいると、あらためて歴史上の有名武将たちが実在の人物であったことを実感させられ、ちょっと不思議な気分になったり、一族が今も続いていることに感慨深い思いを持ったりする。
そして、今もその家系や血縁が続いていることが、ちょっと嬉しくなったりもする。
たとえこちらがその一族とは全く関係のない家系であっても。
誰にも、ご先祖様というものはある。
だが、その御先祖さまが、これまでに小説や映画やテレビで描かれてきた人気人物だったり、超大物だったりする感覚って、どういう感覚なのだろう。
私の祖先は、少なくても私の知っている人物は、映画やドラマや小説で描かれたことはない。
なので、そのへんの感覚は私には分からない。
先祖が歴史的スターだと、誇らしい反面、プレッシャーなどもあるのではないだろうか。
そして、なにより血筋や家系を途絶えさせてはいけない・・そんな使命感もあるのではないだろうか。また、うかつなことをして、家系に傷を付けてはいけない・・そんな思いもあるのではないか。
こうして家系がはっきりしていると、大昔の歴史の流れの中で、たとえば反目しあったことがある一族でも、今なら和解できたりもすることだろう。実際にそういうことがあったことを私はこれまでに耳にしているし。
何百年も昔にたとえ遺恨があったとしても、今を生きる末裔の人同士なら、反目しあう必要もないし、だいいち相手に恨みもないのではないか。
また、この本の中にも実例として書かれているが、何百年も前の先祖同士での立場が、今では逆転してる場合もある。
例えば君主と、その配下の関係だったものが、今では大昔に配下だった人が大昔に君主だった人の先生であったり、上司であったり。
このへんは、互いにその関係が分かった時、どんな気分になるのだろう。
まあ、あくまでも、時の流れはリアルタイムでの関係が一番大きいので、何百年も前の互いの家系の関係など、話のタネにはなっても、現代の実際のリアルライフにはあまり影響しないのであろうが。
著名な先祖様は、今の末裔の人たちをどういう目で見ているのだろう。
もちろん、生きた時代が違えば、生活スタイルも違えば、価値観も違う。
今の時代でしっかり生きて、血縁を途絶えさせないで、自分の先祖たちのことを語り継いでいってほしいと思っているのだろうか。
そして、そんな頻繁ではなくても、時には先祖に思いをはせてほしい、たとえ今の時代に辛いことがあっても、負けないでほしいと願っているのだろう。
たまには、墓に花でもそえてほしい、墓を気にかけてほしい・・そう思っているのだろうな。
もっとも、それはどんな御先祖様でもそうなんだろうけど。
たとえ著名な人物ではなかったとしても。
言えるのは・・今を生きてる人達も、未来には、未来の末裔の御先祖様になる・・ということだ。
ちなみに・・・歴史上の著名な人物の何人もが、後世にコミックや小説や映画やドラマなどに描かれ,、その過程でかなり脚色されていき、現代ではスーパーマンやスーパーヒーロー、へたしたらアイドル的なイメージになっている人もいる。その人物本人は、後世において膨らんだ、そんなイメージをどんな思いで見ているのだろう。
・・この本を読んで、そんなことも思ってしまった。
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