小学校の頃、私は一年の終わりごろか、もしくは新年明けてすぐの頃になると、自作のオリジナルカレンダーを作っていた。
材料は画用紙。
1ヶ月で1枚のカレンダーだったので、都合・・・少なくても12枚の画用紙を使って、作っていた。
自分用のカレンダーがなかったというせいもあるし、なにより、カレンダーを作るという口実で、親の手前どうどうとマンガを描けるというのが私にとって大きな魅力だった。
なにせ当時の私は、授業中にノートや教科書にマンガを描くわ、テストの答案用紙の裏側にマンガを描くわ、机には描くわ、文房具には描くわ、家では勉強してるふりをしてわら半紙にマンガを描くわ、浮き袋には描くわ・・してたので、親は私がマンガを描くことをあまりよく思っていなかったと思う。
まさに「だんぞうのいるところ、行くところ、まんべんなく落書きあり」状態であった(笑)。
だが、カレンダーを作る・・という理由があれば、正式に落書き・・ならぬ(?)マンガを描くことができた。
画用紙の上半分にマンガを描き、下半分に日付を書く。こうすれば、カレンダー作りという大義名分のもとで、堂々とマンガを描けた。
親公認で、堂々とマンガを描く機会としては、私にとって貴重な機会であった。
描いたマンガは何だったかというと、こればかりはもう覚えていない。
きっと、当時好きだったマンガのキャラや、自分のオリジナルマンガのキャラの絵を描いていたんだと思う。
いくら半分とはいえ、画用紙の半分のスペースというと、いつも落書きしている教科書やノートの隅っこなどに比べたら広く、広いスペースに自由に描けるというのは気持ちよかった。
しかも、それは12枚はある!
いや、もしかしたら、表紙も作っていたかもしれないことを考えると、13枚はあったことになる。
こりゃ、たっぷりだ(笑)。
で、出来上がった自作カレンダーを壁に飾るのであるが、自作の手書きのカレンダーだけに愛着もひとしおだった。
まあ、今観たらへたくそな絵だったのだろうが、当時の自分としては「うまい」つもりでいたから、怖いものなし(笑)。
親としても、カレンダーを1冊分節約できるメリットはあったはず。とりあえず、私に渡すカレンダーは無しで放っておけたわけだし。
しかも、私自身それを望んでもいたわけだから。
もしも親が私にカレンダーを1冊配ってたら、私は堂々とマンガを描く貴重な機会を1つ失ってしまうことになる。
なので、親にカレンダーを貰うのは私にとって困ることでもあった(笑)。
だから市販のカレンダーを欲しがった記憶もない。
自分の分は自分で作るから、どうぞ、おかまいなく・・・そんな心境だった。
まあ、趣味と実益を兼ねた自作カレンダー作りではあるが、一体それをいつまで続けただろう。
そのへんももう覚えていない。
中学の頃、親に届いていた何種類もの「ギフト・カレンダー」の中から、某映画会社の女優カレンダーをもらってから、自作カレンダーは作らなくなったような気もする。
私は部屋に女性芸能人のポスターなどを貼った覚えはそれまでなかったのだが、ある年、某映画会社の女優カレンダーを見てて、2人ほど魅力を感じた女優がいた。
その2人に惚れこみ(?)、女優カレンダーを2年くらい続けて飾ったことがあった。
だがその後、女優カレンダーを部屋に飾ることもしなくなった。
それは、洋楽ロックのカレンダーなどを飾るようになったからだった。洋楽ロックのカレンダーは、きっと何かの音楽雑誌の付録だったのかもしれない。
とりあえず、ある年に自作カレンダーの代わりに、女優カレンダーを部屋に飾ったことが、私が自作カレンダーを作らなくなるきっかけになってしまったのは確かだと思う。
そういう意味じゃ、私の中では、私の落書きは女優に蹴落とされ(笑)、その後女優はロックミュージシャンに蹴落とされたことになる(笑)。
ちなみに、今の私はもっぱら市販の自然風景写真カレンダーを使っており、子供時代以来オリジナルカレンダーは作っていない。
とはいえ・・・今年は貰いもののカレンダーがいくつもあったので、それで間に合ってしまった(笑)。
皆さんの中に、子供のころに、自分で絵を描いて、自作カレンダーを作ってた方は・・いるだろうか?
今にして思えば・・・せっかく作った自作カレンダー、1冊くらい保存しておけばよかったかな・・などと思ったりはしている。
皆さんは、毎年使うカレンダーの種類や傾向は、決まっているだろうか。
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