電車で地方を旅した時に、途中駅で買う駅弁は旅の大きな楽しみの一つ。
味もそうだが、ラベルだけでも、そそられてしまうことも多い。
昔、中古レコードを集めてた時に、中古盤の店に行き、そこで安く売られている中古盤を探してた時に、名も知らぬアーティストのアルバムをジャケットだけで買ってしまうことも多かったが、ラベルに惹かれて駅弁を買ってしまうのは、それに似ている。
例えば、この写真の駅弁のラベルなんかどうだろう。
実に良い感じ。
このレトロな味わい、暖かさであふれている感じがする。
そういえば、昔、長距離電車に乗ると、売店や車内販売でよく買ってもらったのが、針がね(?)がついたポリ容器入りのお茶。
ところが、いつしかこの商品は見かけなくなってしまった。
なんでも、今ではもう売られていない・・らしい。
どうりで見かけないわけだ。
なので、昔は電車旅行の定番だったお茶だが、今ではこの「ポリ容器入りのお茶」をご存じない方も多いかもしれない。
駅弁にはお茶は、やはりつきものだし、駅弁を買うと同時にお茶も買うのだが、今ではもっぱらペットボトル入りのお茶だ。
形状的にはペットボトルは、リュックのサイドポケットなどに入れやすいし便利だし、機能的。
だが、たまに、あのポリ容器も懐かしく思えることもある。
あの容器を見ると、いかにも「旅に出ている」という実感を持ったものだった。
電車での旅といえば、駅弁、ポリ容器入りのお茶、そして冷凍ミカン・・・って組み合わせが、定番だった。
最近は、冷凍ミカンもあまり車内販売では見かけなくなった気がするが、どうやら全く売られてないわけでもないらしく、売ってる場合もあるようだ。
ただ、昔に比べると、数は少ないように思える。
この日記で紹介している、レトロなパッケージの駅弁には、昔ながらのポリ容器入りのお茶、そして冷凍ミカンの組み合わせがよく似合うと思う。
更に言えば、乗る電車は、新幹線ではなく、普通の急行の長距離列車だと、より感じがでる。
ちゃんと窓があく列車。
こんなレトロな駅弁パッケージを見てたら、そんな諸々のことを思い出してしまった。
こういうパッケージを見るだけで、どこかの山奥あたりにでも旅に出たくなる。