
以前電車に乗ってた時。
その時、私は座席に座れていた。位置は、横長椅子の端っこ。
要するに一番ドアに近い位置。
座って、携帯などを見てたら、目の前で大きな音がした。
いきなり・・
バタッ!
驚いて周りの様子を見たら、私の足元の床に男性が倒れていた。
割と背の高い人だったろう。
一瞬何が起こったかわからなかった私だったが、すぐに事態を把握した。
私の座っていた椅子の斜め向かいのドアの近くに立ってた男性が、いきなり床に倒れたのだ。
もしかしたら、受け身などをとる暇もなく、直立の態勢のまま、床に倒れたのでは。
あの大きな音といい、態勢といい、もしかしたら床に後頭部を強くうったのではないだろうか。
倒れた位置関係的に、もしその人があと少しずれて倒れていたら、座ってた私を直撃しただろう。なにせ私の足元の床にその人の頭があったから。
だとしたら、私も怪我をした可能性もあった。
電車の中は騒然とした。
倒れた人の意識があるかどうかはさだかではなかった。
ただ、薄目をあけてはいた。
私は、私の足元で倒れているその人に向かって「大丈夫?」と聞いてみたが、返答はなかった。
近くの席に座ってたおばちゃんが立ちあがって、倒れた男性に寄ってきて、男性の目を見ながら声をかけ続けた。
私は今自分らがいる車両ナンバーを確認しようと、きょろきょろ車内を見渡した。
だが、どこに車両ナンバーが書いてあるのかわからなかった。
電車の職員に連絡する時に、その男性の倒れている車両ナンバーを知らせなければならないだろうから。
私はその後その男性の右胸を触ってみた。心臓は動いていた。生きてはいる。
男性に近寄って声をかけてるおぼちゃんが何度も何度も男性に声をかけると、その男性はやがて少し目の中の瞳を動かし、軽くうなずく仕草を見せた。
だが、しゃべることはできなそうだった。
そうこうしてるうちに、電車は次の駅に着いた。
ドアがあくと、ちょうどホームを駅員が歩いているのが見えたので、その車両の中にいた何人もの人が駅員さんに大声で声をかけた。駅員はこちらに寄ってきた。
私にとっては乗り換えのために降りる駅でもあったので、降りながら駅員とすれ違った時に「担架を用意したほうがいいです」と言った。あとは駅員さんたちに任せるしかなかったし。
あの後、あの男性はどうなったのだろう。意識は戻ったのだろうか。
だが・・後頭部を強くうった可能性もあるので・・・。
このことで思いだしたのだが、電車の中で私は実際に倒れたことはないが、倒れそうになったことはあった。
多分あれば貧血だったのだろう。
ドア近くの位置に立ちながら乗ってたのだが、私が降りる終点駅にだいぶ近づいたころ、私の目の中が暗くなっていった。黒くなっていったのだ。
絵具のような黒い液体が下から上に滴り落ちる・・・というか、滴り上がるように流れていくかのように視界がブラックアウトしそうになった。
降りる駅が近いこともあり、私は「このままじゃ倒れる」と思い、脂汗をしたたらせながら、多少上半身をかがめた。
で、「くそ、倒れてたまるか」と思い、根性で(?)意識を持たした。
駅まであと少しではないか、耐えろ自分・・・と思いながら。
なんとか駅に無事につくまで意識を持たすことができたが、降りた駅ではさすがにしばらくベンチに座って休んだ覚えがある。
また、それと同じ電車で、別の日。その時は確か帰宅途中だった。
まだ私が降りる駅まではけっこうあった。
車内は混んでいたので、その時私は吊革につかまっていた。
気分がどうにもよくなかった。
だが、倒れることもなければ、うずくまることもなく、ポーカーフェイスを貫いていた・・・つもりだった。
だが、気分の悪さはかなり顔に出ていたらしく、私の前の席に座っていた人が、「大丈夫ですか?顔色が真っ青ですよ。席、変わりましょうか?」と言ってくれた。
その電車は毎回かなり混む電車で、しかも移動距離は長い。
席に座るためには、始発駅で2本くらい電車を待たないと座れない。
今来てる電車に乗って座れるような電車ではないのだ。つまり、席に座る人は、座るために電車を何本かやり過ごしてホームで待つことで、やっと座れているのだ。
その状況を私は知っていたので、「変わりましょうか?」という親切な申し出に対して「ありがとうございます。大丈夫です」と答えた覚えがある。
その時の私の体調に関しては、あまりよくは覚えていないが、体調が悪かったということ記憶しかない。
もしかしたら、電車内の湿気にのぼせたのかもしれないが・・。
私の場合は、実際に倒れるところまではいかなかったから、今ここで何事もなかったかのようにブログを更新していられているが、もし倒れて、後頭部を床に強くうちつけていたら・・・と思うと、怖くなる。
とりあえず、私の目の前でいきなり倒れて、後頭部を床に強くうちつけた可能性があったあの男性は、その後どうなったのだろう。何の縁も面識もなかった、見知らぬ他人ではあったけれど。
私の目の前で倒れて、へたすれば座っている私の上に背中から倒れ込んできた可能性も高かったから、なおさら。
ともあれ、頻繁に電車に乗っていると、色々なことがあるものだ。
先日は、電車の人身事故での遅延の日記を書いたし、今回は電車内で自分の目の前に立ってた人がいきなり気を失って倒れたことを取り上げた日記になったし。
だんぞうさんは旅先でも熱中症に襲われ、電車内でも目眩に襲われ等、いろいろ大変な目に遭っていらっしゃるので、次回もしものことがあれば遠慮せずに、他の御方の御言葉に甘えた方がいいですよ。
又、万が一の時、周囲の人が優しい御言葉と潔い態度を示すとも限りませんので…。
だんぞうさんが遭遇された、目の前に倒れてきた人は、心筋梗塞や脳梗塞であった可能性も高いです。
お互いに無事を祈っています。
へたしたら命に関わる場合もありますから。
ともかく、急に目の前の人が倒れ、びっくりしました。
心筋梗塞や脳梗塞だったとしたら、、、怖いですね。