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このブログ名物、「某・居酒屋マスターの お宝ソノシート」シリーズ。
なんだかんだで、もう第11弾!
今回は、「ドラえもん」が登場する前に一世を風靡した、藤子不二雄先生の代表作の1つであった「オバケのQ太郎」だ。
藤子不二雄先生・・とはいっても、今では「藤子・F・不二雄」先生(藤本弘先生)と「藤子不二雄A」(安孫子素雄先生)先生の2人に別れて、各作品の作者名義は区別されている。
名義が「藤子不二雄」名義の時代でも、各作品は藤本先生か安孫子先生が単独で描いていたのだった。
だが、この「オバQ」は、完全にお二人の合作だった。
細かくいえば、初期のオバQには、石森章太郎先生も作画に加わっていた。
藤本弘先生、安孫子素雄先生、そして石森章太郎先生の合作・・・今考えると、夢の組み合わせだ。
そういう意味でも、オバQの初期版の原作は、豪華だし、スゴイ。
今でこそ藤本先生の代表作というと「ドラえもん」だとされているが、ドラえもん登場以前の「藤子不二雄」先生の代表作といえば、なんといっても「オバケのQ太郎」だった。
実際、最初にオバQがアニメ化された時の人気は凄かった。
社会現象にまでなった・・と表現する人もいる。
私もいくつかオバQグッズを持っていた。
ドラえもんが大ブレークした時も凄かったが、最初のオバQのブレイクぶりはドラえもんのブレイクに勝るとも劣らなかった。
両作品のブレイクぶりを私は見て来ているので、その点はハッキリ言える。
主題歌もブレイクしたが、挿入歌(?)の「オバQ音頭」もまたブレイクした。
私、「オバQ音頭」の振り付けを覚えたものだった。
で、レコードに合わせて踊ったものだった(笑)。
♪ キュッキュキューのQ
キュッキュキューのQ
オバQ音頭で キュッキュッキュ~
・・てネ(笑)。
このオバQは人間の子供(この場合、正太)と友達になり、その子の家に居候する。
居候とはいっても、ドラえもんみたいに秘密道具で助けてくれたりするわけではない。
パーマンのように超人になれるアイテムを持ってるわけではない。
一応「オバケ」なので、一定の能力は持っている。
空を飛べたり、消えたりすることができる。
子供のために役立つのは、子供を乗せ空を飛んでくれることくらいだろう。
居候される家にとっては、Q太郎の食欲は、さぞかし迷惑だったことだろう。
なにしろ、一食で御飯を50杯も食べる。
食費がかさんでしょうがなかったことだろう。
そのへんのことを考えてよく読んでたら、正太のママの表情が気になった。
ママがQ太郎を見るとき、どこか冷めてるような表情をしてることが多いような気がした。
パパは呑気にかまえてたし、正太は親友。
だが、ママは・・。
実際、何かの機会に、オバQの設定やキャラ紹介を読んだとき、ママの紹介文では、Q太郎のことを「なんてずうずうしいオバケだろうと心の中では思っている」と書いてあった。
ならば、色んなコマで、ママがQ太郎のことを見るときに、どこか冷めた表情をしてるのには合点がいった覚えがある。
この作品で私が一番好きだったのは、なんといってもドロンパだった。
アメリカからやってきたオバケで、作者としてはオバQの「ライバル」という設定で登場させたキャラだった。
生意気で、偉そうで、プライドが高くて、頭がいい。いたずら好きでもある。
誰かに「化ける」という、オバケとしての能力も優秀だった。
でも、人一倍寂しがりやで、孤独で、実は熱い気持ちもあるヤツだった。
普段Q太郎とケンカすることも多いのだが、実は誰よりもQ太郎を認めてるヤツだった。
意地っ張りだから、自分の素直な気持ちを素直に表現することができなくて、損してるヤツでもあった。
そんなオバケらしからぬ性格が、私は大好きだった。
藤子先生ご本人も、大のお気に入りキャラだったようだ。
そのせいか、ドロンパは、すごく生き生きと描かれていたように思う。
ドラえもんもいいけど、オバケのQ太郎は、再評価されてほしい作品だと思う。
もしも皆さんが、オバQを再び(もしくは、初めて)読む時は、Q太郎同様にドロンパもよろしく(笑)。
これ、ドロンパの1ファンからのお願いであります。
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