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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

拓郎の歌が大学入試の問題に出た記憶

2008年08月07日 | 音楽全般

吉田拓郎さんの曲の歌詞が、広島の大学で歌碑になったそうだ。
この大学は、拓郎さんの母校である「広島修道大学」だ。ちなみに、拓郎さんが在籍した当時の校名は「広島商科大学」。
で、その除幕式に拓郎さん本人が出席したという。
歌碑になった曲とは、「今日までそして明日から」。

私はこの曲を、登場した時にリアルタイムで聴いている。
確か、ラジオのスポットCMでこの曲が流れたのだった。
当時はまだ拓郎さんのファンってわけでもなく、この曲を初めて聴いた時の印象は「面白い曲だなあ」という感じだった。
特別良いとも悪いとも思わなかったが、印象には残った。
メロディも独特なら、声も独特で、歌詞がまたユニークだった。

この曲が将来、大学で歌碑になるとは夢にも思わなかったなあ。

拓郎さんの曲の歌詞・・といえば、どうにも忘れられない記憶がある。
それは・・かつて、彼の「イメージの詩」という曲の歌詞の一部分が、大学の入試問題にでたことがある・・ということだ。
かといって、私がその入試を受けたわけではない。受験で出された問題を集めた問題集の本かなにかで、目にした覚えがある。
その時の問題が書かれた本はとっくに無くしてしまったが、どんな感じで試験に出たかは今もかすかに覚えている。

「イメージの詩」の中に、こんな一節がある。
「孤独をいつのまにか寂しがりやと勘違いして キザな台詞を並べ立てる そんな自分を見た」
で、入試問題の中では、このあたりの部分の歌詞が問題として引用され、いくつかの設問があったのだが、その問題の中の1つが、この歌詞に出て来る「台詞」という言葉の読み方を問う問題であった。

もちろん、答えは「せりふ」である。
私は拓郎さんの曲の中では「イメージの詩」が一番好きなので、当然「せりふ」と読めた。
また、「こういう問題ばかりなら、百点とれるかもしれないのに」なんてしょ~もないことを思ってたりしたもんだ。

当時、「大学の入試問題に曲が使用されるようになるなんて、拓郎もビッグになったもんだなあ」と感心もしたし、ファンとして喜んでもいた。快挙だと思った。
だが、今回、歌碑が大学内にできるとはねえ・・。
ここまでスゴイ人になってしまったんだね。


歌碑という意味では、岡本おさみ作詩&拓郎作曲の「襟裳岬」の歌碑が、襟裳岬にあるというのは、営業的にも理解できる。
あの場所を全国区にした歌だし、その意味では地域貢献にもなったはずだし。
また、あの曲は、森進一によって歌われて大ヒットして、レコード大賞までとった曲。実際、「襟裳岬」がヒットした時は、老若男女知ってる人が多かったものね。それだけ認知度が高い曲だったし。
今でもあの曲は、森進一の代表曲の1つであるのは誰もが認める存在だ。

だが、「今日までそして明日から」という曲は、シングルカットはされたものの、当時シングルとして決して大ヒットした曲ではない。
拓郎さんの代表曲の1つではあるけど、「この1曲!」という時にあげられる曲としては、順位はトップではないだろう。
なのに、この歌は、いつしかこんなに大きな存在感を持つようになっていたのだ。
この曲は、ファンの間では誰もが知ってる曲だけど、今では拓郎ファンじゃなくても知ってるケースが多い。
いつの間にか、こんなに大きな曲に成長してたんだね。拓郎さんが卒業した大学内に歌碑が作られるほどに。

そう考えると・・・自分がリアルタイムで初めてこの曲を聴いた時の感じ方と、今の感じ方の違いに・・・感慨を覚えてしまうなあ。曲の存在の仕方の違いにも感慨を覚える。
歌が独り立ちして、自らどんどん成長していってたんだね。

時代の流れ・・というのは、時に感慨深い。


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