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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「青天を衝け」を私なりに振り返って

2022年01月25日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

去年2021年。NHK大河「青天を衝け」を初回からずっと見た。

渋沢栄一の生涯を描いたドラマだった。

観終わって、少し時間がたった。すでに2022年の新たな大河ドラマが放送されている。

そこで、2021年の大河について今思ってることを書いておきたい。

 

主な舞台となった時代は幕末から明治にかけて。

皆さんご存知のように、その時代は日本にとっては激動の時代だった。

田舎の志士だったはずの栄一が、やがては明治の日本の経済界をつくりあげていく存在になるドラマ。

 

幕末から明治維新にかけては、時代の移り変わり期で、大きな事件も多かった。

例えば戊辰戦争。

通常、この時代を描くドラマで、物語上で戊辰戦争が出てくる場合、主人公は戊辰戦争で戦ったり体験したりした人物が描かれる場合が多い。

で、その人物の戦場での様子を描かれることが多い。

 

だがこの「青天を衝け」は、主役の栄一は、戊辰戦争の時はパリにいた。

 

パリに居て、自身が留守にしている日本で戊辰戦争が起きており、自身はそれに関わっていない・・・という立場の人が主人公であるという点が私的にはけっこう新鮮だった。

とはいえ、戊辰戦争のことが全く描かれなかったわけではなく、栄一と関連のあった人物で戊辰戦争で戦った人物もいるわけで、そういう人物を出すことで戊辰戦争は描かれていた。ある程度。

 

だが、あくまでもこのドラマの主役は栄一であるわけで、日本国内が戊辰戦争で荒れている時期に、主役である栄一はパリでの様子がメインになっていた。

で、自分が日本にいない間、日本では戊辰戦争があったり、新政府ができたり・・・ということを人づてに聞くことに。

で、外国にいて、日本国内の大事件に関われない、その目でみれない・・・という立場で、異国で当時の日本についてどう思ったかという点など、普通の幕末維新ものと違っており、面白かった。

こんな幕末ドラマ、あまりないものね。

 

渋沢栄一の名前はあまりにも有名なので、元々私もよく知っていた。

彼が近代日本にどれだけ貢献したかも、ある程度は知っていた。

だが、おおざっぱなところは知っていても、細かいところまでは知らなかった。

この大河のおかげで、ある程度のことはわかった気がしている。少なくても、ある程度のことは。

もちろんドラマならではの脚色はあっただろう。

カットされた逸話もあれば、ドラマの演出上でフィクションでふくらませた部分もあったとは思う。というか、それなりにそれは多かったのでは。

あくまでもドラマなのだから。

中には完全にフィクションだった部分もあるはず。ドラマのストーリーの細かい部分をいちいち鵜呑みにするほど私は素直ではないのだ(笑)。

だが、変えようがない「大きな流れ」は描かれたのだろう。

 

渋沢が数多くの企業のたちあげに関わったのは事実だし、中には失敗した例もけっこうあったと聞く。

また、女性関係に関しても、それなりだったらしいと聞くが・・(笑)。

 

だが、まさに激動の時代の中で、大きな存在であったのは確かだったろう。

 

幕末や維新の時代の人で写真が残っている人物はけっこういる。

渋沢もその中のひとり。

だが幕末から明治、大正を生き抜き、昭和の初めで没した古い人物でありながら、写真だけではなく「生きてた時代の映像」までも残っているというのは凄い。

声まで残っているというのも凄い。

これだけでも、特別な人物だったのが分かる気がする。特別な人間じゃないと、普通は中々そこまでは残ってないのではないか。

 

大河では吉沢亮さんが渋沢栄一を演じたが、渋沢の写真を私は知ってただけに、ちょっとイケメンすぎるかなと思った(笑)。

でも・・大河の主役なら、やはり制作側としてはイケメンを使いたいのだろうね。

吉沢さんといえば今は旬の役者さん。人気も抜群。

大河の主役を無事に完走したので、今後ますます人気もあがり、知名度もますますアップし、活躍の場は広がることだろう。

熱演していたと思う。とりあえず「やりきった」感はあると思うので、「お疲れ様でした」と言いたいし、今後も頑張ってほしい。

 

その一方で、生前の渋沢の写真を見ると、私は・・・現代の芸能人で言えば、小堺一樹さんがリアルな渋沢には似てると思っていた。

もうずいぶん前に、初めて渋沢の写真を見た時以来、それは感じていた。

特に、渋沢の晩年の写真を見ると、特に。

小堺さんが渋沢と同じくらいの年代になって、更に少しふっくらしたら、ああいう感じになりそうで。

 

どうだろう?

渋沢栄一の晩年の写真を見ると、小堺さんに似てると思わないだろうか?

 

できればせめて晩年だけでも小堺さんに演じてもらいたかった気もするが、それをやってしまうと、若い渋沢を演じる吉沢さんとあまりに「見た目」的に違いがありすぎるものなあ。

吉沢さんが老けると小堺さんの容姿になる・・だなんて、いくらなんでもありえないものね(笑)。

 

それにしても、晩年の渋沢の写真を見ると、この人が若い頃は熱い志の志士だったことが嘘のようではある。志士の時代には、かなり過激な行動も考えてたようだから。

 

 

ともあれ、「青天を衝け」最初から最後まで逃さず観させていただいた。。

個人的に徳川慶喜役の草なぎ剛さんや、平岡円四郎役の堤真一さんは印象に残っている。

徳川慶喜は私は好きな人物のひとりなので、草なぎさんがどう演じるか興味があった。すると、草なぎさんは理知的で抑えた演技っぷりで、良い役者になってるなあと実感した。私が思う慶喜のイメージに近かったのが良かった。

また、平岡に関しては私はそれまで知らない人物だったので、このドラマで知ることができて良かった。渋沢を発掘したわけだから、近代日本の影の功労者のひとりだと思った。

他にも印象に残ってるキャラや役者さんは多数いるが、全て書き始めたらきりがなくなるのでこのへんで。

 

役者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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