私の学生時代は、今のような嫌煙風潮じゃなかったので、周りには喫煙者がたくさんいた。
吸わない人よりも、吸う人のほうが、少なくても私の周辺では多かったような気さえする。
その頃は、タバコを切らした友がいると、私を含めて色んな喫煙者に気軽に「ごめん、タバコ切らしちゃった。1本恵んで」と言って、「もらいタバコ」をする奴は多かった。
私自身、そういわれると気軽にあげていた。時には私も自分のタバコを切らしていた時は、もらいタバコをしたこともあった。
時代は変わって昨今は、嫌煙風潮が広まり、吸う人よりも吸わない人の方が多くなった。
また、時代そのものがタバコ排除になってきたせいもあるし、そんな風潮の中ではタバコは気軽に値上げがしやすいのであろうし、嫌煙派の人からのタバコ値上げへの賛成も得られるし、タバコの値段は短いサイクルでしょっちゅう値段が上がった。
タバコが少しづつ値段が上がり始めた頃でも、会社には「もらいタバコ」をよくする女性もいた。
その頃は、値段が上がったとはいっても、今ほどの値段ではなかったので、その女性におねだりされたら、私は気軽にあげていた。他の人も多分そうだったのだろう。
だが・・その後、年をおうごとに、どんどんタバコの値段があがってきた。
もしもタバコが500円になったら、1箱20本入りだとすると、1本あたりの単価は25円ということになる。
25円という数字自体は高いものではないが、かといって、特別仲が良いわけではない人に気軽に何本もおねだりできる値段ではないようになってきていると思う。
そのせいか、その女性も以前のようには気軽に「1本めぐんで」とは言わなくなってきている。
タバコは今後も気軽に値段があげられていくのかもしれない。
そうなると、ますます「もらいタバコ」はしにくくなっていくのだろう。
また、気軽にねだられても、昔ほどには気軽に「どうぞ」とも言いたくない値段になっていくと思う。
タバコがいくらぐらいまで値段があがるのかは分からないが、値段によっては将来的には高級品みたいになっていくのかもしれない。
そうなったら、さして仲が良いわけでもない人(かといって、仲が悪いというほどでもなく)に気軽に「1本めぐんで」と言われても、昔みたいには何本も気軽にはあげられなくなるかもしれない。
そう、1本くらいならよくても、続けて何本も・・となると、ちょっと・・。
「今、タバコって高いんだよ・・」とか言って、あげるのをいやがる時代がすぐそこまで来ていると思う。
自分ではタバコを買わずに、もらいタバコで過ごしてきた人は、そのスタイルはもうそろそろ限界かも(笑)。
まさか、1本ばら売りして・・と切り出すのもナンだし。
タバコの吸い方は人によって違う。火をつけて3~4回吸ってすぐに消す人もいるが、そんな人は今のタバコの1本単価を意識すると、多少なりとも吸う本数を減らせるのかもしれない。
そこでせこい計算をしてみる。
仮に1本25円だとして、4回吸って消す人は、1吸いあたりの単価は6円強ということになる。
4回吸って消す人の場合、2回吸ったら、はい12円。3回吸ったら、ほら18円。4回吸ったら、あれよあれよの24円。
5回吸って消す人は、1吸いあたりの単価は5円。お、少し安くなった。
こう考えると、1本のタバコを根元まで吸って、少しでも吸う回数を増やさないと、損することになる。
それ以上に、1回吸うごとにどんどん金が飛んでゆく現実を実感できるのではないだろうか。
もっとも、火をつけて1回も吸わなくても、1本25円のタバコはどんどん減っていくのではあるが・・。
でもその場合は、消えるまで時間を稼げることにはなる。でも、1回も吸わないなら、火などつけないほうが・・。あるいは火をつけたタバコを1度消して、時間を少しおいてから新たに火をつけなおす(笑)。
とりあえず、吸えば吸うほど小金が飛んでゆくのは確かではある。
喫煙派の皆さん、ちょっとした合間にタバコを吸いたくなる時ってありますよね。どう考えても数回しか吸えそうもないタイミングだが、でも吸いたい・・・そんなことって、あると思うのです。私にもあります。
でも、へたしたら2~3回しか吸えそうもないようなタイミングの時は、我慢したほうが得策です。やはり。
だって、2回吸って消す場合、1吸いあたりの単価は12円くらいになってしまいます。3回でも8円ぐらいになることになります。
こう考えると、少しは我慢もできるのでは? 損得で考えて・・です。だって、タバコは今、高いですもん。
この先、また値段が上がっていく可能性を考えると、少しでも損をしない吸い方をしていかないと。
嫌煙派ではなく、喫煙派である私が言うのですから、その提案の根底にタバコ迫害(?)の意志はないですし、受け入れてもらえやすいのではないか・・と思っているのですが、どうでしょう?
しかし新宿ゴールデン街で働いていた頃、「プレゼント煙草」という習慣がありました。
最も安価な煙草を購入しておいて、ポケットに何本か煙草を忍ばせて、お客さんの要求に応えることがありました。
あくまでも「煙草なら何でもいい」というお客さんに限りますけどね。
今では煙草も値上がりしたために、そういう習慣も廃れたかもしれません。
しかし水商売していた頃は、私以外のスタッフやお客さんは喫煙者ばかりだったので、カルチャーショックでしたよ(笑)
喫煙される、だんぞうさんの末永い御健康を心から祈っています。
ゴールデン街では、プレゼント煙草という習慣のあるお店があったのですか。
特定のタバコにこだわりがあるお客さんならともかく、タバコなら何でもいいお客さんにはありがたかったでしょうね。
飲み屋にはタバコは昔はつきものでした。
へたしたら、タバコはツマミがわりでもありたした。
今は、タバコへの風あたりが強く、しんどい時代になってしまいました、、、。