猫又の駅
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普段、自分が住んでる場所から離れて、旅に出ると、旅先でオモシロい風景に出会うこともあれば、オモシロい地名や駅名に出会うこともある。
今回紹介するのは、「オモシロい駅名」である。
以前、黒部峡谷鉄道の風景をシリーズ化して(?)連載(??)したことがあるが、そのシリーズでは紹介できなかった、「ある駅」がある。
そう、黒部峡谷鉄道の駅の1つである。
なんと、駅名は「猫又(ねこまた)」である。
猫又といえば・・・そういう名前の妖怪を思い出す人が多いのではないだろうか。
伝説の妖怪として。
だが、ここでの「猫又」は、「妖怪ネコマタ」とは関係ないようだ。
猫又という妖怪が、この地にいた・・というわけでもなさそう(?)。
で、どうしてそんな名前の駅名がついたかというと・・・。
黒部峡谷鉄道の駅っていうぐらいだから、この駅の近くには、峡谷がある。
峡谷は長く続いており、様々な景観を旅人に披露してくれる。
峡谷には険しい崖が多いのだが、なかでもとりわけ険しい崖があった。
猫には、ネズミを追いかけるというイメージがあるが、猫に追われたネズミは必死。
逃げ切るために、小さな穴に潜り込んだり、ちょっとやそっとの崖でも登って逃げようとする。
黒部峡谷鉄道の「ねこまた」駅の近くにある、ひときわ険しい崖は、猫に追われて必死のネズミでも登れないくらいの崖だ。
だが、逃げるネズミも登れないが、そのネズミを追いかける猫でさえも登れない。
ご存知のように、猫はちょっとした崖くらいなら登ってしまうだろう。
だが、そこの崖は、あまりに急な崖なので、ネズミが登れないのと同じように、猫もまた登れない。
そう、猫もまた登れない。
猫もまた。
ねこまた。
・・・・こんな言われで、ついた地名・・というか、駅名らしい。
要するに、ネズミもネコも登れないほど、険しい崖・・ってことだ。
そんな崖がこの地にあるから、ついた名前であり、駅名でもあるようだ。
こういう地名の場所なら、近くに妖怪ポストがあってもよさそうなもんだね(笑)。
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