時節柄だろうか、夏のボーナスでガイガーカウンターを買った社員がいる。
ある時、突然私の部署の部屋に、ガイガーカウンター見せにきた。
で、「ここの放射線も計ってみましょうか」と、少し得意げに話す。
私としても、目に見えない放射線は気になっているので、ぜひと頼む。
そうしたら、私の部署の部屋は許容範囲。
少しホッとした。
更にその人は、外も計ってみましょう・・といい、私を連れて、外に出て、外にある喫煙コーナーに行く。
灰皿の近くには草むらがあって、ガイガーカウンターを地面すれすれに位置させ、計ってみた。
すると、・・・地面は・・・放射線の量が高いことが判明。
まあ、それでも許容範囲ではあったのだが、私の顔のあたりの位置の高さと、地面とでは、測定される放射線の量が違うのが数字で証明された。
まあ、現在の日本の・・・東日本の状況だと、福島原発に起因する放射線とは長く付き合っていかねばならない。
いちいち細かいところまで放射線を気にしてたら、何もできないし、なおかつ一喜一憂してしまうので、引っ越しでもしない限り、ある程度の諦めは必要なのだろう。
だが・・
地面すれすれを飛ぶ虫などを見て・・・特に蝶などを見て、
「おい、なるべく少しでも高い位置を飛んだほうがいいんじゃないか」なんて思ったりすることがある。
彼らは、原発事故による放射線漏れの情報など、情報としては知らないだろう。
でも、情報は知らなくても、本能的なもので、異変は感じてるかもしれない。
それでも、普段と変わらず飛んでいる。同じような位置を。
だって・・・自分がどう気にしようと、どう気をつけようと、逃れようはないのだから。
ならば、自分が生きてる今の状況を、生きていくしかないのだ。
ところで・・・夏のボーナスなどで、ガイガーカウンターを買った人は、このブログを読んで下さってる方の中にいるのだろうか。
あるいは、身近に、ガイガーカウンターを買った人は、いるのだろうか。
ガイガーカウンターを買ったら、いつも持ち歩かなきゃ不安・・ってなことになってしまわないだろうか。