満員電車に乗ってると、色んな人がいるもんでありまして。
ギューギュー詰めな様は、さながら押しくら饅頭の如し。
不快指数もあがれば、心もイライラしたりするもんであります。
昔私は小田急線で通勤してました。
ご存知の方も多いかとは思いますが、小田急線はとにかくよく混む!
特に通勤&通学の時間帯は。
ほとんど座れることはないのですが、たま~~~に運良く座れることもあるのです。
ある時、たまたま座れたことがあり、「ラッキー!」なんて思ってたのであります。
私の前は、立ってる客でいっぱい&いっぱい。車内は大勢の乗客により、熱気がものすごく。
その時私が乗ってたのは急行でした。
急行が停まる代々木上原駅から下北沢までは、そこそこ距離がありました。
「ふう、今日も混んでるなあ」などと思っていると・・急に目の前のオヤジが大声を出したのであります。
見ると、そのオヤジは、そのオヤジのすぐ隣に立ってるオヤジに文句を言ってるのです。
仮にこの文句を言ってるオヤジをAとしましょう。言われてるオヤジをBとしましょう。
いざこざの原因はさだかではありません。
おおかた、足を踏まれたとか、押したとか、そういうことだったのでしょう。
まあ、満員電車じゃ、わざとじゃなくても、そういう状況になることはあるもんです。
だが、時に、偶然ではなく、故意にそういう行為をする輩もいるのです。
例えば、肘で相手をつつく・・とか。
で、AとBは口論を始めました。車内中に響き渡るような大声で、です。
ただでさえ満員電車で皆が不快な思いをしてるのに、その上こんな「大声での口論」が始まったもんだから、たまったもんじゃありません。
オヤジAとBの前に座ってる私も「やれやれ」ですが、周りの人たちもウンザリ顔。
その口論はますますヒートアップしてきます。
しまいには、言葉の応酬だけでは収まらない雰囲気になってきました。
「おいおい、このままいくと、言葉だけじゃすまなくなりそうだぞ」などと思いながら、私は一抹の不安を感じました。
そしたら!
その不安は的中。
オヤジAは、パンチを繰り出したのです。
立ってる人の拳の位置は、座ってる私のちょうど顔の高さにあります。
パンチを繰り出したAの拳は、混雑した環境では直線的な最短距離での左ストレートは出せず、ちょっと「弧を描く」ような感じで繰り出されました。
で・・その道すじが、なまじ「弧を描く」ルートだったために・・そのAのこぶしは、あろうことか座ってる私の目をかすめていったのです。
無関係の善良な(?)乗客の私が、なにゆえ見ず知らずの男のパンチを睫毛にかすめられねばならないのでしょう。
私は目に風圧を感じました。その拳は、私の睫毛に触れました。確かに感触を感じました。
あと数ミリずれていたら、その「弧を描いた」パンチは私の目を直撃したでしょう。
たまたま間一髪、触れた箇所が「睫毛」だったから、私が怪我をすることはなかったのですが、私はとんだとばっちりを食ってしまったことになります。ヒヤッとしました。
パンチを繰り出したAは、それに気づいてないようでした。
ただただ、目の前のBに憤慨してるだけでした。
「おいおい、何の関係もない私が、なんでとばっちりをくらわなければいけないんだ?」
「もし、あと数ミリずれて、私の目にパンチが当たったら、どうしてくれるんだ」
そう思うと、なにやら私も腹がたってきました。
でも、そのケンカに参加する気はなかったし、巻き込まれるのはゴメンですから、睨みつけるようにAを見てました。
このままAとBでパンチの応酬になるのか・・と思ってました。
その「弧を描いた」パンチは、結局Bには当たりませんでした。Aが寸止めしたのかもしれません。
でも・・しっかり、無関係の私の睫毛には触れてた・・。
その後AとBがどうなったか・・というと・・・「弧を描いた」パンチを寸止めしたことで、互いに理性が働いたのかどうか分かりませんが、互いの口調が穏やかになっていき・・・電車が次の駅に着くころには、互いに笑みさえ浮かべていました。
どうやら、満員電車の中での格闘だけは避けられたようです。
一瞬互いに怒り合い本音をぶつけたぶんだけ、その2人は仲直りしてしまったのです。
おいおい、とばっちりを食った私をさしおいて、勝手に仲直りするな~、取り残されてしまったような気分じゃないか~・・とも思いましたが、満員電車の中で格闘されるよりはマシ・・でありまして。
次の駅に着いたら、Bは何事もなかったかのように穏やかな顔で、Aに会釈して降りていったのです・・。
・・となると・・あのう、「弧を描いたパンチ」を睫毛にくらった私の立場は??
私は一体、何? どんな存在??
しかも、AもBも、私がそんな思いをしたことには、全く気づいてないでしょう。
実際に目を殴られたわけではないから、他の乗客も私の立場には気づいてないでしょう。
ただただ・・・そこには、誰にも気づかれないとばっちりを食った私が残されただけでした。
本当は私も怒りたかった・・でも、怒るに怒れなかった。
AとBに、更に私まで加わってしまったら、こじれるだけでしょう。
結論。
満員電車で、パンチを食らわすようなケンカなんか・・・するなよ~~!
人知れず、とばっちりを食ってる人だっているんだから。そんな人は、誰にも気づかれず、心のモヤモヤだけは抱えることになるんだぞぉ~。
思い出すと、もう、ぷんすか&ぷんすか。
思い出さなければよかった。こんな日記、書かなければよかった(笑)。
いやはや、満員電車は罪作り。
今日もどこかで、こんな光景はあるのかもしれないのです。
とばっちりマンって・・・・ソンだ・・。
ギューギュー詰めな様は、さながら押しくら饅頭の如し。
不快指数もあがれば、心もイライラしたりするもんであります。
昔私は小田急線で通勤してました。
ご存知の方も多いかとは思いますが、小田急線はとにかくよく混む!
特に通勤&通学の時間帯は。
ほとんど座れることはないのですが、たま~~~に運良く座れることもあるのです。
ある時、たまたま座れたことがあり、「ラッキー!」なんて思ってたのであります。
私の前は、立ってる客でいっぱい&いっぱい。車内は大勢の乗客により、熱気がものすごく。
その時私が乗ってたのは急行でした。
急行が停まる代々木上原駅から下北沢までは、そこそこ距離がありました。
「ふう、今日も混んでるなあ」などと思っていると・・急に目の前のオヤジが大声を出したのであります。
見ると、そのオヤジは、そのオヤジのすぐ隣に立ってるオヤジに文句を言ってるのです。
仮にこの文句を言ってるオヤジをAとしましょう。言われてるオヤジをBとしましょう。
いざこざの原因はさだかではありません。
おおかた、足を踏まれたとか、押したとか、そういうことだったのでしょう。
まあ、満員電車じゃ、わざとじゃなくても、そういう状況になることはあるもんです。
だが、時に、偶然ではなく、故意にそういう行為をする輩もいるのです。
例えば、肘で相手をつつく・・とか。
で、AとBは口論を始めました。車内中に響き渡るような大声で、です。
ただでさえ満員電車で皆が不快な思いをしてるのに、その上こんな「大声での口論」が始まったもんだから、たまったもんじゃありません。
オヤジAとBの前に座ってる私も「やれやれ」ですが、周りの人たちもウンザリ顔。
その口論はますますヒートアップしてきます。
しまいには、言葉の応酬だけでは収まらない雰囲気になってきました。
「おいおい、このままいくと、言葉だけじゃすまなくなりそうだぞ」などと思いながら、私は一抹の不安を感じました。
そしたら!
その不安は的中。
オヤジAは、パンチを繰り出したのです。
立ってる人の拳の位置は、座ってる私のちょうど顔の高さにあります。
パンチを繰り出したAの拳は、混雑した環境では直線的な最短距離での左ストレートは出せず、ちょっと「弧を描く」ような感じで繰り出されました。
で・・その道すじが、なまじ「弧を描く」ルートだったために・・そのAのこぶしは、あろうことか座ってる私の目をかすめていったのです。
無関係の善良な(?)乗客の私が、なにゆえ見ず知らずの男のパンチを睫毛にかすめられねばならないのでしょう。
私は目に風圧を感じました。その拳は、私の睫毛に触れました。確かに感触を感じました。
あと数ミリずれていたら、その「弧を描いた」パンチは私の目を直撃したでしょう。
たまたま間一髪、触れた箇所が「睫毛」だったから、私が怪我をすることはなかったのですが、私はとんだとばっちりを食ってしまったことになります。ヒヤッとしました。
パンチを繰り出したAは、それに気づいてないようでした。
ただただ、目の前のBに憤慨してるだけでした。
「おいおい、何の関係もない私が、なんでとばっちりをくらわなければいけないんだ?」
「もし、あと数ミリずれて、私の目にパンチが当たったら、どうしてくれるんだ」
そう思うと、なにやら私も腹がたってきました。
でも、そのケンカに参加する気はなかったし、巻き込まれるのはゴメンですから、睨みつけるようにAを見てました。
このままAとBでパンチの応酬になるのか・・と思ってました。
その「弧を描いた」パンチは、結局Bには当たりませんでした。Aが寸止めしたのかもしれません。
でも・・しっかり、無関係の私の睫毛には触れてた・・。
その後AとBがどうなったか・・というと・・・「弧を描いた」パンチを寸止めしたことで、互いに理性が働いたのかどうか分かりませんが、互いの口調が穏やかになっていき・・・電車が次の駅に着くころには、互いに笑みさえ浮かべていました。
どうやら、満員電車の中での格闘だけは避けられたようです。
一瞬互いに怒り合い本音をぶつけたぶんだけ、その2人は仲直りしてしまったのです。
おいおい、とばっちりを食った私をさしおいて、勝手に仲直りするな~、取り残されてしまったような気分じゃないか~・・とも思いましたが、満員電車の中で格闘されるよりはマシ・・でありまして。
次の駅に着いたら、Bは何事もなかったかのように穏やかな顔で、Aに会釈して降りていったのです・・。
・・となると・・あのう、「弧を描いたパンチ」を睫毛にくらった私の立場は??
私は一体、何? どんな存在??
しかも、AもBも、私がそんな思いをしたことには、全く気づいてないでしょう。
実際に目を殴られたわけではないから、他の乗客も私の立場には気づいてないでしょう。
ただただ・・・そこには、誰にも気づかれないとばっちりを食った私が残されただけでした。
本当は私も怒りたかった・・でも、怒るに怒れなかった。
AとBに、更に私まで加わってしまったら、こじれるだけでしょう。
結論。
満員電車で、パンチを食らわすようなケンカなんか・・・するなよ~~!
人知れず、とばっちりを食ってる人だっているんだから。そんな人は、誰にも気づかれず、心のモヤモヤだけは抱えることになるんだぞぉ~。
思い出すと、もう、ぷんすか&ぷんすか。
思い出さなければよかった。こんな日記、書かなければよかった(笑)。
いやはや、満員電車は罪作り。
今日もどこかで、こんな光景はあるのかもしれないのです。
とばっちりマンって・・・・ソンだ・・。