時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

まさか、そんな・・・ジョーさん。

2011年08月10日 | 音楽全般

まいったなあ・・。

よりによって。

ジョー山中さん。

8月7日に亡くなられてしまった・・。

私は、その数日前・・・7月31日に、彼のことをこのブログで取り上げたばかりだった。

そうしたら、その1週間後に亡くなられてしまうとは・・。

なんたる偶然。そう、これは偶然。

にしても、出来過ぎているような・・。

もしかして、私の中に「虫の知らせ」みたいなものがあって、あの記事を投稿させたのだろうか・・。

そんな気にもなってくる。

もっともっと活躍してほしかった。

なまじ、自分のブログで取り上げたばかりの頃に訃報が飛び込んできたもんだから、ショックも倍増している。

 

私がジョーさんのことをこのブログで取り上げたのは、「ララバイ・オブ・ユー」という名曲を、知らない人に一人でも多く知ってもらいたかったから。

彼の名曲は「人間の証明」だけではない・・・と伝えたかったからこそ、書いたのだった。

ジョーさんについて語られる時、一般的には「人間の証明」しか出てこないのが残念だったから。

 さらに言えば、フラワートラベリンバンド時代の「SATORI」も外せないだろう。

 

でも、こうなったら・・・こうなってしまったら、それどころではないなあ。

 

高校の頃、私が浴びるように聴いていたのは、ディランやビートルズ、そのほか。

正直、ジョーさんの音楽は、浴びるように聴いていた・・というわけではなかった。

でも、一目も二目も置いていたつもりだ。

なにやら、日本人として、頼もしさすら感じてた。

 

十代の頃、私が親しくしていた友人の中に、洋楽ハードロックマニアがいた。

そいつは自身もエレキギターも弾き、しかもかなりうまかった。

彼の一番のお気に入りはレッド・ツェッペリンだった。ツェッペリンのギターワークを、ほぼ完全に弾きこなしていた。

私もツェッペリンは大好きだったので、ツェッペリン繋がりで彼とは友人になれた気がする。

私はツェッペリンやパープルも好きだったが、一方で邦楽フォークも好きだった。

彼は、邦楽フォークに関しては、どちらかというと見下していた。

いや、この場合、フォークというより、大半の邦楽を見下していた感があった。

そんな彼が、例外的に熱中してた邦楽ボーカリストがいた。

それこそ、ジョーさんだった。

私も、ジョーさんのボーカルには、日本の中だけで収まりきらない力量やオーラを感じていた。

普段ツェッペリンやパープル、ブラックサバスなどを崇拝する、かなりの洋楽偏重ハードロック野郎をも夢中にさせてしまうシンガーがジョーさんだった。

日本にもこんなボーカリストがいる・・・ということを誇らしく思ったし、こういうボーカリストが出てくるのであれば、日本のロック界にも未来があるように思えた。

日本のロック界も、頑張ってやっていけば、イケそうだぞ・・・・そんな気にさせてくれた。

彼は、黎明期の日本のロック界に、可能性を示し、勇気を与え、夢を見させてくれた存在だったのではないだろうか。

 

だからこそ、先日私がジョーさんについて綴った日記では、「まだどう転ぶか分からなかった黎明期の日本のロック界に、ジョーさんのようなボーカリストが出てきたことは奇跡」とまで綴ったのだった。

 

それが・・・・

 

私がジョーさんについて日記を書いた直後に、こんなことになってしまうとは・・。

そりゃないよ・・・ジョーさん。

まだまだ歌っていたかっただろうに。

 

やりきれない。

 

ジョー山中さんのご冥福をお祈りいたします。

 

先日私がネタにしたばかりの、ジョーさんの曲「ララバイ・オブ・ユー」の歌詞の中に、こんな一節がある。

 

♪ ララバイ・オブ・ユー  歌える日まで歌おう

 

♪ ララバイ・オブ・ユー  お前のために歌おう

 

 

今聴き返してみると、この歌詞が、どうしようもなく切なくて泣けてくる。

ジョーさんは、癌が見つかっても、手術を拒んで抗がん剤や放射線治療を続けていたそうな。

それは・・・

「歌える日まで歌う」ためだったのだろうね。

「お前のために」。 

・・その「お前」とは・・・・自身でもあり、ファンでもあり、そして・・・。

 

 

なお、写真は、私が十代の頃にLPで入手した若き日のジョーさんのアルバムのジャケット。

 


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