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夏が壊れている。
晴れているのに、海辺には海水浴客は、まばら。
本来なら大勢の海水浴客でにぎわっているはずなのに、浜辺は閑散とし、海の家はガラーン。
海辺の宿もガラーン。イベントも・・・。
福島は、東京に比べ、野山に恵まれた環境に住んでる子供たちも多いはず。
なのに、家からあまり出れず、このくそ暑い時期に長袖シャツを着て、マスクなどで顔を隠し。
本来なら夏休みは、野山に出て、歩きまわったり走りまわったりして、暑い日差しを浴びて汗をかきながら、夏を謳歌できる時期。
だが、それができない。野山がありながら、野山に出れない・・・・それはなんて悲しいことだろう。
野山が身近にあっても、身近な野山では遊べず、もしも野山で遊ぶなら県外遠く離れた場所に行かなければ遊べない・・という現実。
やはり、原発事故以来・・・・夏は壊れてしまった。
夏は、暑いながらも、遊びなどで外に出る機会の多い時期。
でも、それできない。できても、不安をかかえながらで、心から環境を楽しむことができない。
この先、秋もくる。冬もくる。
夏が壊れたように、秋も壊れ、冬も壊れて、やがてまたくる2回目の春も・・・・壊れたままなのだろうか。
修理することはできるのだろうか。
夏は夏らしく。
秋は秋らしく。
冬も冬らしく。
春も春らしく。
日本の良い点は、四季の移ろいがはっきりしていたこと。
それは日本の誇れる環境だった。
以前と同じく、四季を謳歌できる日は、私らがこの世にいる間に、来るのだろうか。
日本史をつくってきた先人たち、申し訳ない。
未来の日本人たち、申し訳ない。
2011年、日本の四季は、壊れてしまいました。
壊れてしまったきっかけは天災だったにしろ、ここまで深刻化させてしまったのは、人間です。
とりかえしが・・・つかない。
なお、写真は、福島の、とある里山の中の道です。