漫画やアニメには、作画上の嘘・・というものがある。
どう見ても、その角度からそういう風に見えるのが変なのに、作画上の都合で、そのシーンで描きやすい「見え方」で描いてしまう・・ということだ。
例えば、アトムの頭の二つの角(?)の位置、009の前髪、矢吹ジョーの前髪、花形満の前髪、スネ夫のヘアスタイル、その他。
こうして考えると、髪の毛に、そういう「見え方の嘘」は多い気がする。
だが、「目」にもそういう嘘は多い。
例えば、パーマンもそうだった。
パーマンマスクをかぶる前のミツオ(←パーマン1号の正体である少年の名前だ)の目の位置と目の大きさと、パーマンマスクをかぶった後の目の位置や目の大きさは、どう比べてみても、位置や大きさが違う。
ミツオの目の位置や大きさが、パーマンマスクをかぶった後の目の位置や大きさと一致するためには、ミツオの目の大きさや位置は「オバケのQ太郎」のような目の位置や大きさでなければ、位置やサイズが合わないはずだ。
となると・・
ミツオは、パーマンマスクをかぶると、中の顔が変化していることになる(笑)。
あのマスクをかぶると、中の顔はパーマンマスクの位置に合わせた顔に「変化」する・・としか思えないのだ。
あのパーマンマスクの性能には、かぶる人の力を6600倍にする・・というスーパーパワーがあるのは知られているが、実は「かぶった人の顔をも変化させる」という、想定外の秘密効果もあったことに・・なる。
ちなみに。
普通の人間があの「作画上の設定通り」のパーマンマスクをかぶると、あまりにも目の穴が大きすぎて、おでこも、眉毛も、目の下の肌も見えてしまう。
それは、子供の頃に自作でパーマンマスクを作ったことがある私の体験上、明らかなのだ(笑)。
あんなに目の穴が大きいと、かぶってる人の顔は、ある程度「見えてしまう」し、顔を隠すという効果は・・若干薄い。
本当に人間が素顔を隠すためにマスクをかぶるのなら、プロレスラーみたいなマスクじゃないと・・・素顔は隠せないのだ。
つまり、目の穴は、極力小さくしないと・・顔は隠せないのだ。
だが・・実際の人間の目の大きさに合わせたパーマンマスクを作ると、それは・・とてもパーマンとは思えないマスクになってしまうので、念のため(←じゃあ、どうすればいいんだい!)。
それこそ・・・バットマンみたいなマスクになるしか・・ない。
バットマンのマスクから、上部の耳みたいな左右のトンガリを取り、その代わりに耳の位置にパーマンマスクの耳の部分を取り付ける。
それこそ・・リアルパーマンのマスクってことになるしか・・ないのだ。
もっとも、こんなことに気づいても、自分の人生に何の得もないのだが(笑)。
ちなみに、この記事で紹介している写真は、虫コミックス版の「パーマン」の第1巻の表紙。
虫コミックス版の「パーマン」は全4巻。
私は、少年時代にこの全4巻をリアルタイムで揃えた。
今も全巻我が家に残っている。
・・初版です(笑)。
けっこうプレミアものかもね、今となっては。
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