挨拶には丁寧なものから、くだけたものまで色々ある。
省略挨拶なども、くだけたものであろう。
くだけた挨拶や省略した挨拶の中には、意味が分かるものもあれば、その一方で意味不明に聞こえるものもある。
まあ、意味がわかるもの・・・つまり、何と言う言葉を省略したものかわかるもののほうが多いが、それは当り前か。
例えば「あざっす」。これなどは「ありがとうございます」を早口で言ううちに省略化されたものだろう。これは、あるお笑い芸人が広めたもののようだ。
「おはようっす」、これは分かりやすい。「おはようございます」をくだけた感じで言ったものだろう。
「ういっす」これはおそらく「おっす」がよりくだけていったパターンだと思う。
「お」よりも「うい」の方が言いやすかったのかもしれない。
似たようなフレーズで「おいっす」なんてのもあったが、これは昔ドリフターズのいかりやさんが子供たちに向かってくだけた感じで言っていた。
これらの言葉に共通してるのは、語尾に「す」がつくこと。
最後に「す」がつくということは、多分「ございます」や「ます」などの言葉の語尾がそのまま残っているのだろう。
くだけた挨拶をする時、「ございます」だと長いので最後の「す」を言うことで、「ございます」と言ったことにしているのだろう。
そのせいか、かろうじて残っている「ございます」の最後の「す」は、結構強調することが多い。
時には、その「す」を伸ばして言うことで、「ちゃんと言ったぞ」と分かるようにしている場合もある。
こういう省略形は、主に年長者か、立場が上の人が、後輩や目下の者に使うのが一般的。
くだけた言い方ではあるが、言われた側としても、相手が年長者や立場が上の人が言っているのだから、普通に受け入れていたりする。
これが逆だったりすると、失礼になったりもする。入ったばかりの新人などが、例えば自社の役員に対して、こういう省略語を使うと、言われた役員は、あまりいい気分にはならないだろう。
そのへんはたいがいの人は分かっているので、新人・若手が年長者や立場が上の人に対してそういう言葉をつかっているのは、あまり見かけない。
まあ、どんな人間関係でかわされる省略挨拶であっても、それがくだけた省略形であっても、省略挨拶のフレーズの最後に「す」がついていれば、どんな言葉を省略したものであるかは分かるから、まだいい。この場合は「ございます」の「す」だから。
だが・・
時には、、何の省略語であるかわからない挨拶もある。
それは・・昔・・若い頃のことになるが、私が仕事で某会社に同僚と一緒に行った時に、私と同行していた同僚が、その某会社の「立場が上」の人に「おはようございます」と挨拶した時に、その「立場が上」の人が返答で返した挨拶が、「うし」であった。
「うし」???
・・・牛??(笑) ←まあ、「牛」の意味ではないよね(笑)。
それってどういう言葉の省略語なんだろう、なんの省略なのだろう・・・と私は思った。
まあ、思っただけで、口には出さなかったけれど(笑)。
しかも、「し」は、伸ばすように言っていた。歯の間から空気がもれるような感じで。
「うし」の「う」はまだわかる。
多分「ういっす」の頭の部分の「う」であったろう。
だが・・「し」は???
語尾が「し」になる挨拶言葉が・・・浮かばない。
何かの言葉の語尾の言葉なのだとしたら、最後に「し」で終わる挨拶言葉ってなんだろう。
というか・・・あるのだろうか。
「うし」の「う」は多分「ういっす」の「う」であろうから、「うし」もくだけた挨拶であることは間違いない。
「ういっす」自体が、かなりくだけた挨拶だから。
ちょっと考えたのだが、もしかしたら「うっす」とか「うす」の「す」が、なまって「うし」になったのだろうか。
それとも、「ういっす」とは別の挨拶で「よし」というニュアンスでもあったのだろうか。
その場合、「ういっす」の「う」と、「よし」の「し」がくっついて「うし」になったのだろうか。
だが、挨拶で「よし」と返すパターンなんて、あるだろうか。
挨拶の言葉としては「よし」なんて返すパターンはないと思うし・・。
そう考えると、やはり「うし」の「し」を「よし」からきたものとして考えるのは無理があるような気がする。
「ういっす」や「うっす」の「す」が「ございます」の「す」から来たものだとしたら、「うし」には「ございます」のニュアンスがかろうじて残っていた「す」という省略語で言うのすら消している感はある。
となると、印象としては、かなりぞんざいな気はする。
いくら年長者や、立場が上の人間だとしても。
まあ、その「うし」と挨拶を返した人にしても、誰に対しても「うし」と挨拶してるわけではないだろう。
なんにせよ、省略語はいくつもあるし、業界用語も多数あるが、挨拶言葉として「うし」を省略しないバージョンで言うと、どういう言葉になるのだろう。
やはり、とくに「し」の出どころは不明。
強いてあげれば、「す」も「し」もかろうじて同じ「サ行」の言葉であるが、その「共通点」は苦しすぎる気もする(笑)。
人に「うし」と挨拶をする方、「うし」の省略しないバージョンを教えてほしい気はする。
あ・・「うっしっし」ってのは無しで(笑)。それだと、かつての大橋巨泉さんみたいだし、第一「うっしっし」は挨拶言葉ではなかった(笑)。
だって・・
「おはようございます」に対して「うっしっし」・・と言いますか(笑)。
これって会話や挨拶にすらなってないし・・。
「おはようございます」「うっしっし」
「お疲れ様です」「うっしっし」
「お世話になってます」「うっしっし」
・・・・笑。
ちなみに、「うし」を「牛」だとすると、もっと妙なやりとりになる(笑)。
ますます、挨拶や会話にならない。
「こんにちは」 「牛」
「御苦労さまです。」 「牛」
「ありがとうございました」 「牛」
・・・???
とりあえず、良い子の皆さんは、あまり真似をしないようにしておいた方がよさそうですヨ。
あなたが誰かに挨拶して、相手があなたに「うし」と挨拶を返してきたら、あなたはどう思いますか?
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