♪電話してちょうだい~ というCMでおなじみのタケモトピアノ。
随分長い間テレビで流され続けているので、ご存知の方は多いはず。
このCMに出ているオジサンを、タケモトピアノの社長かと思っている人がいるらしい。
でもそれは勘違いであり、間違いである。
このCMに出てるオジサンは財津一郎さんという長いキャリアを誇るタレントさんである。
もっとも最近はこのCMでしかお姿を見かけることはほとんどないので、財津さんをタケモトピアノの社長と勘違いしてしまう人がいるのは、ある程度仕方ないのかもしれない。
財津さんと言えば、このCMでの口調での通り、軽いノリで高音で言葉に抑揚をつけるしゃべり方が昔から特徴的で、それは財津さんの芸風であった。
財津さんは若い頃には、アニメの主題歌を歌ってたこともある。その作品とは「花のピュンピュン丸」というアニメだった。
この歌では、当時の財津さんの決めフレーズ、ギャグが歌の合間に盛り込まれていた。
そのギャグは「キビシイー」などのフレーズで、裏声を使った高い声で伸ばす言い方である。
この言いまわしは、タケモトピアノのCMでも活かされている。
「電話してチョ~ダイ~」「その通~り」などの言い方がそうである。
ピュンピュン丸の頃は財津さんはまだ若く、その高音や伸ばし方のテンションは、タケモトピアノのCMよりも鋭く勢いがあった。
タケモトピアノでの財津さんの言い方は、ピュンピュン丸の頃に比べたら若干抑え気味に感じるぐらいだ。CMであるということで、あえて少し穏やかな言い方にしたのかもしれないが。
もともとは、財津さんが若い頃に「てなもんや三度笠」という番組に登場した時に、高い高音で「ヒジョーにキビシイ~~」「~してチョ~ダイ」と発したのが世間に受け、財津さんの名前も知れ渡るようになったようだ。
あいにく私はその番組での財津さんの記憶はないのだが、その財津さんのギャグだけは知っていた。
なので、番組を飛び越えて流行ってたのだろう。
世間に知れ渡っていたのだと思う。
で、ある時そのギャグが、いきなりアニメの主題歌に派手に登場した・・・というわけだ。
なので、ピュンピュン丸を思い出す時、すぐに財津さんのあの歌声とギャグを思い出すわけである。
主題歌での財津さんの存在感が強いもんだから、てっきりアニメ本編でも財津さんは声優としても参加してたのかと思ったが、ちょっと調べた限りではそうでもなかったのかな。
でも、あの主題歌での財津さんの存在感は完全にアニメに染み込んでいたと思う。
花のピュンピュン丸は、つのだじろう先生の漫画「忍者あわて丸」が原作のギャグアニメであった。
ウィキによると・・
「1967年7月3日から同年9月18日、および1969年12月29日から1970年3月30日までNET(現:テレビ朝日)系列で放送されていた。」
とのこと。
作品タイトルは私の中では「花のピュンピュン丸」のイメージが強いのだが、正式には「ピュンピュン丸」というのがタイトルらしい。
とはいえ「花のピュンピュン丸」というタイトルを未だに使っている媒体も存在するので、その辺少しまぎらわしい。
作品的には、忍者ギャグアニメだった。
ピュンピュン丸は一応、甲賀忍者という設定だったそうだ。
そこそこ私は子供時代に見ていたと思うが(再放送だったかもしれないが)、印象に残っているのは劇中キャラの「チビ丸」とケメ子。そしてなんといっても財津さんの歌う主題歌。
チビ丸はピュンピュン丸の弟なのだが、ひとたび泣きだすとその鳴き声の勢いは凄まじく、あらゆるものを破壊する・・・というものでああった。
ある意味、ドラえもんに出てくるジャイアンの「歌声」みたいな威力だったと思う。
で、財津さんの歌う主題歌は、かなりこの作品のカラーを盛り上げていたと思う。特に財津さんの決め台詞が。
また、原作者のつのだ先生は、後に心霊漫画で大ブレイクすることになるのだが、この当時はどちらかというとギャグ漫画、ユーモア漫画を得意とされていたと思う。
だがある時、つのだ先生は座敷ワラシで有名な金田一温泉の「緑風荘」に旅行し、そこで座敷ワラシを目撃し、そのワラシをモデルに描いたキャラを大活躍させた漫画で一世を風靡することになった。つのだ先生が出会ったワラシをモデルに描いた作品こそ、あの「うしろの百太郎」であった。
この作品は世に一大ブームを巻き起こし、先生は続いて「恐怖新聞」などの心霊漫画でもヒットを飛ばした。
座敷ワラシは出会った人に福をもたらすと言われているが、その意味ではつのだ先生はしっかりワラシに福をもたらされたと言ってもいいのかもしれない。
話を財津さんの話に戻すが、財津さんは近年は体調不良だそうで、芸能活動はしていないそうだ。
タケモトピアノのCMが制作されたのは、もうかなり前のことなのであろう。
なんでもこのCMが流され始めたのは2000年らしい。
かれこれ20年以上経過していることになる。
このCMでは財津さんの軽いセリフ回しも特徴的だが、それに迫るぐらい印象的なのがバックダンサーの女性たち。
この女性たちは一体どんな人たちだったのだろう。
財津さんご自身が語ったところによれば、バックダンサーの女性たちは「関西の名ダンサーたち」とのことである。
ひとりひとりの素性も調べようとしたのだが、私にはその情報まではたどり着けなかった。少し残念。
ただ、妙に色っぽいよね(笑)。財津さんも気になるが、あのバックダンサーたちも気になるといえば気になる。
案外そういう人は多いのでは?
財津さんは病気療養中だそうだが、あのバックダンサーたちは今はどこで何をされているのだろう。
謎のセクシーダンサーではある。
過去にあのダンサーたちを取材した人っていなかったのかな?
まあCM完成から長い時間が経過してるので、当時と今では違った人生を送られてる人もいるのかもしれないね。
引退されて、普通の主婦になっている方もいらっしゃるかもしれないし。
あるいは、どこかでママとしてお店でもやっているとかね。
このCMが制作されてから経過した年数を考えると、あの素敵なダンサーたちはの中にはもう還暦を迎えた方もいるのかもしれない。
ともあれ、お元気であればいいのだが。
てなもんやのこと、よく覚えてらっしゃるのですね。私はほとんど覚えてないんです。
断片的に覚えてることはあるのですが。
白木みのるさん、あたり前田のクラッカーなどは覚えてます。
財津さんは、「ピュンピュン丸」では主題歌も歌ってました。てなもんやでの歌唱力が買われたのかもしれませんね。
私の記憶が確かなら、財津一郎さんが、てなもんや三度笠で歌を歌いながら登場したのですよ。
その歌が“侍ニッポン”という・・・♪人を斬るのが侍ならば~♪の出だしが強烈でした。
何て歌唱力のある人なんだろう、と思っていました。
かなり長寿なCMですよね。
今でも頻繁に流れてます。
女性ダンサーが妙に(?)色っぽいです。
古い特撮映画の悪役宇宙人役で出てきそうなコスチュームです。
財津さんのてなもんやフレーズはあまりよく覚えてないんですが、私の記憶がゴッチャになってるかもしれません。
ピュンピュン丸は主題歌をよく覚えてます。財津さんのフレーズは印象的でした。
つのだ先生は、当時はユーモア漫画やギャグ漫画のイメージが強かったですが、空手漫画の「空手バカ一代」はアニメをよく見てました。
かなり好きでした。
でも私にとってはやはり「うしろの百太郎」でした。
単行本を集め愛読してました。
ピアノの鍵盤蓋が跳ね上がって、猫が逃げて
鍵盤の上で、財津さんとダンサーが踊ってるアレですね。
女性ダンサーのコスチュームが、近未来的な宇宙人のような
デザインが印象的でした。
財津さんの決めゼリフの、「てなもんや三度笠」の例のフレーズは
よく憶えてます。一世を風靡しました。
つのだ先生の「ピュンピュン丸」のアニメも、毎週見てました。
なんでもOK事務所の所長のヒゲが、手のような動きをして
おもしろかったです。
当時、つのだ先生は少年サンデーで、「ブラック団」「怪虫カブトン」「グリグリ」等の
ギャグマンガも連載されていました。
他に、学習雑誌や少女マンガの連載もされていたようです。
それなので後年、空手マンガや、怪奇オカルトマンガが大ヒットされた時は
とても驚いたものです。
つのだ先生のマンガ家としての才能、実力の賜物だと思いますが
座敷ワラシの御利益、ありがたいモノですね。