成年後見制度を利用した人たちの選挙権が奪われている問題で、東京地裁は「違憲判決」を出しました。
東京地裁は、成年後見制度を利用した人たちにも選挙権が平等に保障されていることを確認し、選挙権を認めない公職選挙法の規定は憲法違反であり、無効であるとの判断を示しました。
認知症や知的障害、精神障害などで財産管理能力が十分でないと認められた人を保護するための成年後見制度が、民主主義の根幹である選挙権を奪っているのは不当です。
選挙権を得てから一度も棄権したことがないのに、後見人がついたために選挙権を失った名児耶(なごや)匠さん(50)が裁判を起こしたのは「お父さんとお母さんと、また選挙に行きたい」という、きわめて当然な願いからです。
しかし、安倍内閣は「判決が確定すると選挙事務は混乱する」と根拠も示さずに、控訴に踏み切りました。このあまりに冷たい仕打ちは、原告と両親がいったん手にした希望を無残に打ち砕き、心に深い傷を負わせるものです。
成年後見制度発足から13年、選挙権はく奪規定は、重大な欠陥として当初から問題になっていました。
間もなく、市議会議員選挙、参議院選挙と続きます。国は控訴をやめ、当たり前の願いにこたえて、直ちに是正に取り組むべきです。
東京地裁は、成年後見制度を利用した人たちにも選挙権が平等に保障されていることを確認し、選挙権を認めない公職選挙法の規定は憲法違反であり、無効であるとの判断を示しました。
認知症や知的障害、精神障害などで財産管理能力が十分でないと認められた人を保護するための成年後見制度が、民主主義の根幹である選挙権を奪っているのは不当です。
選挙権を得てから一度も棄権したことがないのに、後見人がついたために選挙権を失った名児耶(なごや)匠さん(50)が裁判を起こしたのは「お父さんとお母さんと、また選挙に行きたい」という、きわめて当然な願いからです。
しかし、安倍内閣は「判決が確定すると選挙事務は混乱する」と根拠も示さずに、控訴に踏み切りました。このあまりに冷たい仕打ちは、原告と両親がいったん手にした希望を無残に打ち砕き、心に深い傷を負わせるものです。
成年後見制度発足から13年、選挙権はく奪規定は、重大な欠陥として当初から問題になっていました。
間もなく、市議会議員選挙、参議院選挙と続きます。国は控訴をやめ、当たり前の願いにこたえて、直ちに是正に取り組むべきです。