香川県善通寺市の総本山善通寺で、県内作家らによる野外展「Art at the Temple 総本山善通寺」が開かれている。厳かな雰囲気の境内に、石や木、ガラスといったさまざまな素材を使った造形作品がお目見え。仏体ならぬ不思議な物体の数々に、参拝者は興味深そうに見入っている。6月1日まで。
神聖な境内という場に魅力を感じていた漆芸家の妹背裕さん(64)=多度津町=が、芸術と信仰が融合した作品展を開こうと作家仲間に呼び掛けて実現。2010年と11年に続いて、今回で3回目。県内作家を中心に、20代から60代の14人が出展している。
五重塔のある東院境内には、等身大の黄色の人形や色鮮やかな灯籠など、作家が「信仰」をイメージして作った作品がずらり。建具にカラフルな糸を張った妹背さんの「2013・夏、善通寺風廻廊(かいろう)」は、そよぐ風にきらめく糸の色の変化が楽しい作品。陶芸家の貴志勉さん(60)=東かがわ市=の「私でなければわからない事がある」は、一直線に並んだ球体の中をのぞき込んでいくと、発見がある仕掛けを施した。
妹背さんは「自由な発想で見て、普段とは違う境内の雰囲気を楽しんでもらえれば」と話している。
他の出展者は次の通り。(敬称略)
アキホ・タタ、大川原誠人、鈴木麗香、長野由美、平野年紀、山端篤史、ルカ・ローマ(以上高松市)木下順(小豆島町)岡谷哲也(さぬき市出身、岐阜県郡上市)サトーキミエ(徳島市)平賀茉莉(神戸市)水嶋康宣(京都市)【四国新聞より】
Art at the Temple 総本山善通寺
Art at the Temple 総本山善通寺
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