goo blog サービス終了のお知らせ 

美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

変っていくもの、変わらないもの

2025-04-18 15:56:33 | チャーリー
gooブログが終了するということを聞き、ちょっと驚いています。いつまでもこのままブログを続けられると思いこんでいたのです。

引っ越しする方法なども書いてありますから、今までのものを、そのままほかのブログで載せられるし、続いてできるということのようですが。

今は、携帯電話が主流になっていき、固定電話やそれに関係したものは続けられなくなっていくのでしょう。

ブログだけではなく、ADSLも中止するという知らせが届いています。いろいろな手続きをしなくてはならず、ちょっとしんどいなあと思っています。

こんな風にずっと続くと思っていたのも、少しずつ変わっていき、時にはアッと思うような変わり方をするものもあります。

だんだん高齢になり、できれば、今までのまま変わらず過ごしたいと思う私などには少し辛いこの頃です。

gooの中止のニュースに驚いたので、こんなことを書き始めたのですが、本当は、チャーリーのことを書こうと思っていたのです。



わが家のヨークシャーテリアのチャーリーは15才と7か月になります。年を取り、目も耳も不自由で、あまり食事もとれなくなっています。歩くのもふらふらとしますし、トイレも間に合わなくなり、少し手前でやってしまうこともあります。

以前は、私たちが庭に出たら、一緒に出ていました。今は、出たいけれども不安、という感じで窓から外を眺めています。先日暖かい日に、チャーリーのお尻をちょっとおして、一緒に庭に出たのです。

庭でも以前は走ったり探検したり、いろいろ楽しそうでしたが、今は目が見えないために、どこに行くのも不安な様子です。それでも、家の中でずっと寝ているときと比べると、楽しそうに見えました。



私も体調があまりよくないので、「チャーくん、もうお家に入ろうよ」といって、テラスのほうに連れて行こうとしました。でも、どうしても庭のほうに出ていきます。そして、玄関の前に着くと、そこで座ってしまいました。

「チャーくん、玄関はカギがかかっているから入れないよ」といってテラスに連れて行こうとしますが、おろすとすぐに玄関の前に行って座ります。そして、吠え始めました。

それは、「僕は、このうちの子だから、ここから入るの」といっているようでした。それで仕方なく、チャイムを押して、母に玄関の鍵を開けてもらいました。

チャーリーはすまして、玄関を入り、とんとんと上がっていったのです。出かけた時は、玄関から入るというのがチャーリーの習慣です。それを思い出したのでしょうか、玄関から入ると聞かなかったチャーリーをかわいいと思ったのです。



年を取り、いろいろなことが不自由になったチャーリーの、「僕はここの子」という姿を見ていると、自分の居場所を知っているということで、自分を認識していくのだと思いました。

長く生きていると、いろいろなことが変わっていき、それでも変わらない姿をとどめるものがあり、そこに心を動かされることがあるのだとチャーリーを見ていて思ったのでした。


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「十二国記シリーズ」

2025-04-08 13:50:48 | 本・映画


元気のない日には、本を読むか、映画を観るかアニメを観る、それ以外はなるべくしないようにじっとしています。

2月から3月に小野不由美の「十二国記」の出版されているものを全部読みました。0巻から9巻まで文庫本15冊です。

「十二国記」は、中華風の王朝が12国あり、中央には、天山があり、そこで麒麟を育て、ある程度成長した麒麟が王を選んで国ができるという仕組みになっています。

各国にはそれぞれに麒麟がいて、王を選び、ともに国を作っていきます。よい王が選ばれると王朝は長く続き、民も平穏に過ごせますが、そこには陰謀などが散らばっているのです。

そのため、12か国は、2国だけが平安に続いていますが、他の10国は、それぞれに問題を抱えています。そこには謎があり、争いがあり、選ばれた王は、新しい国づくりに取り組んでいきます。そして物語が生まれるのです。

この異世界は、その仕組みに面白さがあり、麒麟という妖獣の存在などに驚きます。そして、日本とのつながりもあり、それによって苦汁をなめる王や麒麟の存在が物語を面白くしています。

いろいろな異世界の仕組みと物語の謎やミステリーに、ページをめくる手がもどかしく感じらるほどに、読む者を引き付けていきます。そして、その中で、やはり人間ドラマが心を熱くするのです。

人間ドラマの感動と、ダイナミックな活劇の躍動感、ミステリーや謎が解き明かされていくことへの納得、それらすべてが物語をぐんぐんと運んでくれます。

人間が完璧なものではなく、それぞれ個性的で欠点があり、物語の躍動感と共に、人間の様々な心のありように動かされ、その醍醐味もたっぷり味わうことのできる小説です。

まだ12国すべてが語られているわけではないので、これからの十二国記の展開を楽しみにしています。

挿絵が付いていて、この絵がとても素敵なのです。山田章博のイラストです。

私は、登場人物の中で、戴国の麒麟泰麒に魅力を感じています。美しく繊細で、でも潔い麒麟の泰麒に感動しているのです。

この頃ファンタジーを読んでいるのですが、様々な小説やノンフィクションでもそうであるように、ファンタジーにも読んで自分が動かされるものと、これはないよねーというものがあります。「十二国記」は物語の構造、人物の魅力、ダイナミックな人や国や妖獣などの動き、などに引きつけられ、読み始めたら離れることができません。

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蚕のような、、、

2025-04-04 15:17:51 | 私の日々
ずいぶんご無沙汰して、もうブログやめたのかなと思われたかしらと思います。いつやめてもいいのだけれど、時々何か人に聞いてもらいたいことがあったりするのです。

体調のせいで、人に伝えることができなくなっていたのだと思います。ずっと元気がなくて、ベッドから起き上がるのがむずかしかったこの1か月余り。どうしてだろうと考えていました。

4月1日に定期診察があり、そこで「体調はどうですか? ステロイドが1mg減ったから」と主治医に言われ、ああそれで元気がなかったのかと気が付きました。

ステロイド剤が2月20日から毎日4mg になりました。それまでは、1日おきに5mg4mgを飲んでいました。たった1日おきに1mg減っただけなのに、随分調子が狂ったのにびっくりです。

ステロイド剤はとても健康に関係のある薬で、こんなに少しでも体が反応するのだと驚いています。今もまだ元気はないのですが、原因が分かって、ちょっと落ち着いたようです。

そんな中で、チャーリーも調子が悪く、なかなか食事ができなかったりして、弱ってしまいました。今は少し持ち直しています。食事ができるときと、できないときではずいぶん元気度が違います。15才7か月のチャーリーですから、弱るのもしかたないのでしょうが。

他にも母の行っている病院が閉鎖されることになり、次の病院を決めなくてはならないとか、田舎なので、町内会の集まりに出ないと批判されたりして、気持ち的にも嫌なことが多かった時期でした。

でも、3月いっぱい、ずっと本を読んでいました。「十二国記」(小野不由美著) 0巻から9巻まで文庫本で15冊全部読みました、とても面白く、また感想を書こうと思っています。

小学生のころから、本を読む時が一番楽しい時間です。蚕のように外の世界を忘れて、じっとしているのが性に合っているのだろうと、心が弱っているときには思います。

これからも元気のある時に、時々ブログを書こうと思います。よろしかったら、お訪ねくださいね。

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ちょっといいこと

2025-02-21 03:17:46 | 私の日々
薔薇を育てていた頃は、つる薔薇の誘引に追われていました。でも、それは楽しみでもありました。どんなふうに誘引して、どんなふうに見せようか、それは薔薇を育てる大きな楽しみでした。

ところが今は、つる薔薇が枝を伸ばしているのを眺めて、ああどうしよう、という焦りばかりが沸き起こります。

体力のない私は、もうつる薔薇の世話ができないのです。つる薔薇は、放っておくことができない薔薇です。どんどん枝が伸びて、無秩序に膨らんでいきます。邪魔になることもあり、危ないこともあります。



そんなとき、妹が声をかけてくれます。つる薔薇の誘引を手伝うよ、と。薔薇の枝のいらないものは根元から切り、新しい枝を誘引していきます。なるべく少なく誘引して、背丈も低く整えます。

妹が手伝ってくれなければ、薔薇はもう抜かなくてはならないでしょう。私の体力では庭仕事はとても無理なので、妹のおかげで庭が体裁を整えられています。

誘引したつる薔薇は、形も整い、美しい姿に変わります。それを見ていると、ああ今年も5月には花が見られるなあと心が弾みます。



誘引したつる薔薇の写真を載せました。上から、スパニッシュ・ビューティー、春霞です。

そんなちょっと嬉しいことがあったとき、もう一つ発見があったのです。妹が買い物に連れて行ってくれる時、お化粧した後に、香水の瓶を見つけました。

ああそうだ、病気になる前は、いつも香水をつけていたなあと思い出しました。今は病院がほとんどの外出先なので、香水はつけません。

今日は買い物なのだから、ちょっと付けていこうかと胸元に吹きつけました。その香りがずっと私を追いかけて、少しだけ幸せを感じたのでした。

こんな小さな喜びが今の私の心を動かします。本当に小さなことですが。
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物語の世界

2025-02-02 15:27:18 | 私の日々
最近、ファンタジーを読んでいます。児童書からの続きという感じで読み始めましたが、それは心躍らせる物語で、私は今、夢中になっています。

「グイン・サーガ」「図書館の魔女」「八咫烏シリーズ」今はまた「十二国記」を読んでいます。

多くの主人公は、国を作ることに心を向かわせ、自分の個性を発揮して、夢のような国を作り上げていきます。そこまでには、心躍らせる物語や心震わせる人とのつながりなどが描かれていきます。

そんなの夢物語だといえば言えるでしょう。でも、私はそれに心を奪われています。現実には起こりえない事件や人とのつながりなどに、こんな風だったらどんなに心が満たされるだろうと思うのです。

自分の現実を見渡せば、薬を飲んでごまかしながら、日々の生活をぎりぎりやっています。100才になる母と15才のチャーリーの老いへの手助けをするだけで、もう毎日がいっぱいなのです。

何を望んでいるかと問われれば、映画館でいっぱいに広がった画面を、ああーと感嘆の気持ちで眺めること、お芝居やオペラに行って、俳優や歌手の表情やを見たり聴いたりすること、飛行機の上から雲を眺めること、列車に乗って知らない街を探検すること、そんなことなのです。

ただ、自分の現実の時間からぴょんと飛び出して、私自身がそれを経験したいのです。

体の具合だけでも、それは難しいことです。長い時間、歩けないし、横になることもできないのですから。

ファンタジーに心を躍らせることしかできない今の状況を、自分でもよくわかっているし、人は自分の人生を自分のようにしか生きられないということもよくわかっているのです。

今の私の有様を受け入れて、物語の時間を楽しむことができるだけでも、よいとしなくてはなりませんね。

コメント (2)
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