11月8日に75才になりました。もうお誕生日に、自分でお祝いなどしなくなりました。年を取ってもあまりよいことはありませんから。
8日は朝から具合が悪く、寝たり起きたりしていましたが、生協の個人宅配を頼んでいるので、それを片付けなくてはなりません。午後になるまでごろごろとして、片づけたらもう夕方でした。
なんて誕生日だ、とぶつくさ言いながら、パソコンを見ると、姪から、妹の夫から、友達から、メールが来ていました。
妹から、いつもはメールが来るのですが、今目を患っていて、パソコンが見づらいから、とバースデイカードが送られてきました。そして、私の大好物の数の子にカラシ明太がまぶしてあるものを送ってくれました。
チャーリーのお誕生日9月5日は目を悪くしたばかりだったので、何もしなかったからと、今回バースデイカードを一緒に送ってくれました。
私へのバースデイカードは、星がきらめく画面にグランドピアノがあり、ボタンを押すとクラシックの小品が4曲流れます。チャーリーのは、スヌーピーがダンスしていて、ジャズぽくアレンジしたバースデイソングが流れます。
眺めていると気持ちが温かくなっていくようでした。チャーリーも一緒にカードを眺め、曲を聴きました。
毎年、お友達がプレゼントを贈ってくれます。今年は、猫の絵の画集でした。犬の絵の本を探したのだけれどなかったので、猫になりました、とのことでした。
彼女とは19才のお誕生日から、今まで、いったい何年でしょう、ずっとプレゼントをお互い贈り続けています。
そして、姪や妹の夫やもう一人のお友達からいただいたメールを読んで、心からありがたいと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
姪はずっと小さいころから、いろいろなことを一緒にした仲です。妹の夫は、私がお誕生日にメールをしていたら、私の誕生日にメールをくれるようになりました。お友達は、大人になってから親しくなり、今は、私が病気のため会うこともなかなかできませんが、バースデイメールは毎年くれるのです。
そして、本当にありがたいことですが、ブログで知り合った方のコメントにお祝いが書いてありました。それは、思いがけず嬉しいことでした。
体の具合は悪く、なかなか思うように過ごせない日々の中で、お誕生日にいただいたたくさんの心のこもったお祝いに、私は気持ちを揺さぶられました。
私が今生きているのは、お誕生日があるからです。私が生きていることを少しでも心にとどめてくれる人がいるのだと、感動した日になりました。
どんなに体が痛んでも、心が震えなくなっていても、人が私の支えになってくれることがよくわかりました。
一人でも平気、といっている私ですが、人がいるとやはり幸せなことがあるのです。今は体も気持ちも落ち込んでいますが、これから少しずつでも元気になれれば、と思ったお誕生日でした。