この前、チャーリーを抱いていた時、ああ不思議、チャーリーと出会ったことも、こんな風に温かい生きているチャーリーを感じていることも、と思ったのです。

そして、夫と出会ったことも、夫が倒れたことも、母と妹と仲良く過ごしていることも。何もかも不思議なことですね。
この頃は、ふと自分の思うことを見てみると、昔のとても嫌なことばかり、思い出しています。
自分がしたことの情けないこと、恥ずかしくて思い出すのも嫌だと思うこと、いってはいけないことを言い、やってはいけないことを恥ずかしげもなくやったこと、会いたくなかった人と出会い、自分の力で抜け出せなかったことなど、たくさんの思い出すのも嫌なことが、気持ちをめぐりまわっています。
そして、そんなとき、ああなんて自分の人生は嫌なものだったんだろうと思います。そんな一つ一つから抜け出せなくて、ひたすら暗い心に落ち込んでいきます。
どんなに嫌で情けなくて恥ずかしくても、それは自分のやったことなのですから、どうしても抜け出すことはできません。
そうやって、じっと自分の心と向き合っているとき、チャーリーを抱っこしていたのでした。温かくて、私のほうに心を寄せているような気がして、ずっと暗い心でいることができなくなりました。
嫌なことがたくさんあっても、ほんの少しいいこともあったじゃないと思えたのです。
嫌なことだって、私の生きてきた時間を暗く彩っているわけで、いいことと同じように、私につながっているのだと思いました。
自分の人生で起こったことは、きっと、どんなことも、私を作っているのだろうと思います。悪いこともいいことも、私の衣装なのだと思うのです。
そんなおもいで、チャーリーを抱いていました。そうしたら、暗い思いばかりではなく、何もかもが自分の人生なのだよねーと思うようになりました。
いいことだってあったのですから、いいこと、悪いこと、何もかもが私を作っているのだと、温かいチャーリーを抱っこして思ったのでした。