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海道尊の「ゲバラ覚醒」を読みました。
チェ・ゲバラは、キューバ革命の時の革命家です。
私の若いころ、革命は心を掻き立てる出来事でした。チェ・ゲバラは、私の心をわしづかみにした革命家でした。でも、あまり詳しいことは、勉強しなかったので、知りません。
本屋のサイトでだったか、ゲバラという名前に目を留め、「ゲバラ覚醒」を買いました。
後で知ったことですが、これは小説でフィクションだということでした。それで、海道尊のゲバラ像を読むという気持ちで読みました。
でも、最後に記述してある参考文献は、それは並大抵のものではなく、海藤尊の、ゲバラへの思いとこの本への思いを感じられました。
青年の頃のゲバラが生き生きと描かれています。人に出会い、人から愛されるゲバラが、人とのつながりの中で、生きる道を見つけていくのだとわかります。
友人ピョートルとの愉快でめちゃくちゃな南米縦断旅行が、その後のゲバラの人生を決めていきます。
ゲバラ自身の性格もまた、革命家になるように生まれついたのでしょう。
「自分の自由を侵されたくないから、他人の自由も侵さない。自由を阻む者は僕の攻撃対象になり、その排除のためなら人生を捧げても構わない」
ゲバラのその言葉が、革命家ゲバラの信条だったと思います。
その言葉は、私の思いともつながります。今まで生きてきて何も手に入れなかったけれども、自由でありたいという思いだけは、今でも私が持っている大切なものです。
ゲバラが青年のころまでに出会った人々との交流を描き、次第に革命家になっていく姿がはっきりと見えてきて、まさしく「ゲバラ覚醒」でした。